驚きだった。

山形市に、こんなにも美味しく洒落たレストランがあるなんて…。



街の真ん中の小道をちょっと入ると、まるで非日常の空間、こだわりのある建物があった。

この素敵な建物こそ、この日のディナーの店「レストラン アキヤマ」である。




店の中に入っても、驚きに似たトキメキの感覚は衰えず、益々興味が膨らんでいくのである。



昨年の12月27日にオープンしたばかりのレストランで、まだ2ヶ月しか経っていないのに、少しずつクチコミで、料理がメチャメチャ美味しい!」と広まっている。



アミューズは「コンソメロワイヤル」

とても美味しく、この日のコースのレベルの高さを予感できた。

また、器のこだわりも、かなりなものであると確信もできた。



前菜は「鰤(ぶり)の炙り 柴海農園の野菜」である。

この段階で、既に参った…。

美味し過ぎるのである。

東京を中心に、世界中を駈け巡っている真武産業の手塚社長も絶賛していた。




既にこの時点で、ノックアウトをくらってしまったのが、ふたつめの前菜「フォアグラのソテー」である。

マエタケ、縮みホウレン草、黒米が、フォアグラの脇を固め、そこにワサビがとても合うのだ。

言葉が出なくなってしまう。
時間が止まるような気持ちさえしてくる。

絶句して、ドーパミンが溢れ、また絶句する。




魚料理は「カキのムニエル」であり、食感も味も最高である。
とても芳ばしい。



スパークリングに、グレープフルーツを絞ったワインで再度乾杯をする。




肉料理は「和牛ホホ肉」

周りの野菜との相性がとてもいい。



まかないカレーのような、サプライズメニューも出てくる。



デザートは「イチゴのスープに練乳のシャーベット」



まるで物語のようなコース料理は、最後のコーヒーで終了である。



オーナーシェフは、10代で山形を離れ、横浜中華街で働き、その後フレンチなどの西洋料理を学ぶ。

数年前に、まだ学んでいない日本料理を学ぶために、老舗料亭「嘯月」で2年間修行を積み、満を持してオープンしたのである。

オーナーシェフと素敵な奥さん二人でやっている。

意思の強そうなオーナーシェフは、山形市立山形第一中学校卒業の38歳。

自分と同じ中学校の後輩である。

正直、山形で、こんな創作系の美味しい料理と、出会えるとは思わなかった。

まるで、奇跡の店であり、夢の店である。

料理は、やはりセンスである。


完全予約制で、不定休。


自分は、帰り際、すぐ、次の予約をしてきた。

是非、1度お試しを!