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2006年『時をかける少女』
2009年『サマーウォーズ』
2012年『おおかみこどもの雨と雪』

今や世界で最も注目を集めるアニメーション映画監督となった細田守氏。

3年の時を越え、誕生した最新作『バケモノの子』は、エンターテインメントの王道を極めた『新冒険活劇』となったのだ。



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キミとなら、強くなれる。
そんな思い…ひとりぼっちの少年と、ひとりぼっちのバケモノが出会う。



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舞台は渋谷。

細田監督は、『慣れ親しんだ街の中にこそ、ワクワクするものが潜んでいる。渋谷は常に変化をしている魅力的な場所。映画を作って行くなかで、実は非常に冒険に適した都市空間だと実感した。』と話す。


人間界の渋谷。
バケモノ界の渋天街(じゅうてんがい)。

この2つの世界を主人公の九太は、行き来しながら、様々な出会いと節目を経験していく。



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ある日、ひとりぼっちの不幸な少年が、絶望から逃げ出した世界が、バケモノの世界なのだろう。



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バケモノの世界では、1、2を争う強さを持つ熊徹と出会う。

しかし、熊徹は身勝手で弟子をも持てず、信頼のないバケモノ。



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バケモノの世界で、この二人の不思議な共同生活が始まる。

当初は、ことあるごとに、ぶつかり合う二人。

『自らが何者であるか分からない』そんな二人が、ぶつかり合うことで、お互いを、次第に理解していく。



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いつしか、彼らの家は、本当の意味での彼らのホームになっていく。



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自分達は、向かい合う相手がいることで、本気で向かい合うことで、自分のアイディンティテイを確立していくのかもしれない。

そんな師匠熊徹と、弟子の九太の、教え教えられながら、共に成長するストーリーである。



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成長した九太は、いつしか自分だけの誇りを胸に秘め、本当の強さを証明するのである。


この映画の声優陣が素晴らしい。

役所広司、宮崎あおい、染谷将太、広瀬すず、大泉洋、リリーフランキー等である。


この夏休み、お盆休み、まだ映画を観ていない方は、必見である。