梅の花…。庭の梅の花が咲き始めた…。北国山形の長く厳しい冬が終わり、春がやってくる。『桜ばな、命いっぱい咲くからに、命をかけて我眺めたり』岡本かのこ作である。大好きな詩である。相手が命を賭けて自分に向かう、だから自分も命を賭けて向かい合う。『客体の価値は、主体の価値に比例する』端山貢明先生の言葉である。これもまた、答えは自分の心にある。梅の花、桜の花を美しいという気持ちも同じかもしれない。春、森羅万象、すべての生命が動きだし輝きだす季節である。