彼は外科医ではない。

東京医科歯科大学医学部臨床教授である。

医学博士 西崎光弘氏。

心臓疾患の大家であり、日本で初めてカテーテルを使い、心室細動の除細動器を心臓に取り付けるという離れ業を成し遂げた医師である。



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2月19日と2月20日の両日、山形県の『不整脈薬物療法後援会』に、講師として招かれた。


『Brugada症候群のリスク評価と治療-薬物治療を含めて-』が、特別講演の表題だった。


現在、先生は、横浜南共済病院の副院長である。



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西崎先生との出会いは、自分が山形県立山形南高校の2年生の時。


勉強をしない自分を見かねた両親が、家庭教師として、当時山形大学医学部に、トップで入学した人をお願いしたのだ。

先生は、茨木大学卒業後、駿台予備校に入り直し、翌年、山形大学医学部に入学された。

東京都町田市に当時は実家があり、お兄さんと弟さんは、共に歯科医師である。


先生からは、2年間は勉強を習った…というより、『勉強する時間を取る癖』をつけられた。


高校を卒業してからは、麻雀友達。

その後は人生の先輩として、兄貴のような存在である。


父が亡くなった13年前に、葬儀に来てくれた。

ご家族でも山形にいらした。


今回も、わざわざ帰京する朝に、自分の自宅に来てくれた。


懐かしい半面、その道の権威となった先生が誇らしく、嬉しく思った。


昔、『先生は、いずれブラックジャックになってね!』と言ったのを覚えている。

また、再会をすることを約束し、別れたのである。