あるところで、友人K君とT君と会った。



140902_215900.jpg
あまりアルコールを飲めない自分の前に、ワインに詳しいK君は、彼が持ってきたワインを4本並べてグラスに注いでくれた。

左から、スペインのワイン、フランスのワイン、アメリカのワイン、イタリアのワインである。


グラスに注がれたワインは、どれも同じに見える。


しかし、飲んでみると、当然であるが、まるで違うものであるのだ。

自分にとって、最高のワインかどうかは、飲んでみないと分からない。


人生も同じかもしれない。


目の前にある無数の別れ道の中から、自分の本能や知識や経験から、全身全霊を使い、自分が最良の道を決定するのだ。

一般的に本来の大人は、進むも、止まるも、退くのも、自分が決定する。


他人に未来を委ねてはいけない…はず。

他人ではなく、自分が決めたからこそ、他者とは違う唯一無二の物語を描けるのだ。

それが、自己実現であると思う。


当然、選択の責任は自分にある。

例えば、仮にイチロー選手が打てなくなったり、矢沢永吉氏が歌えなくなったりしたら、それは友人や知り合い…つまり他者の責任ではない。

自己責任なのである。


自己決定、自己実現、自己責任。



140902_215923.jpg
このフランスワインが1番美味しかった。


森羅万象の中で、時間と空間が交差しているトコロに今があり、そこから次の未来を決めていくことこそ、生きていくということなのだろう。

そう考えると、人生は、自分にとっての最高のワインさがしの様なもの…なのかもしれない。