小学6年生までは、毎年母の実家がある、宮城県の女川町から船で約20分のところにある出島に1ヶ月間くらいは行っていた。


底まで見えるくらい透き通っている海であり、島にはいたるところに砂浜もあり、プライベートビーチがいくつもあった。


島の子たちとも、毎年会うのであるが、最初の頃はぎこちなく、数日すると仲良くなるという、不思議な場所であった。



1310868598006.jpg
しかし、東日本大震災のあの日、すべての思い出と共に、島の住宅は全滅した。



140730_113121.jpg

140730_113129.jpg
あれから3年半が過ぎた。

仮設住宅に住む叔母さんより、三種類のウニが届いた。

少しずつ、海産物を採れるようになったとのこと。

焼きウニ、塩ウニ、生ウニである。



140730_113302.jpg
昔のように、生ウニ丼を二杯も食べてしまった。

出島の香り…。
潮の香り…。


こんな日が来るとは思わなかった。


とにかく、良かった。


すべての海底が、根こそぎ津波から持っていかれた。

海が本格的に回復するまでは、20年間必要だそうだ。


じっくり、しっかり、海を育てていってほしいと、心より願う。