6月15日の日曜日の夜中、Blu-rayで録画していた、『ヨシキ クラシカル ワールドツアー イン サンフランシスコ』のステージに食い入ってしまった。



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『紅』を歌い、全国区になった1989年当時は、『X(エックス)』の、誰よりもヨシキに惹かれていた。

自分も小学校時代は、4年生から3年間、『展覧会の絵』や『アルルの女』や『詩人と農夫』などのクラシックをやっており、コルネットを吹いていた。

だから、中学生でギターを奏で、高校からはピアノも独学でやりだし、曲を作ったり、ライブをしたり、音楽が大好きだったのである。

ただ、自分のベースには間違いなく、クラシックがあった。



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そんな自分が、ヨシキのドラムではなく、ピアノを聴いた時、ベースにクラシックがあるとすぐ感じ、それをここまでアレンジして、ロックと調和させてる才能に惹かれ、神が降臨したような旋律に心を奪われたことを忘れない。

1980年代後半の彼等は、別次元であった。



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1989年にメジャーデビューを果たすが、その後解散し、現在はソロとしてアメリカ、ヨーロッパなどで、ピアノとストリングスで、世界中を魅了する。

今回は、サンフランシスコの公演を、WOWOWで放送していた。

4歳からの友人トシ(エックスジャパンのボーカル)も駆けつけ、『Tears』を歌った…感動。



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『聖闘士星矢』の主題歌も披露…バックの映像は、薔薇の花びらである。



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弦楽器のストリングスも、ピアノにとてもマッチし、情緒的な感覚を研ぎ澄まさせる。



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ヨシキの父親は、10歳の時に自殺。



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悲しみが、怒りへ。

クラシックが、ロックへ。

そんな彼のガラスのような心…。



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そして、メンバーのヒデの死。

次々と、彼の失った人たちの映像が、バックのスクリーンへ登場する。



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父親、ヒデ、タイジなど、失った人たちへ作った曲を奏でるヨシキ…。

途中で弾けなくなり、身体が静止する。


そんな痛いくらい突き刺さる空気感が、最高に美しい曲を醸し出すのである。



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ラストの曲は、『エンドレス レイン』

静かに、そして深く、永遠に…。



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会場はスタンディングオベーション。


世界ツアーは13都市で、すべて満席。

クラシックアルバムチャートでは、10カ国で1位を獲得。


今や、日本より世界が彼の音楽を求めている。

この夜、自分の心は洗われた…。
しかし、何故か感情が昂った…そんな夜であった。