東日本大震災から、2年半がたとうとしている。

本当に、国も政府も、福島の原発や、被災地の復興を、政策課題の上位に挙げているのだろうか?

待ったなしの『生活』や『命』に関わることである。



さて、ケーブルテレビ山形の市民チャンネル、バイキングステーションが950回を迎える。

約20年に渡って放送している…あっという間だった。

番組では、その被災地のひとつ、『女川町』や『出島』を鈴木淳予さんが取材して特番にしている。

明日の月曜日から『バイキングステーション950回2時間スペシャル』の中で放送するので、是非ご覧いただきたい。

番組全体のテーマは『最初の一歩』とのことだが、どんな内容か楽しみである。



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取材スタッフが出島の写真を撮ってきてくれた。

懐かしい、出島の高台から湾と女川方面を望む。



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ここに橋をかけるのであろうか?

須田女川町長は、出島へ橋をかけ、出島や江島周辺の水産業や漁業を再生しなければ、女川町全体の再興はないと言っていた。

漁業などの一次産業がなくなれば、魚介類の工場や、市場は確かに必要なものでは無くなる。



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女川原子力発電所である。

福島では、海水や地下水に放出している汚染水について、最近報道されたが、女川町の状況は、まだまだ情報は開示されていない。

さらに、電気料の値上げは疑問視する向きもある。

少なからず、日本人全員に対し、放射線や放射能物質をばらまき、未だにそれを続けていて、健康に悪影響をおよぼしているのに、電気料の値上げとは、ある意味『泥棒に追い銭』と言われてもしょうがない。

電力会社の経営陣は、説明責任が、国民、県民、市民に対してあるのだ。



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そんな危険な可能性を内在化している中で、出島の人達は、島へもどり、数十人が暮らしている。

自分の母の義理の妹が、今は亡くなった叔父に代わって、船着き場の積み荷の受け渡しをやっている。



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叔父は東日本大震災の数年前に、亡くなっている。

子ども達三人は、すでに成人しているが、出島では仕事も無く、生活できる術がないのである。

高齢者のみの島となってしまった。



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今年の春に閉校した出島の小中学校。


出島育ちの母は、小さい頃、出島には『音がなる楽器』が無かったと言い、父が現職だった平成12年5月10日に、出島の学校に、ピアノを夫婦で贈ったのである。


母は、津波や閉校と聞いていたので、ピアノがまだあるか心配していた。


ビアノはあったそうだ。


いつか、出島にまた子ども達が集い、学校にピアノの音色が響くことを願わずにはいられない。