山形市緑町二丁目12の39…通称、『埋立北区』、電話は0236-23-1855だったと思う。

そこの平屋の貸家が、自分が幼稚園、小学校、中学校、高校2年の17歳まで、約15年間過ごした愛すべき我が家である。

板坂さんというお婆さんが、大家さんであり、当時は15000円くらいの家賃だろうか?

良く小学生の自分は、母に頼まれて払いに言った。


そして、自分が小学6年生の頃、母が妊娠した。
とても嬉しくて、あっという間に、母が安定期に入る前に、すでにクラスどころか、学校中に話して歩いた。

一人っ子だった自分にとって、兄弟ができる喜びは、抑えきれなかったのだろう。


しかし…、ある夜に、隣の部屋から聞こえる父と母の話し声で、目が覚めた。

なんやら真剣な話し声…。

医者が、このままこの子を産むと、母子のどちらかがもたない、命にかかわる…そんな話だった。

自分の父と母は、自分の下に、妹と弟を授かったが早産などで亡くしている。
そんなこともあり、今回もかなりキツいらしい。


しかし、小学5年生の自分は、いきなりふすまを開け、『もう皆に言ったんだから…。ちゃんと産んでね!』と、今考えただけでも、自分のことしか考えといない、なんと身勝手な発言を、父と母にぶつけたのだろう?

母は、すぐに『当たり前!』と言い放ち、父の顔を見て、『命がけで産むから!』
何か言いかけた父に『大丈夫だから、心配しないで…。』と言っていた。

その時、母は、命をかける覚悟だったとあとで知るのである。


かくして、翌年産まれた13歳違いの弟は、とても可愛く、家族も3人から4人に増えたのである。

弟は、この世に生を受け、1ヶ月足らずで亡くなった姉と、この世を知らずして亡くなった兄の分まで、しっかり生きなければならない☆

自分もまた、妹と弟を忘れずに、彼らの分も生きなければならない。

兄弟の暗黙の思いである。



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そして、それから、何年もたった兄弟の姿である。


お揃いのTシャツは、全日本プロレスの武藤敬司社長の直筆サインつき、武藤ベアーである。

二人で、たまたまトレーニングに行ったスポーツジムで、ばったり会ったのである。


山形南高校の応援団出身の自分。

山形東高校の応援団出身の弟。

今までも、様々な局面で、力を会わせる時が多かったが、そろそろチカラを合わせて、また大きな戦いに挑むつもりなのである。



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と、意気込んだが、13歳違いの自分は、居残りレッスンが残っていたのである…。