11月14日の水曜日、菊地規泰氏の『山形県産業賞受賞を祝う会』が、山形グランドホテルにて開催された。

菊地規泰氏は、菊地保寿堂の15代目であり、創業400年に及ぶ山形鋳物の中心的存在である。




奥さんと一緒にステージで謝辞の挨拶をしている規泰氏を見ていて、目頭が熱くなった。

彼は、2000年に、未来の平和を祈るために、山寺からの不滅の法灯にて、『千年和鐘』を総合プロデュースをした。

また、『メゾン・エ・パリ』にて、今や世界的な文化的工芸品として高い評価を受け続けている『鋳物製和鉄ポット』を生み出した。

さらに、世界的な工業デザイナー奥山清行氏と共に、『山形カロッツェリア・プロジェクト』を立ち上げ、伝統工芸のネットワークを作った。

これが、『山形工房』となり、経済産業省からは、『ジャパンヴィンテージ』…ブランド戦略のコアとされ、日本一の施策と言われた。

さらに、山形市内の約20000本の公衆街路灯を、山形鋳物を基に、21業種が参加できるような、山形ニューデール政策の陣頭指揮をとったのである。




吉村美栄子知事は遅れての祝辞となったが、山形市長や長谷川吉茂山形銀行頭取の祝辞に続いての謝辞の中で、菊地保寿堂の社員も立たせ、皆さんへ紹介し、彼らと共に頂いた賞であると言っていた。

清野伸昭山形商工会議所会頭の乾杯によって、一挙に会場のボルテージは最高潮に高まった。




武蔵野美術大学で、お父上とは違う、『西洋画』を学んだことが、結果としては、世界から評価される伝統工芸家になったのだと思う。




記念品は、本金箔コースターの『方円』である。

素晴らしい値打ちものを頂いたが、何よりも嬉しかったのが、同年代の彼が
受賞したことであり、何よりも誇らしかったのが、やはり彼が受賞したことである。

更なる発展を祈念する。



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