8月15日の水曜日、午後6時30分から仙台サンプラザホールで、今年5月18日からスタートした長渕剛の全国ツアーが、ファイナルを迎える予定だった。

昨年は、長渕自身が、東日本大震災の復興活動に、かなりの時間を費やしたのである。

さらに今回は、このファイナルツアーを、日本全国及びアジア各国の『映画館』で同時生中継を実施する大プロジェクトなのである。

いわゆる、ライブシネマとか、ライブビューイングとか、最近言われているものである。
ムービーオンやまがたも、その企画に参加した。




ところが、開場の午後6時にムービーオンでは、お客様から入場してもらったが、仙台サンプラザでは、お客様を午後7時まで会場外で待たせ、開場していなかったのである。

ライブをやるのか?中止するのか?…スタッフ側は長渕の身体の状態を理解していただけに、長渕自身が決めることを知っていたし、彼が決めることで、全国の映画館などのスタッフは、払い戻しかどうか、かたずを飲んで待っていた。

午後7時過ぎ、長渕自身が決めた。

彼の魂が、このライブの意義に賭けたのだと思う。


長渕が登場する前、全国、アジアに向けて、主催者が正式なコメントが発せられた。

『この度のツアーの、7月22日の公演にて、 靭帯損傷、全治6週間のけがを負いました 。 その後、治療、リハビリを重ね、なんとか、被災地のライブだけは実現したいとの、長渕の強い思いで、先週の福島公演と一昨日の盛岡公演は、最高のパホーマンスにてライブを開催できました。
しかしながら、本日の長渕の体調は、限界に達し、立つのも厳しい状況であり、本日の仙台ライブ(ファイナル)を諦めるか、厳しい決断を直前まで検討しておりました。
しかし、長渕の被災地仙台のフアンの為にも、たとえ座ったままでも、なんとしてもライブを実現したい強い思いのもと、実行することに決断しました。』とのこと。




それだけに、歴史に刻まれるファイナルライブになったのである。

仙台サンプラザから発せられる長渕の魂が、大スクリーンから、ビンビン伝わってきたのだ。

立っているのがやっとなのに、彼はひたすら歌い続けた。

アンコールも1曲の予定が、4曲を歌い上げた。




ムービーオンやまがたを埋めたお客さんたち。

誰一人として、長渕が決断に要した時間にクレームは唱えなかった。

やることを信じて待った…。
素晴らしいファンである。

1時間遅れのはじまりと、1時間30分遅れた終わり…。

その時間が、長渕剛が言う皆が『ひとつ』になれたのかもしれない。

最後に、ムービーオンのお客様の感動と、ライブリスペクトを表し、ムービーオンstaffユカリンが、記念撮影をしたのである。


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