先日、初めて、大学生達のプレゼンテーションを受けた。




東北芸術工科大学企画構想学科の軽部ゼミの3年生達である。




右が、学科長の小山薫堂教授であり、左が、軽部政治教授である。

自分と二人は、友人であり、親友だと思っている。

小山薫堂氏は、アメリカのアカデミーでもオスカーを取った、映画『おくりびと』の原作者であり脚本家である。

その他にも、テレビでは、『料理の鉄人』『世界遺産』『11PM』『進む電波少年』など、ヒット作品を生み出す放送作家として、また、様々なコラムやエッセイストとして、素晴らしい活躍をしている。

軽部政治氏は、まったく小山氏とは関係なく自分と出会い、その当時は、明け方まで、歴史や哲学、さらには経済や政治や人生まで、学生時代のように語り合った。

だから、二人が東北芸術工科大学の教授…それも新学科を新設しての着任と聞いて驚いた。

また、二人からは、そもそも、毎年開催される、YMF山形国際ムービーフェスティバルの選考委員などで、すでに7回目のコラボレーションを迎えるのだ。




全国区のプロデューサーや映画監督のみなさんや、若きクリエーターが、オレンジ&パートナーズの萩尾氏が作った『才能よ、雪に埋もれるな。』のキャッチコピーに感化され、触発され、集まってきてくれる、珍しい商業映画祭である。

つまり、映画を職業にしていく人々しかあつまらない。


芸術性や作品の深みは、むしろ同じ山形でも、山形国際ドキュメンタリー映画祭の方が向いているだろう。




そして、開催7年目を迎え、やっと山形市から、補助金が700万円でることになった。

ドキュメンタリー映画祭は、開催年1億円、休みの1年は五千万円の補助金に比べれば少額であるが、しかし、山形市から、公共性があると認めて頂いたのはうれしい限りである。




新聞報道などで、かなり誤解を招いたし、某政党の新聞に的はずれな意見が出ていたが、この山形市からの補助金は、ムービーオン山形や、YMF本事業で活用するのではなく、県民会館などで、1年に2回程度、市民の方々を約1000人以上にお集まりいただき、有名な監督、プロデューサー、出演俳優さん等をお呼びし、映画の上映や映画文化を深めていこうと言うものなどが中心となる。




さらに、企画構想学科とコラボレーションし、彼らが考えた『映画市民大学』を、主軸に開催していく可能性も出てきている。




この日、彼らのプレゼンテーションのキーワード、『映画は人生である』との話を聞き、その真剣さに感動すら覚えた。




軽部教授が所用でこれなかったので、自分が軽部ゼミの3年生をのっとり、『時森ゼミ』を行ったのである。

カルチャー(耕す)ことと、トレンド(流行)は違うこと。

かなり、手応えがあったディスカッションであった。


次回は、軽部教授とゼミナールのメンバーと、夕食でもとりながら、語り合おうと話したのである。

山形市では、体験したことのない、YMF山形国際ムービーフェスティバルのプレイベントになると確信している。

また、サプライズは入るのか?
いろんな可能性を持ちながら、約3000人の市民の方々へ、楽しんでいただきたいと思うのである。


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