今日は、久しぶりに、話題の映画2本を、しっかり鑑賞した。




まずは、たぶん今年の最高級の評価を得るだろう『わが母の記』である。

なにせ、樹木希林さんの演技が素晴らしく、それを受ける息子井上靖氏役の役所広司さんも凄い。




周りを固める宮崎あおいさんや、南果歩さんなども、ひけをとらない水準の演技力で、日本映画の傑作になるであろう。




井上靖氏役の役所広司さんは、今や映画界のリーディングポジションにいるかたであるが、最近の出演ラッシュでも、一本一本が、違うカラーを放ち、飽きないところが不思議である。




どこにでもありそうな、いや、かならずどこにでもある母と子の物語であり、日常の奥底で通低している愛しき繋がりのようなものが、感動を呼ぶ。




小さい頃、会えなかった母子が、中学時代の息子に帰って母を背に負う。

この映画は、ムービーオンやまがたで上映するにあたり、山形の高島電気の娘さんで、井上靖さんの長男へ嫁がれた井上弓子さまのおチカラをお借りし上映できるようになった。

こんな素晴らしい映画は、一人でも多くの人々にみて欲しいと思った。

一緒に観た、塚原支配人と、staff後藤とstaff松田と4人で涙を拭いながら観たのである。





次に観たのが、後藤と一緒に、『僕らがいた・後編』である。

前編の感動とはまた違う、これでもかというぐらい、不幸を積もってしまう生田斗真演じる矢野。

会えなくなっても、信じ続ける吉高由里子演じる高橋。

痛いくらいのスレ違いである。




いつも、等身大の自分より、ずっと大きな問題を抱えている矢野。

それだけに、大切なものから離れていく。




どんなにまとうが、「私は大丈夫!」「あなたも大丈夫!」といい続けてくれる高橋。

帰り道、車の中で、staff後藤は、あんな吉高のような人と、であってみたいっす!と言っていた。




ラストも劇的であった。
壊されることになった母校。

でも、高橋の気持ちは変わらない。




出会ってから、別離、再会まで、微塵もぶれなかった心。

こんな人が現れて、その気持ちをぶつけられたら…たぶんトキメキよりも、きっと涙が溢れるだろう。


2本とも、それぞれが素晴らしい話題作というアドバルーンに負けない、本当の面白さを感じる。

是非!心に刻んで欲しい作品である。


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