山形市長選挙が、来月に迫ってきている。

9月11日告示、9月18日が投票日である。

今回は、早々と、春の統一地方選挙が終わった後に、現職の市川昭男市長が、3選出馬を表明した。

1期2期と、8年間の自分で積み重ねたこと、やり残したことを、実現するのが3期目と位置付けている。

3月11日の東日本大震災により、東北地方は大打撃を被った。

物理的だけではなく、当然精神的なダメージは計り知れない。

被災県に認定されているかいないかなど、関係ない。
放射能による、影響は、山形県や秋田県も含めて、東北すべてが二次的な被災、それも大打撃を受けていることを、どれだけの政府関係者が知っているのだろう。


「福島県以北には修学旅行はいかない!」

「福島県近辺の野菜や果物は食べない!」

「福島県を新幹線で通りたくない!」


中央からの人の流れは減少し、物品や作物も返品が続いている。


東北は、日本国から独立し、東北地方だけで、新しい国家をつくり、地域のことを地域の人々で考え、循環型の自立社会を作った方が、まだ東北人としての高き誇りを守れるかもしれない。


本当は、山形市長選挙なんかしている暇などないくらい、福島県からは、放射能避難民が日に日に多くなり、米沢市の2500人、山形市の2800人、山形県では8000人を越える方々が、待ったなしで流れ溢れてきている状態なのだ。

そんな中で、市川昭男市長の対立候補として出馬すると言っているのは、生まれて初めて、昨日山形市に入ったという、今までは山形市とは関係ない、中央政府の経済産業省出身、東大出の35歳の、前斉藤ヒロシ県知事と同じ財団に席を置く、佐藤という人間である。


政治家になりたいのはいい。
でも、自分の夢と都合と、市民や県民の感情は、一致しない。

信じられないのは、山形市を全然知らないのである。

自分の都合本位としか言えない。

つれてきた人も人。
山形には人材がいないのか?それとも、優秀で選ばれたのは、ご自分だけだと思っているのか…うぬぽれである。

一方で、年齢も高く、地位がある権力者や元権力者も、たぶん、なんでもみんなが自分の駒のように動くと思っていられる…さびしい。

政治の基本は、人間的緒関係とアリストテレスは言った。

いかに、相手の立場になり、相手に感謝し、自分本意にならないこと。

縁、恩、義、信を大切にすることである。
そして、市民へのドーパミンのプレゼント、つまり夢とロマンを掲げ実行する。

自分の都合をやめ、サイレントマジョリティーの望むことに、真摯に耳をかたむけてほしいものである。

自分を含めて完璧な人はいない。
ただ、最低限、今、何が大切か、自分に同意を求め、相手や仲間に合意できないのはさびしい限りである。

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