ケーブルテレビ山形の監査役でもある葦原正憲氏は、山形県の曹洞宗の代表的寺院である、『長源寺』の住職をしている。

全国最年少で宗務会議員となり、大臣のポストにあたる委員長を歴任された。

鳥居忠政公や、水野三郎佐衛門公などの希代の城主や家老、また、自分の父や、山形県知事の亡き旦那さんが眠っている、自分の家の菩提寺でもある寺院である。

東北福祉大や駒沢大学なども経営している。


その葦原さんのお母様の葦原千代様が12月3日に亡くなられた。

御歳…99歳。
『百』まで『一』足りないので『白』…白寿という。


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12月10日、天気予報では雪だったが、さすがに空は晴れた。


宗門一のご葬儀だけに、驚くことばかりであった。


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位牌は白い花で囲まれ、美しい祭壇ができあがる。


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檀家さん、一般会葬者、寺院持族関係者が、大勢参列した。


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外に設置した200脚の椅子もいっぱいになる。


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本堂の100人くらいのお坊さんの合唱は素晴らしく、力強さと、荘厳さを感じた。

99歳のドラマチックで壮絶なる人生を洗い流すかのような、包み込むようなお経であった。


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葬儀が終わったあと、本堂にておとぎに参加をする。


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これも壮観であり、驚きがあった。


さすがに宗門一を誇る、山形県の曹洞宗の頂点の寺である。


12月3日の夜遅く、実は、仏様を仕事場からお参りに行った。

多くの関係者がいらしたが、線香をあげさせていただき合掌する。


となりで、最期までお祖母さんの面倒をみた、孫娘の恵さんが千代様の顔を見て父正憲氏に向けて言った。

「なんか食べられるころにもどったみたい。優しい穏やかな顔。」

「うん。」とうなずく正憲氏。


見えない糸、繋がり、絆…そんなものを感じた。

人は、誰かの為に生きているのかもしれない。