病名を貰った瞬間から、その解決(治療)に意識は向かう。

そして、何年も患っていると、最初の悩みはなんであったのかさえ分からなくなる。
まるで、病気を治す(もしくは付き合う)ことが人生の目標であるかのようになってしまう。
リカバリー(ストレングス)モデルにもきちんと記述されている。

家族のことを思い起こせばまさに当てはまる。気が付いていればと思うが、今となってはさらに胸が痛むだけ。
治療中は、病気を治すことばかりに囚われ、減薬中は離脱症状を抑えることばかりに囚われる。

本当の精神症状であれ、薬剤性の精神症状であれ、離脱症状であれ、
リカバリーのためには、希望を思い出す(見出す)必要がある。

逆説的ではあるが、病気は忘れれば治る。

かつて、このうつ病ブームの始まりの頃に、mixiで
「まさか、病は気のせいとか言わないでしょうね」
と薬漬けの当事者に言われたことがある。
随分と遠回りをしたが、今なら、論理的に否定できる。

リカバリーモデルには、そういう風に病名を貰うこと(問題解決に囚われること)はリカバリーを妨げるとある。
なるほど。
ならば、病名ありきの医療モデルのもとでは、リカバリーは上手く行くはずもない。
病識が無いとか、一生治らないから服薬が必要なんて連発する人たちには実現不可能である。

リカバリーは、やはり日常生活の中で行われるべきだ。
オルタナティブは、やはり社会モデルの中で構築する必要がある。
医療モデルは、その中の短期的な一手段にとどめねばならない。

オルタナティブを説明するのは難しい。でも随分と進歩した気がする。


5月9日 うつ病薬物治療の功罪を問う-第一回全国オルタナティブ協議会セミナー
『うつを治したければ医者を疑え』出版記念
自死と精神医療 全国自死遺族連絡会
解決に向けた試み
現場報告:減断薬の実践と効果
オルタナティブな解決とは 全国オルタナティブ協議会 精神医療被害連絡会 中川聡

5月17日 名古屋 
オルタナティブ協議会愛知定例会 テーマ減断薬の実践と効果 NEW!!!
オルタナティブ協議会愛知主催
中川&増田医師

5月23日 北九州 福岡オルタナティブ協議会準備室主催
北九州での初開催です。
市民の為の向精神薬の知識
救命救急の医師をお迎えし、オーバードーズのお話を伺います。
*開催に協力いただけるボランティアスタッフ募集

5月24日 大分 ホルトホール大分
市民のための精神医療の知識
大分での初開催です。

5月30日 岡山定例勉強会 うのプラザ
6月6日 熊本
6月7日 佐賀
6月27日 岡山
6月28日 芦屋