札幌セミナー『うつに非ず』終了しました。

教育関係者等を中心に沢山の皆さんに参加いただきました。
色々と繋がりが出来たので、これから北海道での活動も活発になるでしょう。
精神科医の方の参加もありました。
そのお話が印象的だったので紹介したい。

ある統合失調症と診断され、長期入院されていた方のお話。
1人は女性、風呂も入らず、いつもその辺で寝転んでいるような患者であったという。
とても会話が成立しないと思われていた。
ある日、音楽をリクエストしてみんなでそれを聴く会を開いたとき、
その女性がベンチャーズの曲をリクエストしたのだそうだ。
他の参加者に聞く用に、彼女にどうしてその曲をリクエストしたのか尋ねた。
すると、意外にも、彼女は、
「これは、子育てをしていた時に良く聞いていた曲だ。」と答えたという。
このエピソードを機に、彼女は急激に改善に向かい。
ついには、30年の入院生活から抜け出すことが出来たという。

そして、医学博士妄想の出ていた患者が退院とともに、医学博士妄想が消えた患者の話。
いずれも、あるきっかけや、環境が変わったりすることで急激に改善したという。

これは、イタリアの精神病院解体レポート『自由こそ治療だ』に描かれている重症患者の回復過程の話しに通じる。
統合失調症患者が、何かの要因で狂人の仮面をかぶっていて、何かきっかけがあれば、その仮面を打ち破れるという事例だ。
この医師は、それに気が付いて、診療が大きく変わったという。

もっとお話を聞いてみたい。

明日、明後日は、福岡、熊本勉強会です。
台風が近づいていますが、参加される方はお気をつけておいでください。