まずは、これを読んでいただきたい。
不注意
1 学業、仕事、またはその他の活動において、しばしば綿密に注意することができない、または不注意な過ちをおかす
2 課題または遊びの活動で注意を持続することがしばしば困難である
3 直接話しかけられた時にしばしば聞いていないように見える
4 しばしば指示に従えず、学業、用事、または職場での業務をやり遂げることができない
(反抗的な行動または指示を理解できないためではなく)
5 課題や活動を順序立てることがしばしば困難である
6 (学業や宿題のような)精神的努力の持続を要する課題に従事することをしばしば避ける、嫌う、またはいやいや行う
7 (例えばおもちゃ、学校の宿題、鉛筆、本、道具など )課題や活動に必要なものをしばしばなくす
8 しばしば外からの刺激によって容易に注意をそらされる
9 しばしば毎日の活動を忘れてしまう
多 動 性
10 しばしば手や足をそわそわと動かし、またはいすの下でもじもじする
11 しばしば教室や、その他、座っていることを要求される状況で席を離れる
12 しばしば不適切な状況で、余計に走り回ったり高いところへ上ったりする(青年または成人では落ち着かない感じの自覚のみに限られるかもしれない)
13 しばしば静かに遊んだり、余暇活動につくことができない
14 しばしば「じっとしていない」またはまるで「エンジンで動かされるように」行動する
15 しばしばしゃべりすぎる
衝 動 性
16 しばしば質問が終わる前に出し抜けに答え始めてしまう
17 しばしば順番を待つことが困難である
18 しばしば他人を妨害し、邪魔する(例えば会話やゲームに干渉する)
4段階の基準(◎特に当てはまる3点、○当てはまる2点、△ある程度当てはまる1点、×当てはまらない0点)
これは、DSMⅣの基準に準拠したADHD RS-IV日本語版という操作的診断基準の質問項目である。
敢えて今日は解説しないが私にはため息しか出ない。
次に、ADHD治療薬であるストラテラの添付文書から、この薬がADHDに効果があるとする臨床試験のデータを示す。
この数字は、上記のチェックリストの点数を元に、どれほど減った(改善した)かというものである。
例えば、プラセボ群は平均32.3点であったのが、-8.1点減少(改善)し、24.2点となったということである。
一番効果があったのは、1.8mgを投与したグループで、-11.6点減少した。
この臨床試験の点数は、上記のチェックリストの合計点数。
さらに添付文書から、この薬の臨床試験時の副作用発現状況を示す。
4. 副作用
小児を対象とした国内臨床試験における安全性評価対象例278例中209例(75.2%)に副作用が報告され、主なものは頭痛(22.3%)、食
欲減退(18.3%)、傾眠(14.0%)、腹痛(12.2%)、悪心(9.7%)であった。日本人及びアジア人の成人を対象とした臨床試験における安全性
評価対象例392例(日本人患者278例を含む)中315例(80.4%)に副作用が報告され、主なものは悪心(46.9%)、食欲減退(20.9%)、傾眠
(16.6%)、口渇(13.8%)、頭痛(10.5%)であった(。成人適応追加時)
今日のところは、解説しません。
どう思います?私はこれを医療と呼び、実際に投薬するなど考えられません。
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