厚生労働大臣・厚生労働省への要望書
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勉強会のお知らせ
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沖縄、札幌での勉強会が追加になりました。


殆ど言葉遊びのレベルです。
市民の信じているこれらの言葉には、肝心な説明が欠けています。
恐ろしいのは、こうした情報を考えないで受け入れてしまっているのが肝腎な医者であることです。

言葉遊びの例

最近の睡眠薬は安全です
→最近の睡眠薬は、(かつてのバルビツレート系睡眠薬に比べて)安全です

最近の抗うつ薬は、副作用が少ない
→最近の抗うつ薬は、(便秘や口渇などある一部の副作用において)副作用が少ない

抗うつ薬はうつ病に効果がある
→抗うつ薬は(一部の大人の本物の)うつ病に効果がある

最近の非定型抗精神病薬(リスパダールなど)は副作用が少ない
→最近の非定型抗精神病薬は、(かつての定型型に比べ、ある一部の副作用において)副作用が少ない

これは、挙げればきりがありません。
市民はまだしも、マスコミや専門家足る医師、薬剤師にこうした間違いが指摘できないという絶望的な状況です。

占有率
もう少し詳しく説明すると
これは統合失調症の各薬剤の各受容体に対する親和性です。
数値が小さい程、その神経の遮断力が強いということです。

リスパダールやハロペリドールが副作用が少ないと言っているのは、M1(ムスカリン)に対する作用のことです。言い換えれば抗コリン作用です。便秘や口渇などの副作用が少ないと言っているのです。
赤字で示した数値は、その薬で最も強い作用をあらわしています。

統合失調症の治療には、D2受容体の60~70%を遮断する必要があるとされていますが、もしその前提でリスパダールやジプレキサの用量が設定されているとすれば、これらの薬剤はD2受容体の占有より、他の受容体を占有する代物ですから、それらの神経は完全遮断です。

アドレナリンは、心臓を動かすための神経伝達物質です。
リスパダールはこのアドレナリン遮断力が強い。
当然、過剰投与は、心臓を原因とする突然死が考えられます。
死人を大勢出しているゼプリオンは、この表で言うリスペリドン(商品名リスパダール)の代謝成分です。
精神科病院での死亡退院が増えていることとこれは無関係ではない。

ジプレキサやリスパダールは、ヒスタミンの遮断力も強い。
この2つは、統合失調症治療薬というより、強力な鎮静薬と呼んだ方が本質に似つかわしい。

またこれら新薬は、この効力を大変少ない用量で発揮する大変強力な薬です。
ちょっと用量を変えるだけで、影響は大変大きいのです。
それを薬の効力が弱かった旧薬と同じように、簡単に増やしたり、重ねたり・・・・・
気がふれています。

都合よい一部の効果を最大限に誇張し、
副作用を最小限に矮小し、
言葉あそび「副作用の少ない良い薬が出来ました」と宣伝し、
それを真に受けた医師が、「副作用の少ない良い薬が出来ました」と患者に使い。
患者が副作用を訴えると、
「そんなことは製薬会社から聞いていない」
「副作用ではなく、病気の悪化だ」
と決めつける。

これらの薬は、このプロフィールどおりの副作用がでますよ。

(参考)
受容体、トランスポーター 遮断による副作用

ヒスタミンH1
中枢性抑制薬の作用増強、鎮静、眠気、体重増加、低血圧
ムスカリンM1
霞目、口渇、洞性頻脈、便秘、排尿障害、記憶障害
アドレナリンA1
起立性低血圧、眩暈反射頻脈
ドーパミンD2
錐体外路系症状、乳汁分泌
ノルアドレナリントランスポーター
振戦、脈拍数の増大

より詳しく知りたい方は、5月24日相模大野での講義に参加ください。