判決期日が決まりました。

長い長い物語の一つの終りがやってきます。
書きたいことは山ほどあるが、まだ書けません。

この戦いを始める時の、第一の目的は、多剤大量処方の弊害を社会に認めさせることでした。
そして多剤大量処方になる原因を調べて行く過程で、家族が陥っていたのは病気などではなく、処方薬による薬物中毒症というもので、その最初の第一歩がベンゾジアゼピンに代表される抗不安薬や睡眠薬によるものだということでした。

目的の一つに、
・抗不安薬・睡眠薬の危険性を社会に認めさせること
・現在、難しい状況に陥っている人々の多くが薬剤性の疾患、処方薬による薬物中毒であることを認めさせることが加わりました。

なぜこんなことがまかり通るのか、それを調べて行くうちに、さらに精神医療のデタラメの背景には、この社会の様々な澱みや人間の弱さや邪悪さが潜んでいることに気が付きました。
精神医療問題は、結局、社会の鏡であったということです。
鏡と言うより、ダメなところを寄せ集めたらこうなったみたいなものです。
さらには、このデタラメな精神疾患モデルを基にした様々な福祉施策も酷い。
それぞれは、互いに複雑に絡み合い、もはや後戻り不可能なものに思えます。
彼らのやってきたことは許されることではないが、責任は彼等だけではなくて、私自身も含め全員何かしらの責任があるという事です。
この件は、皆それぞれが反省し、その上で善処策を考えねばなりません。
精神医療問題を片づけるには、精神医療のデタラメを片付けるだけでは終わりません。

ここのところ大きな動きがありました。
井原医師や松本医師などにより、精神医学会の中から、ベンゾジアゼピンの危険性や医原病の存在を認める意見が出始めたことです。抗うつ薬が対して効果が無いことも報道され始めました。我々の仕事は、彼らが声を上げやすいように批判の声を緩めない事です。

しかしながら、いまだ、毎年、何万もの犠牲者が生まれています。
ベゲタミンの規制も、ベンゾジアゼピンの規制も、乱発される適応外処方や、子供に対する向精神薬投与、高齢者に対する薬漬け問題も何一つ勝ち取ってはいません。やっと報道されるようになったに過ぎません。

ですが、勝ち取るべきものは明確に分かりました。
もう勉強は終わり、次は行動する時期です。

8月3日山形、8月4日新潟で精神医療問題の勉強会開催いたします。
山形勉強会
http://www.facebook.com/events/476035365814086/
新潟勉強会
http://www.facebook.com/events/284104411734654/