あらゆる所に罠があるから、その被害の入り口は様々であるが、けれども、落ち行くさまは皆良く似ています。

睡眠薬や抗不安薬の依存症で、イライラが増幅され、家庭不和の原因となる。
さらに抗うつ薬や抗精神病薬が処方され、
その内、脱抑制が起きて、暴力行為や自他害行為に及ぶ。
あるものは自死や中毒死にいたり、あるものは加害者となる。
またあるものは精神科病院に強制入院となる。
果ては、家庭離散、そしていつの間にか社会から孤立し、人権まで奪われる。

共通するのは、薬剤性の奇異反応が、精神疾患と診断され病状の悪化とされることです。
この奇異反応は、いかなる向精神薬でも報告されているが、だれもそれに疑問を呈さない。

奇異反応のウィキぺディアは良く書けているので参照下さい。

以下引用
英国医師会雑誌(BMJ)への投書では、児童虐待が現に行われているかその脅威があるとされた親は、その時点で薬を服用していた割合が高く、頻繁にベンゾジアゼピンと三環系抗うつ薬が併用されていたことが報告された。多くの母親が、精神安定剤を消費している間、不安や抑うつを少なく感じた代わりに、子供や同様にほかの家族の一員への敵意と攻撃性があらわになったと述べた。執筆者は、対処が困難な泣いている赤ちゃんと精神安定剤の作用との組み合わせのような環境的あるいは社会的ストレスが、児童虐待の出来事を促す可能性があると警告した。

また、母親の向精神薬の服用から生じる子供への影響も重大です。
特に抗てんかん薬におけるリスクが高い。これは最近取り上げている副作用報告でも明らかになっています。

薬剤(医原性)のもたらした暴力や錯乱が、本人の病気とされ、さらなる強力な薬が投与される。
先日のセミナー参加者の数々の証言もそれを裏付けています。
一番の証拠は、薬を止めることにより、その症状は消え失せることです。

セミナー前に面談したある方も、同じような経験をされていました。
奇異反応や脱抑制で暴れ、家族に見放され、遂には離婚されたとのこと。
救いは、一緒に来ていたのが、別れた元旦那さんであったことです。
100%貴方の責任ではないこと、似たような被害者が大勢いることをお伝えしました。

重要なのは、人権と名誉の回復です。
その為に一番必要なのは、医療や国が副作用被害を認めることです。

DSM-Ⅳの編集委員長アレンフランシスは、そもそも双極性障害2型という診断は、抗うつ薬による躁転の患者を救うためにこの診断を作ったと証言している。双極性障害2型とは、紛れもない薬の副作用診断だし、その躁状態を引き起こしたのも抗うつ薬なのです。
(これは重要です。是非広めてください。)

薬が良いか悪いか、精神医療が必要かどうか。
そうした議論をする前に、こうした副作用被害者が居ることは紛れもない事実です。
薬理的にも、医学的にも、そしてなりより、治験でも副作用報告でも証明されている。
副作用発現率が1%だとしても、100万人が飲んでいれば、1万人の副作用被害者はいる。
(それどころじゃないですけどね。私の推定だと毎年5万人位亡くなって、新たに5万人位重篤な患者が新しく発生している。)

米国の製薬会社への訴訟というのは、別に訴訟社会の弊害(マクドナルドのコーヒーが熱すぎた)などではなく、副作用被害者が少なからずいることを米国社会が認め、製薬会社の行った違法な宣伝(効果を過大評価した)の責任を取らせているのです。

まず、この国は、この事実を認めるのが先です。

そもそも副作用かどうかの基準は、本来、その薬を服用前にその症状があったかどうかだけである。
PMDAの副作用救済制度は、そうした薬の被害者を救うためにあるが、これはまるで製薬会社のガス抜き制度である。
この間のある審査では、
ジスキネジアが統合失調症の病気悪化によるもの
という珍回答で請求が棄却された。
審査したことになってる医師の方、本当にそれで良いのですか?
似たような珍回答は、これだけではない。これは明確な不祥事ですよ。
直ぐに訂正してください。

余談ですが、セミナー参加者の方から、
「ドイツの大学病院の医師にソラナックスを飲んでいる」と伝えたら、日本ではいまだにこんな薬が処方されているのかと驚かれたそうです。
もう、証拠は十分に揃っています。
被害者はどんどん名乗り出るべきだと思います。

それが、名誉回復の唯一の方法だと私は思います。
このままだと、被害者は居ない事になってしまう。

*先日のセミナーでの皆様のご意見は、メールマガジンを通じて、マスコミ関係者や医療関係者、政治家、弁護士の皆様にお伝えします。

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精神医療問題を学ぶセミナー開催します。栃木県小山3月3日
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当事者、家族のみならず、医療関係者、支援サービスの皆さまの参加をお待ちしております。