高齢者の薬漬けの記事のコメント欄から転載します。
もとケアワーカーさんの証言です。

救急病院に勤務経験があります。

ある日突然骨折や虫垂炎で入院なさる方々ばかりなので、服薬状況も多彩な内容がありました。
沢山居られましたね、内科でデパスやマイスリーを普通に貰ってる方々。
素人目ですが、職業柄患者さんの身の回りのお世話で接する時間が長く、睡眠薬、抗不安薬常用の患者さんには共通の特徴を感じていました。むしろ素人だからこそ危険性を素直に感じ取れることは世の中にいくらでもあるはずです。

①常に不安を訴える、(安心や感謝が出来ない、何度もナースコール等)
②常に寝つきがわるい、しばしば不眠を訴える(昼には既に「今日も眠れないかも知れない…」を繰り返す方も)
③肌や髪に精気がなく、実際の年齢より老けて見える
④同年齢の人より、大なり小なり認知能力が落ちている
⑤つまづき、転倒がかなり多い

以上の傾向を感じたのは私1人ではありません。看護師やケアワーカーから、「手が掛かりすぎる患者」として、しばしば悩みや愚痴にのぼる対象でした。
同様の感想を持つ看護職、介護職の方はおられませんか。とくに印象強かったのは、足の骨折で救急搬入されたばかりの老人が、「どうかお願いです、家にある薬を持って来てください!あれが無いと一睡も出来ないの!」と何度も大声で訴えたケースです。

折れた足より薬切れが恐ろしい老人……常用量依存になり、知らず知らずに人間の心を蝕んで、だめにしてしまう薬物だと思います。