放送大学で内分泌系ホルモンについて講義をしていた。

脳下垂体系のホルモンについての講義である。
大体、こんな講義を私が真剣に観るなんて、ほんとに驚きだ。

講義では、「口渇」「起立性貧血」「乳汁分泌」「視野狭窄」「性欲低下」「食慾低下」・・・などなど向精神薬の副作用でおなじみの副作用症状が軒並み登場した。自律神経の不調、交感神経と副交感神経のことなど。
向精神薬の副作用症状の視点を持って、この講座を観たならこの関連性を疑わないと言うのは不可能である。
カテコールアミンと心拍数の亢進、ビオチンとインシュリンの関係。
もう明白ではないか。

こうした生理学と精神医学は、完全に分離している。
誰かが、この生理学と精神医学の橋渡しをする必要がある。
それを私がやるのは余りにも力不足。
医師でもない私に出来るのは、既に分かっている科学的事実を紡いである可能性を示唆する事だけ。
実際に患者を救えるのは、臨床の医師だけである。

鶏と卵の関係であるが、下垂体ホルモンが正常化すれば、様々な症状が改善される可能性は高い。
向精神薬の副作用症状の多くは、下垂体ホルモンの異常が引き起こしているのは間違いない。
どなたか医師で、この研究を臨床でサポートしてくれる方は居ませんか?

そもそも、こうした副作用が出たなら、薬を減らすという選択が出来ないのは何故だろう。
ジプレキサやセロクエル飲んで、口渇が出たらそれは、脳下垂体ホルモンの異常で抗利尿作用が低下した結果である。
原因薬を取り除かない限り症状は治まらない。

抗精神病薬→脳下垂体ホルモン異常→多尿→口渇→多飲→水中毒
ベンゾジアゼピン→副交感神経優位→腸活動の低下→便秘・拒食
これが、副作用の発生メカニズムである。

間に合えば、次号のメールマガジンで取り上げたい。

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