薬を知れば知るほどわかるのは、

そもそも、向精神薬は増えるように出来ている。そういう代物だということ。

ベンゾ系の睡眠薬や抗不安薬は、
すぐに耐性ができて効かなくなる。
離脱症状が激しい。
このことは早くから分かっていたが、
アシュトンマニュアルに書かれているのは、
ベンゾの副作用で、うつにもなるし、怒りっぽくもなるということ。
つまり、ベンゾの副作用でうつ病にも統合失調症にもなるということ。
そうなれば、抗うつ剤、メジャーの出番。
SSRIや古い抗うつ剤、抗精神病薬(統合失調症の薬)の薬理機序を調べれば、名前は同じでも随分効き方が違う事が判る。
効き方が随分違うということは、薬を変えると元の薬の離脱症状もでるし、新しい薬の副作用も出る。
抗うつ剤で躁転すれば、リチウム、デパケン、
揚句の果てに、全ての生体活動を抑制するバルビタール、全遮断系のジプレキサで鎮静。

こうして何も考えないで薬を出せば、当たり前に多剤大量処方は出来上がる。

薬は飲み始めれば、増えるように出来ている。
とりあえず安全だといって処方されるベンゾが、どれだけ危険なのか良くわかる。

安全な薬の使い方とは、こうした事実を全て踏まえたうえでの話だ。

9/2のセミナーでは、大うつ病治療ガイドラインの解説(といってもダメだし)とアシュトンマニュアルにふれようと思います。

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