SUGO決勝関係者コメント | GOODSMILE RACING 広報ブログ

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みなさん、こんにちは。スエミィーです。

ちょっと遅くなりましたが、決勝レース15位という結果を受けての関係者コメントを紹介させていただきます。

鈴木代表

 ノーポイントという、一番やってはいけないことをやってしまいました。今年は優勝してドカンと大きなポイントをゲットするのが難しいので、とにかくコツコツと取りこぼしがないようにやっていかなければいけないんですが……。雨が降ってきたときは、そのままスリックか、レインか、インターミディエートかという3択だったんですが、レインを選びました。結果的にこの賭けには失敗してしまいましたね。とはいえ、あの順位(8位)のままゴールしても仕方ないですし、レインに賭けるしかなかったんです。それ以前に8位とか9位にしか上がれないのが問題で、そこを改善しない限りは苦しい戦いになってしまいますね。クルマの戦闘力不足なのはハッキリしているのですが、BMWに言ってどうにかなる問題でもないですし、ヨーロッパのレースの結果に基づいたBOPなのでとても頭が痛いところです。


大橋監督

 今、僕らがとれる作戦というのは、早く(ピットに)入って前に出るということくらいです。ここに、他のチームが我々に合わせてこられると、前に出られない。チャンピオンになるにはポイントをしっかり取っていかないといけないんですが、取るためのすべがあまりない、というのが正直なところですね。ドライバーもチームも作戦も悪くないしミスもないのに、結果がついてこないというのは、なかなかツライですね。今回、52号車が同じようなタイミングでピットインしてきましたが、ピットで前に行けてもアウトラップで抜かれちゃうと、もう前に行けないんです。コース上で抜くのが本当に難しい。今回で、作戦を封じられると苦しいということが、明らかになってしまいましたね。


右京SD

 今回のレースは結果から言うと、大失敗をしてしまいました。最初はスタートして順当で、早めのピットインで前に出るという作戦は、例年の仙台に比べると涼しかったから、堅めのタイヤでロングを行けたはずでした。実際途中までうまくいってたんですよ。上位陣はともかく、4位から後ろは団子状態だったから前に出れそうでしたしね。計算違いだったのは、52号車(OKINAWA SLS)もこっちのピットインに合わせてきて、戻った場所もちょっと悪くて前のクルマに引っかかっちゃって。結局、8位から上がれずにいたところにあの雨。冷静に考えれば、あの時点でタイヤ交換はまだ早かったかもしれないけど、もっと雨が降ってくればピットロードが混むし、針の穴に糸を素早く通すみたいな賭けだったんです。残念ながらピットアウトして2周くらいで僕たちの敗北が決定しました。今回はすべてが裏目に出てしまいました。しかし、現状ではそうせざるを得なかったのも事実なんですね。


谷口選手

 片岡選手が8番手からスタートしたけど、かなり苦しい戦いで8位からなかなか上がれなかった。なので、当初の作戦どおりミニマム(短い周回数)でピットに入って前に出ようとしたけど、同じタイミングで52号車も入ってきて、ピットでは前に出たけどすぐに直線で抜き返されちゃって。前を走るライバルのブロックもかわせず、じり貧状態になっていました。そんなときに雨が降ってきたので、このまま完走するより起死回生の逆転を狙ってレインタイヤに交換したけど、読みが外れましたね。Z4は前に何もいなければ結構速く走れるんだけど、決勝レースだと加速力の乏しさがネックになっています。前のクルマを抜くことができない。まわりもそれを知ってるから、簡単にブロックできてしまう。現状のBOPでは非常に苦しいですね。


片岡選手

 8位からスタートして、マシンの状態はそれなりに良くて、周りに対してもコーナリングパフォーマンスがあったんですが、加速力のなさでコーナーで追いつけても抜けない、前のコーナリングが遅いマシンに捕まっているときに後ろから追いつかれてストレートで抜かれてしまうという、これの繰り返しでした。ルーティンのピットで前に出ようと思っていましたが、結果的に前に出ることは叶わず、8位のまま。しかし、僕らが欲しいのは8位とか9位とかじゃないので、雨が降ったときにレインタイヤに賭けました。結果としてはずしてしまいましたが、賭けるべきだったと思います。これが上位にいればそんなことはしませんが、せめて表彰台に乗って帰りたいという想いからギャンブルに出たんです。失敗だったのかもしれないけど、勝つためにやるべきことをやったので、ミスではないと思っています。