【可夢偉レポート】マレーシアGP DAY1 | GOODSMILE RACING 広報ブログ

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昨日より、F1 2012 マレーシアGPがマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われております。

マレーシアより、レポートと一緒にねんどろいどの写真が届きましたのでご紹介いたしますね。




「セパンのメインストレートにて」


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ねんどろいど「小林可夢偉 」と、ねんどろいど「柏崎星奈 」が
まさかのツーショットw



セパンのメインストレートと言えばアレでございますよ!
ライバル11号車とギリギリデッドヒートからの初優勝!のあのストレートでございます!!


夕暮れのサーキットでもパチリしていただきました。



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昨年GTで訪れた時も、夕暮れのセパンサーキットはとってもキレイだったのを思い出しました。


そんなセパンから、F1レポートが届きましたのでご紹介します。




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さて、まずはメルボルンのおさらいから。

メルボルンで6位に入賞したKOBですが、
既報の通り、スタートのT1でチームメートに追突されて、右リヤの翼端板を損傷していましたが、
レース後の車検が終わって戻ってきた車両をチェックしてみたら、
フロント・ウィングの両サイドのエンド・プレート
そしてディフューザーのスプリッタ2枚が破損していたことが判明し、
想定ダウンフォースが全く出てない状態でのレースを強いられていたようです。


もし、こうした状況に陥ってなければ、ALOとWEBとは対等に戦えていたことでしょう・・・。


もちろん「もし」の世界ではありますが「可能性」を知っておくことは、
悪いことではありません!



さて、今年のマレーシアGPは昨年と同じく第2戦ですが、昨年と違って2週連続開催です。

F1カーゴは、
日曜日の夜にパッキングをして、
月曜日にメルボルンからKLIA(クアラルンプール国際空港)に到着、
火曜日にはセパンで荷ほどきが始まるという、とてもキツいスケジュールです。

日曜日の夜には、メルボルンを発つスタッフもいます。
我々日本人には必要ありませんが、ヨーロッパ国籍の人達は、中国のVISAもこの時期に取得しないとならないという超タイトな連戦です。


しかも、暑い・・・。

出張先では、スムースにいかない事が多くて、思ったようにならなくて、イライラしているスタッフも出るのがこの時期です。

これをプレッシャーと、呼びます!


暑いのが問題なのは、なにも人間だけではありません。
F1マシンも、問題はたくさん出てきます。
新車は、毎年、このレースで「熱害」に直面するのです。
F1マシンは、冷やさなければならないものはたくさんあります。
エンジン周りだけでも、冷却水、潤滑油、ECU、KERSキャパシタ、KERSジェネレーター、その他ギアボックス潤滑油など。


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この中で、熱交換器が必要なのが、エンジン冷却水エンジン潤滑油ギアボックス潤滑油

これらの大きなサイズの必要なモノは、ギリギリのサイズでデザインされています。

冬のテストでは、オーバー・クール(冷えすぎ)のために、遮蔽板を入れることが当たり前ですが、
ここマレーシアでは「全開」で、それでも足りなければ、
さらに熱交換器のラジエータ・フィンの間を流れる空気を増やすために、ルーバーを増やすことになります。

こうした「温度調整」は、実際に走ってみないと調整が難しいのが現実です。
オーストラリアGPの写真とマレーシアGPの写真を見比べる(特に後方から)と、どのマシンも、穴が増えているか大きくなっているのが解ると思います(笑)。

これが「熱害」との実際の戦いですが、もうひとつには、こうしたルーバーの追加などにより、空力性能の低下という副次的な影響もあります。


ただ、気温は誰にも公平ですから、問われるのは対応能力ということになります。

その上で、コース上のパフォーマンスを競うのがマレーシアGPです。
また、コースが完成し、F1を開催し始めて、今回が14回目となりますが、この間にコースのコンディションも、暑さとスコールという厳しい環境の元で、変化が激しいのも特徴です。
特に、昨今は、開幕初日のコースコンディションが悪く、走行セッションを重ねるにつれて、急激にコンディションが回復していくという「トラック・エヴォリューション」の度合いが大きくなっています。

このような状況の中で開幕した、今年のマレーシアGPですが、プラクティスの順位は、上位のマクラーレンメルセデスが占めることになりました。
ただ、路面の悪コンディションには、誰もが苦労しており、上記の「熱害」対策に加えて、タイヤの保ちやブレーキロックという状況に、多くのドライバー達が悩まされています。

コースオフも、昨年と比べても多く、これはトップタイムをマークしたハミルトンや、上位陣も例外ではありません。

一方、KOBは、P1では想像以上のタイヤの保ちの悪さに終わり、P2ではギアボックス・トラブルに見舞われて合計8ラップしか計測ラップが出来ませんでした。


苦しいスタートと言えるでしょう。

幸い、チームメートのPERが、似た走行プログラムを予定通り消化してくれたので、完全にデータ不足というわけではありませんが、貴重な走行機会を失ってしまいましたのは残念です。

こうした状況から明日のKOBのP3は、メニューの多い極めて忙しいモノになりそうです。
そして、P3がスコールなどで、ウェット・コンディションだったりすると、万事休すです。。。

・・・が、
レースでは何事もポジティブに考えることが肝要です!


肝心な予選でギアボックス・トラブルに見舞われるより、マシだったということです。 2010年も2011年もQ3まで進んだKOBです。

きっと、大丈夫でしょう!


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※レポート内のドライバー略称は以下の通りです。
KOB=小林可夢偉
ALO=フェルナンド・アロンソ
WEB=マーク・ウェバー
PER=セルジオ・ペレス