東京セレソンデラックスの『笑う巨塔』見終わりました。
セレソンの舞台を見るのはすっかり恒例。
が、、、セレソンはこの公演を最後に解散してしまいます。
つまり、見るのは今回が最後です。
寂しいばかりです。

私が初めてセレソンの舞台を見たのは、2007年に見た『あいあい傘』でした。
当時は小劇場をたくさん見始めた頃で、セレソンの名前も知らなかったけど、見に行きました。
すると、、、笑って泣ける人情物で、ドストライクでした。

ちなみに、この公演がセレソンの初の大阪公演だったようです。
なので、次も見に行こうと思ってたら、それが運命の作品、私の観劇人生5本の指に入る名作、『夕』でした。
この作品がもう本当に大好きで、DVDも持ってますが、何度見ても号泣してしまいます。
それに、この作品で木下智恵さんとも巡り会えましたしね。

この作品をきっかけに、ただのファンから、大ファンになりました。
本当に毎回、笑わせてくれますし、泣かせてくれます。
でも、、、それも、今回が最後な訳で。
本当に寂しいです。

今回の会場はシアター・ドラマシティー。
久々に行った感が。

で、今回、事前に宣伝番組をたまたま見ていたら、開場後、キャストの一部の方がステージに登場し、気軽にサインや写真撮影に応じてくれると知りました。
なので、開場時間の少し前に会場へ。
が、既に開場になってました。
チケットには30分前の開場って書いてあったのに、、、

会場内に入ると、舞台前には人が群がってました。
そして、宅間孝行さんと藤吉久美子さんにサインをもらうためには、並ばないといけないらしく、既に行列が。
なので、席に座らず、そのまま列に並びました。

で、藤吉さんにサインを頂けました。
役のために、少し、太られた?
印象がかなり違いました。
最初に並んでる方々は、一緒に写真を撮られてましたが、時間が掛かるって事で、途中から写真を撮るなら、サイン中にと。

で、宅間さんにサインを頂き、それを写真に撮りました。
そして、握手もしてもらえました。
メッチャ、嬉しかったです。

後の役者さん達には自由にサインを頂けるので、時間が無いながらも、石井愃一さん、弓削智久さん、信江勇さんにもサインを頂けました。
その間にも、お客さんとじゃんけん大会をして、商品を渡したり、後で踊りがあるとの事で、伊藤高史さんの指導の下、振り付けの練習をしたり。
開演前から、盛り沢山でした。

それにしても、、、
終演後にこういうイベントはあるかもしれないけど、開演前って珍しいですよね。
かなりの役者さんが出てたし。
開演前からかなり、盛り上がって石井愃一は、、、
今回のあらすじはこんな感じ。

病院のロビーを舞台に、暗転なしで突っ走るドタバタシチュエーションコメディの決定版!

舞台は、都内某所のハイソな「四王病院」
ここにはいろんなオモロい人達が絶賛入院中。
アホなとび職の親方とそのファミリー!
ドジな代議士&おマヌケ秘書たち!
うっかり医師に、おとぼけナース!

ただでさえ問題を抱えてアップアップの奴らの元に、ハチャメチャな街の問題児が紛れ込んできた!

勘違い、行き違いのオンパレードで
事態は大爆笑の連鎖を巻き起こす!

って感じ。
これ、2003年1月に上演された「HUNGRY」という作品を
バージョンアップさせた作品だそうです。
もう、期待せずにはいられないですよね。

で、実際に見てみて、、、
もう、メッチャ、面白かったです。
ずっと、笑ってました。
ホント、大満足でした。

今回、アドリブと言うか、無茶振りが多かったです。
例えば、「特別室に」と言うと、宅間さんが、「どんな?」「色は?」「匂いは?」と、面白回答を要求し、みんなで取り囲んだり(笑)

そんな中、メチャクチャ面白かったシーンがありました。
金田明夫さんが、日記的な物を読むのですが、その中に「私は貝になりたい」と。
すると、宅間さんが無茶振り。
「どんな?」と。
すると、金田さんは、「エスカルゴ」と(笑)
宅間さんは、「それは、でんでん虫って言うから貝じゃない」と。
しかし、金田さんは貝だと言い張ります。
ちなみに、金田さんは貝が食べられないそうです(笑)

困った宅間さんは、客席に正解を求めました。
すると、圧倒的に貝じゃないという方が多かったです。
「ほらね」って感じの宅間さんに対し、納得できない金田さんは宅間さんを困らせてました(笑)

で、私もカタツムリは虫であって、貝じゃないと思ってました。
が、カーテンコールでスタッフが調べた結果を宅間さんが報告。
すると、なんと、カタツムリは陸上に住む巻き貝の一種だと。
それを聞いた金田さんはドヤ顔。
宅間さんは土下座してました(笑)

これは完全にアドリブだろうと思ったら、既に昨日の昼に、カタツムリが話題に上がってたそうな。
やられました。
やはり、凄い。

で、クライマックスシーン、、、ダメだ。
末期ガンで余命一ヶ月の男が手紙を読むんだけど、、、
タイミングが悪いや。
昨日の事があっただけに、思い出してしまい、涙が溢れてしまいました。

カーテンコールでは、客席は、ほぼ、オールスタンディングで、鳴り止まない拍手に、キャストの皆さんも感極まった状態に。
そして、それを見てもらい泣き。

最後は最初に練習した踊りをみんなで、盛り上がりました。
すると、キャストの皆さんが客席へ降りて来られました。
私は斎藤工さんと喜多陽子さんとハイタッチできました。
カーテンコール、何度も続きました。

で、毎回、宅間さんの挨拶はグッときます。
「私達が公演をこうやって打てるのも、お客さまが来て下さるからです。
本当に、本当に、本当にありがとうございます。」

出口では伊藤高史さんがいらしたので、握手をして頂けました。
ホント、大満足でした。

で、最後に今回のキャストです。

花田浩美(鳶職人の親方で入院中):金田明夫
花田恒子(浩美の妻):藤吉久美子
花田ふみ(浩美の娘):芦名星
松原富雄(浩美の元弟子):宅間孝行
としお(浩美の弟子):弓削智久
えり(浩美の弟子):信江勇

山之内(総裁候補の代議士で入院中)
山之内蓮太郎(山之内の秘書で息子):斎藤工
芥川(山之内の秘書):デビット伊東
大村あゆみ(山之内の秘書):喜多陽子

車田邦明(四王病院医師):伊藤高史
絹枝(四王病院看護師長):松本明子
洋子(四王病院看護師):井村空美
政代(四王病院看護師):まつこ

清乃富士(元横綱で入院中)
浜村惣一郎(総裁候補の代議士):石井愃一
野々村(浜村の秘書):駿河太郎

空本(水道屋):越村友一