土曜日、少年社中の『機械城奇譚』を見てきました。
少年社中を見るのは今回で3回目です。
ホントは毎回見たいんですけど、なかなか遠征スケジュールと
タイミングが合わなくて、、、

今回の会場は中野MOMO。
ここ先週、初めて行った劇場です。
そこに2週連続で来るなんて、、、
ビックリですね。
最近、ホント、こういうのが多いです。

で、少年社中は前回は吉祥寺シアターでの公演でした。
それに比べて今回の会場のキャパは、、、
10分の1くらい?
かなりの格差がありますね。
それでも、空席がありましたが、、、
ちなみに次回は青山円形劇場です。
これくらのキャパの会場でもお客が入るはずなのにねぇ。

で、実際に見てみて、、、
やっぱり、毛利亘宏さんの作はいいですよね。
エンタメチックな感じがあって、クライマックスに向けて、
ドラマチックな展開になって、、、
ラストも涙が溢れてしまいました。

今回のお話は別名「機械城」と呼ばれる古い機械を扱うお店が舞台。
この店の店長は病に冒され、記憶を長時間保つ事ができない。
なので、店中に覚書のメモが張り巡らされている。
そこにやってきた女。
さらに店長の事が好きな機械達は人の姿となって女の前に現れます。
この店での一晩の出来事が演じられます。
そして、意外なラストが、、、
何だか凄く良かったです。

そんな中、森大さんと井俣太良さんがツボでした。

森さんはメチャクチャ面白かったです。
途中、みんなで円陣を組むシーンがあったのですが、
ここで森さんは隣の堀池直毅さんのお尻をずっと触ってて、
撫でたり、揉んだり(笑)
堀池さんがその手をどけようとするのですが、何度も。
ホント、ずっと笑ってしまいました。

そして、井俣さん。
今回は銃の役です(笑)
これまで少年社中の舞台を見てきた中で、
私が勝手に抱いていた井俣さんへのイメージが一気に崩れました(苦笑)
ああいう面白い役をするなんて、、、意外です。
でも、面白かったです。

今回、主役の店長を演じていたのは双数姉妹の小林至さん。
見た感じの雰囲気から「容疑者Xの献身」での堤真一さんと
ダブってしまってました。
この役、堤さんがやってても見事にはまっただろうなって。

少年社中の次回公演は、、、6月末です。
って事は利き酒会で東京に遠征している予定です。
って事でまた少年社中の舞台を見れそうです。
次回も楽しみです。


以降、ネタバレ注意!!


まずは今回のキャストから。

店主:小林至(双数姉妹)
女:大竹えり

映写機:堀池直毅
銃:井俣太良
時計:廿浦裕介
ピンボール:森大
オーブン:加藤良子
バイク:長谷川太郎
ボイラー:杉山未央
タイプライター:山川ありそ

です。
で、ストーリーは、、、
とりあえず、パンフに載ってたあらすじを。

ここは「アカツキ商曾」
壊れた機械だけを取り扱う古物商。
人はこの店を”機械城”と呼ぶ。

この店の機械たちは、人の言葉をしゃべり、
一番素敵な機械を決めようとする。
毎夜、繰り広げられる、機械たちの宴。

ある夜、機械城に新たな機械が現れる。
その時計は自分が時を自由に操れると告げる。

そして、その夜、奇跡は起きる。

って感じです。
これを踏まえてストーリーを。

舞台が始まる時ってキンソンが流れる事が多いですが、
この舞台では暗転して、ラジオの「ザー」という、
砂嵐音が流れます。

そして、明るくなって、、、
このお店に女がやってくる。
天井裏のようなこのお店。
やってきた女は扉に書かれた文字を読む。
「アカツキ商曾、、、またの名を機械城」

さらにボイラーに貼られたメモを読む。
「この機械は壊れています」
そして、ラジオに貼られたメモを読む。
「このラジオは壊れていません」
そして、、、「何、これ?」と。

女は呼び出されてこの店にやってきた。
が、反応を示さない店主に
「こんな時間に呼び出しておいて、何なの?」と。
店主は慌ててメモを探す。

「あっ、そうだ。
明日店を閉めるから機械を引き取って欲しいんだ」と。
更に、、、「僕は明日死ぬんだ」と。

呆れた女は帰ろうとする。
すると、、、その前を人、、、機械が遮る。
この店にある機械が人間の形をして現れた。
戸惑う女。

まだ終電があるからと帰ろうとするが、
この店に着たばかりの時計が針を進める。
すると、、、女の腕時計の針も進み、終電が無くなった時間に。
時計は時を操る事ができる。

ちなみにピンボール役の森さんは、
女には目が無いキャラ。
女の手を取ってキスをしたり、胸を触ったり。
っていうか、一番軽いキャラでした(笑)

機械達は特殊な能力を持っている。
が、一部、壊れている。
映写機はその人の人生を映し出す事が出来る。
時計は時を進める事が出来る。
しかし、過去には戻れない。

ピンボールは100万点(だっけ?)を出せれば、
ライフ、、、命を一つ、追加できる。
って感じです。

他のキャラは、、、
バイクは、、、言葉を話せず「ブルンブルン」って感じ事しか
言えない。
銃は、、、元々、おもちゃだったはずが、
とある理由から本物の銃になってしまった。
タイプライターはメモを取り、店主にそれを見せている。

そして、映写機は女にこの機械の中でどれが一番素晴らしいかを
決めて欲しいと言う。
最初は半信半疑だった女は話を聞く事に。

まずは機械達のリーダー的立場の映写機が自分の過去を話す。
映写機は昔の持ち主の話をする。

持ち主はある時、病気になった。
その病気は記憶を保てないという症状。
持ち主には妻がいた。
しかし、妻がやってきても「あなたは誰?」という状態。

そんな持ち主に映写機はその持ち主の人生を夜毎に見せていた。
毎日、毎日、見せていた。

しかし、ある時、持ち主はもう見たくないと言う。
そんな持ち主に対し、映写機は「じゃあ私を壊してくれ」と言う。
それを聞いた持ち主は、、、映写機を壊した。
という哀しいお話。

次の番は、、、
ピンボールとバイクと銃の話をまとめてすることに。
そのため、映写機が3つの話を多少脚色して披露すると。
さらにその再現には女にも入ってもらうと。

で、ここで円陣を組んで、どういう話にするのかを
みんなで話し合うのですが、この時に上にも書いたように、
森さんが堀池さんのお尻をずっと触ってました。
これがメチャクチャ面白かったです。

そして演じられたのは、、、
ヒーロー物+ターミネーターって感じ。
森さん扮する男が女を口説く。
女はある組織の秘密のディスクを持っていた。
そのため、組織は女を追ってくる。

そして、バイクはバイクロボットに変身して、
二人を追う。
銃は二人の味方となって戦う。
しかし、バイクロボットと戦い絶対絶命。

ここで映写機が観客に「頑張れ」という言葉をと。
観客達が一体となって「頑張れ」と叫ぶ。
すると、力を取り戻したピンボール達は立ち上がる。
何とか倒すがピンボールは、、、立ったまま死んでいた。

しかし、、、ピンボールは生き返った。
点数を取っていたためにライフが一つ増えたのでした。
(なんか、ちゃんと書けないです)

って感じで披露する。
ちょっと細かい内容を忘れつつあるので、
スピードアップ&時系列無視の箇条書き方式で。

女は銃に何故、おもちゃから本物になったのかと聞く。
空気の読めない銃は「死にたい人間がいるから」と答える。
それを聞いた他の機械達は銃を押さえる。

女は死にたい人間=店主、
そして、店主が「明日死ぬんだ」と言っていた事から、
店主が今晩、この銃を使って自殺するのだと悟る。

ボイラーが店主に話し出す。
ボイラーを引っ張り出して、店主にこの中へ入るように言う。
しかし、店主は入れないし、入るのは嫌だと答える。

ボイラーは店主と初めて会った場所の事を聞く。
店主は近くの廃工場だと言うが本当は違う。
実はボイラーは店主の家にあった。
店主が子供の頃に出会っていた。

店主の親は壊れた機械を捨てられないでいた。
その中の一つがボイラーだった。
ある時、店主がかくれんぼをしていた時、
このボイラーの中に隠れた。

が、蓋が閉まってしまい、出られなくなってしまった。
その時の様子を再現するために電気を消した。
ここ、しばらく暗転芝居でした。
そして、不安な店主にみんな(機械達)が励ましの声を
掛けていた。

店主に記憶は無い。
しかし、身体が覚えていたため、ボイラーの中に入るのを拒んだ。

そして、ここでボイラーから衝撃の事実が告げられる。
それは、、、実はボイラーではなく、浄水器だったのでした(笑)

店主は銃を取って自殺しようとする。
しかし、それをみんなで必死で止めさせようと説得する。
で、、、どうやって説得したのか忘れました(苦笑)

で、何とか自殺を踏みとどまる店主。
しかし、店主は自殺を踏みとどまったのは今回で何度目かと聞く。
記憶がないだけで、毎晩、自殺しようとするのを、
みんなで押さえているのではないかと。

更に、店主はふと気が付いた。
店の機械達はみんな人の形をしている。
しかし、ラジオだけはここにはいない。

店主はこの店に着たばかりの時計に聞く。
しかし、時計は何も知らないという。
そんな時計に店主は女を指差して「こいつは人間か?」と聞く。
何も言えない時計。

すると、女は店主に「私はラジオです」と。
それを聞いた店主は「ありがとう」と言って、
頭に当てた銃の引き金を弾いた。

女は時計に時間を戻して欲しいと訴える。
実は時計は死神だった。
死神が時計の形をしていたのだった。
時計は答える。
時間を戻してもその時の記憶がないから、
同じ事を繰り返すんだと。

が、機械達は過去に戻る事を期待して、
最初の状態を作り出す。
そして女はこの店にやってきた時の会話を
泣きながら繰り返す。

しかし、非情にも時計は時を進める。
日の出とともに機械達は元の機械の姿になってしまった。
が、ラジオから声が流れる。
記憶が無くてもいい。
今が大事なんだと、時計に訴える。
それを聞いた時計は店主に「何やってんだよ」と吐き捨てる。

そして、、、時間が戻り、また、あの出来事が始まった。

って感じの内容でした。
一部、覚えてない部分があって、ちょっと飛ばしちゃいましたが、
ホントに面白かったです。

終演後、会場の外では毛利さんがタバコを。
声を掛けたかったのですが、なかなかねぇ。

でも、次回楽しみです。