土曜日、仏団観音びらきの『レ・ミゼラブルーシート』を見てきました。

仏団観音びらきは初めて見に行きました。
現在、アドシバ!の個人チャンピオン、
そして、関西アクトリーグの飛び道具、
本木香吏さんが団長を務めています。

なので、一度、見てみたいと思ってましたが、
大阪公演はスケジュールが合わず。
が、東京公演時は東京遠征中。
って事で見に行く事にしました。

会場となったのはタイニイアリスです。
ここに来るのは4年振りです。
4年前に初めて私の好きな福山亜弥さんと一緒に写真を撮った、
結構、思い入れのある劇場です。
4年振りですが、、、迷わず行けました。

会場に着くと、、、開場待ちしているお客さんが。
大阪の劇場で何度か見た事ある方でした。
それは相手も同じだったのか、お互いに顔を見合わせ、
微妙な雰囲気に(苦笑)

終演後、本木香吏さんとお話できました。
本木さんは私がアクトリーグの時に、
「東京公演を見に行きます」と言ったのを覚えてて下さったようです。
嬉しい限りです。

パンフのSpecial thanksにすぎもとみさきさんの名前が。
元激富のベッカム木下さんがいたからでしょうか。
知り合いが載ってるとテンションも上がりますね(苦笑)

で、実際に見てみて、、、
メチャクチャ面白かったです。
もう、本木さんが下ネタ満載でした(笑)

今回の舞台は以前、天王寺に青空カラオケがあり、
これが行政代執行により撤去されましたが、
このお話でした。
なので、出演者はホームレスばかり。

会場に入ると、青空カラオケの設定なので、
客席にはホームレスが。
更に、カラオケを歌うホームレスが。
実際には歌ってるのではなく、歌手のCDに口パクでしたが。
芝居前から楽しませてくれました。

そして、タイトルは帝国劇場で上演中のミュージカルに似てます。
そのためか、歌のシーンが多々ありました。
ミュージカルの名曲から、アイドルの歌まで。
それの歌詞が変わる訳で。

『キャッツ』の「メモリー」、
『ジーザス・クライスト=スーパースター』の「スーパースター」
これらの名曲のイメージが台無しです(笑)
歌詞とシチュエーションが変わると、
ここまで変わるんだと別の意味で感心しました。

でも、、、
ラストは本木さんに泣かされました。
まさかこういう展開になるとは思ってなかったので、油断してました。
ホント、大笑いして、ウルウルした舞台でした。


以降、ネタバレ注意!!


まずは今回のキャストから。

ばばあ:本木香吏
山谷義男:桂都んぼ
ママ:金明玉
ちーやん、車掌:東口善計
リュウ:ベッカム木下
メシア容子、乗客2:峰U子
あきなちゃん、乗客1:藤原求実子
しげちゃん:松岡里花
川崎、警察官、ゲンさん:小林徹
白河、乗客3、セレブ山本、警察官、ディレクター:藤原新太郎

日替わりゲスト
川崎の妻:宮奥雅子
市職員、刑事:骨川道夫

で、ストーリーは、、、
今回、細かく書くつもりはありません。
簡単に。

舞台は上にも書いたとおり、天王寺の青空カラオケです。
山谷は会社をリストラされて、自殺を考えます。
阪堺電車の線路に横になって自殺しようとしますが、
電車は止まって自殺できません。

そこにホームレス達が現れます。
本木さんは、、、いきなり下半身を露出(笑)
アンダーヘアー付です(笑)
あっ、もちろん、偽物ですよ。

それを見せて、「100円」と。
更に(偽)乳を取り出すのですが、、、

『キャッツ』の「メモリー」は名曲です。
グリザベラが歌う、「お願い、私に触って」という歌詞には、
毎回泣かされます。

が、、、「メモリー」の部分が「天王寺」に歌詞が変わり、
ばばあがお乳を取り出して、「お願い、私に触って」と歌います。
もう、、、台無しですね(笑)

そして、山谷が気絶している間にばばあは寝取り、
「本番は500円だから、、、併せて1000円」と(笑)
が、、、山谷の服やカバンは他のホームレスにとりあげられ、
既に売られてました(笑)

ばばあは元々、飛田新地で働いてましたが、
お客の子供を妊娠して、飛田新地を飛び出し、
ホームレスのちーやんの家、、、
ブルーシートですが、、、に転がり込みます。

そしてすぐに出産。
が、ある時、ブルーシートが火事になり、
背負っていた子供に火が燃え移ります。
そのため、子供は背中に大やけど。

が、その火事はばばあが火を付けたとして、
ばばあは10年間、刑務所に入る事に。
そして、そのまま子供の行方が分らなくなります。

その頃、青空カラオケの撤去命令が。
川崎がその旨を伝えにきます。

そして、ホームレス達を支援するメシア容子がいるのですが、
支援を押し付けてます。
実は、、、容子はホームレスを支援するようにしつつも、
行政からホームレスのために支給されるお金を横領しているのです。

さらに青空カラオケも容子がやくざと組んで、
ママにやらせていたのでした。
その売上も容子が持っていき。

ちなみに10年前の火事も容子がやったのでした。
結局、容子は刑事に逮捕されてしまうのですが、、、

あきなちゃんはこの付近に住んで、飛田新地で働く女性。
夜出勤のため、昼間に寝ているのだが、
青空カラオケがうるさくて行政に文句を言いに行きます。

が、ある事がきっかけで、
ホームレスの元やくざのリュウが好きになります。
この結ばれ方が面白かったです。

容子がカラオケを歌うのですが、
「また流行ってきた歌」として入れたのは、、、「碧いうさぎ」(笑)
これを手話付で歌います。

その頃、リュウの部屋では、、、
リュウは覚せい剤中毒。
隠れて、注射を打っている所をあきなちゃんが目撃します。
そして、、、あきなちゃんは自らの腕を差し出します。
リュウはあきなちゃんの腕に注射を打ち、そして抱き合います。
もう、このシーンは大爆笑でした(笑)

そして、ちーやんはホームレスを金儲けの手段と考える病院の手先に
拉致されてしまい、強制入院させられてしまいます。

ちーやんがいなくなって落ち込むばばあ。
そして、強制代執行の日が。
多くのマスコミが来る中、カラオケ店は撤去されます。

この時、川崎の服を脱がすのですが、
川崎の背中には火傷の跡が。
これを見てばばあは子供の名前を呼ぶ。
しかし、川崎は否定する。

強制代執行の様子を放送していたテレビ局が、
ばばあの子供の行方を探します。
そして、見つけたのが、、、川崎だった。

DNA検査の結果、、、、本当の親子と判明。
川崎は自分の母親がホームレスをやってるのを放っておけない。
そのため、引き取るという。
しかし、川崎の妻は、、、それを受け入れられない。

翌日に迎えにくるという川崎。
ばばあは自分が川崎の家庭に入っていいものかどうかを悩む。
そして、ばばあは手紙を書いて、それをリュウに託し、
自ら火を付けて焼身自殺をしてしまう。

翌日、川崎がやってきた。
リュウは川崎に手紙を渡す。
その手紙には「骨だけお世話になります」と書かれていた。
ばばあの骨を持って、川崎は去っていく。

そして、ようやく戻ってきたちーやん。
ちーやんはばばあの行方を聞くと、
山谷が「息子と一緒に帰って行った」と伝えます。
すると、ちーやんが「みんなで会いに行こう」と。
みんなは「そうだな」と。

って感じでした。
このばばあが自殺する所あたりから、涙が溢れちゃいました。

その他は、、、笑いが盛りだくさんでした。