【今回の記事】
こっそり言われてない?「親の顔が見たい」と思われる子の特徴5つ

【記事の概要】

   皆さんは、どのような時に「親の顔が見たい」と思いますか?

“子どもが、普通では考えられないようなことをした時”という方が多いと思います。

では、“普通では考えられないようなこと”とは、どのようなことでしょうか?

家庭によって子育ての方針が違いますから、一概には言えませんが、一般的に不快に思われがちな子どもの特徴はいくつかあります。

さっそく見てみましょう。


◯「親の顔が見たい」と言われがちな子どもの特徴5つ

(1)他人の家でのマナーが守れない子

お邪魔したお宅で勝手に冷蔵庫を開けたり、押し入れや引き出しを開けたりする。

中には、勝手に飲食してしまう子もいるようです。

(2)公共の場で、周りに人がいることを意識できない子

病院で走り回ったり大声で遊ぶ、電車やバスなどで靴を履いたまま椅子にのるなど、周りの人が「嫌だ」と思うことをする子は、周囲の大人も引いてしまいます。

(3)人に対して言ってはいけないことを平気で言う子

暴力的な言葉だけでなく、友達の容姿について否定的なことを言ったり、家庭の様子を悪く言ったりする。また最近では、未就学児が、友達の弱味を握っておどすようなことまであるそうです。

(4)食事の行儀が悪い子

友達が食べているものに手をつけたり、フォークや箸の先を人に向けたり、食べ方が汚かったりする。また、最近増えている偏食により、時間を決めずにお菓子しか食べない子もいます。

(5)返事や挨拶をしない子

声を掛けても反応がなかったり、挨拶ができない子が増えています。歩きながらゲームをしていて、声を掛けられたことにすら気づいていない子もいるようです。


【感想】
   これらの問題は大きく分けて二つのタイプに分けられると思います。
   一つは、親による日常の指導によるもの。もう一つは、同じく親による直前の指導によるものです。
①親による日常指導によるもの
   (3)と(4)と(5)は、普段の日常生活の中で親が指導するべき内容だと思います。
(3)については、乱暴な言葉遣い、身体・能力・性格・風貌等を悪く言う人格を否定する言葉等です。特に、後者の“人格否定”は友人関係を大きく変化させる危険を多分に含んでいます(場合によっては“いじめ”に発展することもあります)。“乱暴な言葉遣い”については、以前に以下の記事を投稿しています。URLタップにてご参照ください。
ふざけんじゃねぇ」「殺○るものなら○してみろ」 〜子どもたちのヤクザのような言葉遣い〜

この記事でも述べていますが、子どもが汚ない言葉を使うのは、親からの影響が一番大きいです。特に、親が家族に対して言う悪口です。子どもの人の悪口を言う癖や乱暴な言葉遣いは、その中から生まれます。気をつけたいものです。
(4)については、家での普段の食べ方が、そのまま他のお宅でしている食べ方です。想像してみてください。
(5)については、特に返事と挨拶です。人から呼ばれたのに返事をしない行為は「無視」にあたり、人からの印象を非常に悪くします。また、人にお世話になっているのにお礼を言わなかったり、人に迷惑をかけたのに謝らなかったりすると「失礼な子」という印象を持たれます。返事や挨拶は社会生活の基本中の基本です。これができない人は社会の中から孤立していき、ときには大人になってからもいじめを受ける場合もあります。ます。そのことを子供たちにしっかりと分からせることが何より大切です。

②親による直前指導によるもの
(1)については、普段から具体的に教えておく必要があります。そして、これから友達の家に行ってくるという時に、再度念を押して言うことが必要になります。教える内容としては主に次の3つです。
・友達の家に入る時と出る時は、それぞれ「失礼します」「お邪魔しましました」ということ。
・人の家の物には勝手に触ったり使ったりしないで、友達やその家の人に「これ借りていい(ですか)?」「これ使っていい(ですか)?」等と聞いてからにすること。
・お菓子や飲み物等をご馳走になったときは、「ありがとうございます」「いただきます」等と挨拶をすること。
(2)についても、普段から具体的に教えておくことと、スーパーや病院、電車やバスなどの公共の施設に入る“直前”に、気をつけることを再度念を押すことが必要になります。教える内容は主に次のの3つ(2+1)です。
どこでも共通なこと(2つ)
・大きな声を出さないこと
・人に迷惑をかけないこと
スーパーや病院などでは(+1つ)
・走らないこと
バスや電車の中では(+1つ)
・立たないできちんと座っていること

   特にこの冬休みは、子供が公共施設や友達の家などの社会場面の中に足を踏みいれる機会が増えます。十分留意が必要です。