【今回の記事】

『カタツムリが怖い!』 


【記事の概要】
   今回の記事は、関西の超人気📺番組「探偵ナイトスクープ」より、「カタツムリが怖い!」です。あるお母さんから「カタツムリが大好きな息子のために自分もカタツムリが好きになりたいので、力を貸してください。」という依頼が来ました。ところが、このお母さんは、カタツムリの絵を見るだけでも怖がり、実物を見よう物なら「心臓麻痺でも起きそう」と自ら認める大のカタツムリ嫌いの方でした。とにかく、上記記事のURLタップにてその怖がり様を見てください。

【感想】
   周りから見ると、オーバーとも思えるくらいのカタツムリに対する反応です。しかし、本人からすると、いたって真剣。彼女は、カタツムリに対して「感覚過敏」なのです。それがいわゆる感覚過敏を主な症状とする自閉症スペクトラム(ASD)の特性の表れなのです。 
◯◯が怖い(苦手)」という感覚過敏の特性は誰にでもあります。蛇が怖い、虫が怖い、お化けが怖い、高い所が怖い、狭い所が怖い、暗い所が怖い等など。このことについては、以前にも下記の記事で紹介していました。URLタップにてご参照ください。
「『カエルが出るかもしれない!』から『オバケが出るかもしれない!』まで 〜不安感スペクトラム〜

   しかし、障害の域にあるASDの人は、怖い(苦手な)対象の数がとても多いのです。それが別名「広汎性発達障害」とも呼ばれるゆえんです。それらに対して過敏に反応する度に「オーバーなやつだなあ」「やり過ぎだろ」と冷ややかな目で見られるのです。ちなみにASDの人が一番怖いのは“高圧的な人間”です。ASDの人が対人関係に問題を抱えることが多いのはそのためです。そういう人には近づかないか、逆にその強すぎる刺激に触発されてその人に攻撃を加えるかいずれかの行動をとります。

   そういった特性を周囲が配慮してあげることが、感覚過敏のASDの人でも安心して暮らすことができるユニバーサルデザインによる環境作りにつながるのです。