【今回の記事】
青森中2自殺 学校現場に動揺も ネット中傷で児相通告

【記事の概要】
   インターネットを通じた悪口に苦しんだことを訴え、青森市立浪岡中二年の葛西りまさん(13)が自殺した問題で、青森県警が二十日に書き込みなどをした生徒数人を児童相談所に通告した。ネットでの中傷で通告するのは異例で、学校現場には動揺が広がる。遺族は対応を評価する一方、詳しい通告内容を知ることができず不満を残した。
 県警は、りまさんのスマートフォンを調べ、生徒が無料通信アプリLINE(ライン)で「きもい」「死ね」などと書き込んだことを確認。侮辱などに当たると認定した上で「児童福祉司の指導を求める」との意見を付けて通告した。
   今回の通告について、りまさんの父剛さん(38)は「言葉の暴力を甘くみてはいけないという教訓になった」と評価。だが「生徒の名前や詳しい通告内容は教えられないと言われた」と悔しさをにじませた。
   元家裁調査官の佐々木光郎氏は「いじめは被害者も加害者もつらい思いをする。社会全体で子供に言動を制御する能力を身に付けさせることが大切だ」と語った。

【感想】
   記事にもある通り、「ネットでの中傷で児童相談所に通告するのは異例」なことであり、いじめの在り方が見直される画期的な処置です。
   元家裁調査官の佐々木光郎氏は「いじめは被害者も加害者もつらい思いをする。社会全体で子供に言動を制御する能力を身に付けさせることが大切だ」と指摘しましたが、その根幹となるのは「親による教育」です。我が子のいじめの責任を負って親が多額の賠償金を支払うことになった事例は下記の記事の通り数多くあるのですから。
訴訟事例 1 いじめ・生徒間事件に関する裁判

   そのためにはまず、今回のニュースを我が子にきちんと伝えることが必要です。そうでなければ、子どもは相変わらず「ネットでの悪口くらいでは罪にはならない」と思いこみ、これからもネットいじめを続けるでしょう。今回の処置によって、「これからは『ネットいじめ』も処罰の対象になるのだ」ということを子供にはっきりと認識させなければいけません。

我が子は絶対にネットいじめをすることはない」と言い切れますか?
   子どもというのは、親が思っている以上に残酷な面を持っているものなのです。