【今回の記事】
ワンオペ育児で限界寸前!ついに、マザコン旦那に怒り爆発!

【記事の概要】
「ワンオペ育児」という言葉をご存じですか?
牛丼店や深夜バイトで、従業員ひとりが全ての業務をまわす「ワンオペ」が語源で、旦那に頼ることのできない母親が、ひとりで育児や家事、仕事まで担い、限界状態に陥っている様を「ワンオペ育児」と呼びます。育児や家事、仕事を、たったひとりで頑張ってきたワーキングマザーが、専業主婦並みのお世話を求めるマザコン旦那に爆発!いったい彼女に何が起きたのでしょう・・・?!
「義母上げ、嫁下げ」をする、マザコン
   旦那は結婚するまで実家暮らしで、生活のすべてを、専業主婦の義母に世話してもらっていました。なんと旦那は、実家の台所に入ったことも、掃除や洗濯をしたこともありません。服を脱いだまま風呂に入れば、部屋着と下着が脱衣所に準備されているような暮らしをしていたそうです。
   そんな生活力のない旦那ですから、義母並みのお世話を当然のように(彼女にも)求めてきました。食後に食べ終わった器を、台所に持っていくように頼んだだけで「母さんは、そんなこと頼まなかった」。デパ地下の総菜を食卓に並べれば「母さんのごはんは、いつも出来たてで、美味しかった」。脱ぎ散らかした靴下を洗濯機に入れるように頼んだら「それはお前の仕事だろ。母さんはやっていたよ」。結婚後、彼女は嫌々ながら、亭主関白な旦那に従ってきましたが、ついに決定的な出来事が訪れたのです。

息子が問題を起こすのも、お前の育て方が悪いんだろう」
   彼女の息子は、4歳になっても言葉数が少なく、お友達に口で言い負かされると、噛みついたり、押し倒してしまう問題行動を起こすようになりました。保育園の先生から注意されたある夜、ひとりで抱えきれなくなり、旦那に「家事は一切手伝わなくていいから、せめて子どもと遊ぶ時間を作って欲しい」と頼みました。ところが、旦那は彼女の訴えを鼻で笑い、「俺は父さんと遊んだ記憶なんてない。母さんはひとりで子育てしたんだぞ。なんでお前には出来ないんだよ。息子が問題を起こすのも、お前の育て方が悪いんだろう」と言い放ったのです。心がポキッと折れた音が聞こえた気がしました。
4年間溜まった鬱憤が爆発
   気づけば、涙を流しながら、こう言いつのっていました。
そうね、義母さんは立派ね。嫁と同じくらいしか稼げなくて、ちっとも使えないくせに、自己肯定感だけ高い息子を育てたんだもの
もう後はずっと彼女のターン。4年間溜まった鬱憤が爆発しました。
よくもまぁ仕事だけでそんなにデカイ顔ができるものね。こっちは、仕事に家事、育児、お前の世話と毎日すり切れるほど働いている。息子がお前みたいな使えない人間にならないように、せいぜい義母を反面教師にするわ!
怒りに震える彼女を見て、心底驚いた顔の旦那。言い返すこともできず、唖然としていたそうです。
   40年近く純粋培養されきたマザコン旦那が、急にイクメンに変わることはありませんが、最近は靴下を脱ぎ捨てることがなくなり、はじめて保育園の行事にも参加したようです。そして、マザコンの鼻をへし折ってスッキリした彼女は、ママが大好きな子ども達と一緒に、今日もワンオペで頑張っています。


【感想】
   まるでドラマにでも出てきそうな絵に描いたような旦那さんのマザコンぶりです。しかし、この旦那さんがここまでのマザコンになった原因は自分が専業主婦で時間がたっぷりあることをいいことに、子離れできない自分の欲求を満たすかのように過保護教育をしてきた彼の母親にあります。過保護教育もここまで来れば、離婚騒ぎになってもおかしくない重大な問題になります。
   しかし、この奥さんは兼業主婦。義母と同じことができるわけがありません。そんなことにも気がつかない旦那さんが、会社でいい稼ぎを得ることなど到底無理でしょう。“できる”社会人には、目の前にある問題に自分で気がつくアンテナが必要なのです。何よりも、いつも他人の力を頼りに生きてきた人間が、自立した一人前の社会人になれるはずがありません。
   精神科医の岡田氏によれば、過保護な養育を受けてきた人間は、常に他人の助けを求め、それが得られない状態に置かれると極度の不安感に襲われる「不安定型」の愛着スタイルを持つ人間になってしまうとのことです。この旦那さんは、もしも奥さんから離婚を突きつけられたら、その不安感から逃れるために、迷うことなく実母の元へ戻りまた保護を求めていたことでしょう。そして、実母が死ぬまで過保護な環境で生活し続けて、その後は誰も助けて来れない社会の中で路頭に迷うでしょう。このように、過保護教育は1人の人間の人生をも破壊してしまうのです。
   また、この旦那さんに「子育ては母親の仕事」という誤った考え方を植えつけたのもその母親です。躾を主とした子育ては、本来生物学的にいうと父親の役目だそうです。母親と共存関係に陥りそうな時に、子供の手を取り社会の中に連れ出し、社会で生きていくためのルールや常識を教えるのが父親なのです。しかしこの旦那さんの実家では、本来「子供の受容」という役割を持った母親が、自ら子育てを買って出てしまった結果、そこから「母親による支配」が始まり、その「受容」の力が過ぎて、過保護な養育に陥ってしまった悪い例です。
   その一方で、奥さんから罵倒された旦那さんにとっては、いい薬になったことでしょう。ただ奥さんは、旦那さんを罵倒するに至る前に、専業主婦だった義母と兼業主婦である自分とは物理的に同じ家事は出来ないことを旦那に理解してもらう相談の機会を持っておけば、余計なストレスに悩まされることもなかったとは思います。

   改めて以前投稿した「自立3支援」の大切さを感じました。この「自立3支援」については、以下の記事のURLタップにてご参照ください。
これは大ヒット! 子どもが必ず自立します! 〜『自立3支援(見守る。任せる。命令しない。)』〜