これまで体調不良のために休んでいましたブログの更新ですが、何とか再開できるようになりました。これからも宜しくお願い致します。

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   私は過日、繰り返す嘔吐のため救急車によって搬送されそのまま入院という形になりました。
   翌日には何とか症状も落ち着き、早朝にある看護師さんが採血に来ました。その看護師さんは、腰を低くして「 お加減はいかがですか?    」等と、とても明るく優しい口調で私に話しかけてくれました。そして、いよいよ採決のために注射針を腕に刺す事になりました。「少し、チクっとしますよ」と言った後、針を刺す直前にも「チクっ」と言ってから刺していました。これに代表されるようにその看護師さんの処置は一つ一つがとても優しく丁寧でした。採血の後も、「もう12月になるんですね」と季節柄の話も話してくれました。
   そしてしばらくするとその血液検査の結果が出たということで、主治医の先生が来てその結果について説明してくれました。沢山の項目があったのですが、とても熱心にポイントを捉えて分かりやすく教えてくれました。そして、説明が終わると、「何れにしても大きな病気がないことが分かって良かったですね」と優しく私の肩に手を添えてくれました

   さて、この看護師さんと主治医の先生の対応に私はとても温かな気持ちになりました。退院してからなぜ自分はあんな温かな気持ちになったのだろう?と考えてみました。
   まず、看護師さん。「 お加減はいかがですか?    」という言葉をかける時にわざわざ腰を低くして①私の目線になって私を見てくれました。そして、採血をする際にも、決して事務的な処置ではなく、②いつも何かしらの言葉を優しい言葉遣いで投げかけてくれ、無言でいることはありませんでした(「チクっ」もその一つ)。もちろん③処置もとても丁寧で安心して受けることができました。処置後にも「もう12月になるんですね」等と季節柄の話までしてくれて、④患者との繋がりを大切に接してくれました。実は、これらの手法は、「あるで魔法のよう」と形容されているフランスから導入された画期的な認知症ケアの方法として注目を浴びている「ユマニチュード」の手法や考え方と同じなのです。もちろん私は認知症ではありませんが、「人と人との“絆”をつくる技術」を基本理念とする「ユマニチュード」の支援が、患者である私の心に染みいったのは当然のことでした。なお、この「ユマニチュード」については、以前に以下のように投稿していますので、URLをタップしてご参照ください
魔法のような認知症治療法「ユマニチュード

   また、私に検査の結果を分かりやすく説明し、「何れにしても大きな病気がないことが分かって良かったですね」と優しく私の方に手を置いてくれた主治医の先生。「何か厄介な病気でないといいんだけど…」という私の不安な気持ちに①共感し、②温かな口調で話しかけ、③優しく肩に手を置いてくれました。これは、以下に投稿した「セロトニン6」の支援の中の3つです。この「セロトニン6」の6つの支援については、以下のURLをタップしてご参照ください。特に、従来の「セロトニン5」にあと1つ、どんな支援が加わったものが「セロトニン6」のか、ご確認頂ければ幸いです。
勝ちにこだわり続けた息子の変化 〜子どもの気持ちを安定させた、お母さんの「セロトニン6」!〜

「ユマニチュード」や「セロトニン6」の支援は決して特別なものではありません。今回の事例のように、これらの支援は日常生活の中にごく自然に存在しています。しかも、それぞれの手法で挙げられている支援の一部を使うだけでも、私が感じたように相手の心を癒すことができます。ただ、それらを意識して実践すれば、より効果的、効率的に相手と「心の絆」を作ったり、相手の気持ちを安心・安定に導いたりすることができるものなのです。

   いつもは情報発信する側の私ですが、今回久しぶりに支援を施される立場になり、改めて心を癒される支援のありがたさを感じた入院体験でした。