【今回の記事】
①信号のない横断歩道で歩行者いても...9割以上が一時停止せず

②「一時停止違反・踏切不停止等の違反点数と反則金」

【記事の概要】
   記事①によると、JAF(日本自動車連盟)は、8月15日から9月1日まで、信号が設置されていない横断歩道、全国94カ所で実態調査を行った。その結果、通過した車1万26台のうち、歩行者が渡ろうとしている場面で一時停止したのは757台と、全体の7.6%のみで、9割以上の車が一時停止しなかったという。
   また、記事②によると、「一時停止とは、車が一時的に停止することで、横断歩道、赤信号点滅、一時停止の道路標識、踏切の直前などでは、一時停止しなければなりません。」と記されています。

【感想】
   おそらく子どもたちは、横断歩道での車の一時停止義務がある事は知らないと思います。なにせ、「9割以上」の車が一時停止しないのですから、それが普通だと思っているに違いありません。初めて知ることになるのは、自分が自動教習所に通うようになった時でしょう(笑)

   私が住んでいるところにも、信号機のない横断歩道はたくさんあります。
   先日、こんな事がありました。小学生の子どもが、信号機のない横断歩道の手前で立っていたので、私は車を停止させ、「(ニコッとして)どうぞ」と合図を送りました。するとその子は、「とんでもない!」とでも言いたげに顔をプルプルさせていました。それでも、横断歩道は歩行者優先地帯なので、再度「どうぞ」と合図すると、私をできるだけ待たせないよう駆け足で横断歩道を渡り、渡り終えると、こちらの方にクルッと向き直り、止まってくれてありがとうございます!」という意味の「ペコリ」。いくら一時停止義務のことを知らないとはいえ、なんと礼儀正しい子どもでしょう。

   あるテレビ番組の調査によると、「止まらなければいけない」ということを知っている人は44人。知らなかった人は6人だったそうです。知らないで一時停止していない人は、それはそれで道交法上の問題がありますが、知っているにも関わらず一時停止していない人は、道義上の問題があります。あの礼儀正しい小学生を見習ってほしいものです。

   補足になりますが、横断歩道は、あくまで「歩行者」優先地帯です。横断歩道で歩行者が車と接触事故を起こした場合は、責任はドライバーに課せられます。しかし、子どもたちの様子を見ていると、自転車に乗って横断歩道を渡っているところをよく見かけます。自転車は「軽車両」であり、あくまで「車両」、つまり車と同じ仲間になります。その時に、接触事故を起こした場合は、自転車に乗っていた子ども側にも責任が発生してしまいます。横断歩道を渡る時は、自転車から降りて、“歩行者として渡る”よう、今一度、子供たちに確認お願いします。