【今回の記事】

【記事の概要】

   娘を産んだ途端、当たり前だけど、娘中心の生活になって、オムツ替えと授乳で終わる日々が続きました。沐浴に爪切り、夜泣きの対応など……、初めてやることの連続で毎日いっぱいいっぱいに。でも、3か月ほどが経つと、一通りの世話には慣れました。すると、今度は娘の世話だけで終わった3か月がなんだか怖くなり、「こんな生活がいつまで続くんだろう?」と不安になったんです。日々、成長は目で見て感じているし、頭ではずっと続くわけではないとわかっているのに怖くて逃げ出したくなりました。泣き続ける娘を抱っこしてあやしても泣きやまないときは、まったく意思疎通できないし、虚無感でいっぱい……特に夜中に泣かれると、暗闇で一人戦っているような気持ちになりました。乳腺炎になったりして大変なときには、近くの実家に帰って母を頼ったんですが、祖父母に「おっぱい足りないんじゃない?」などと言われるとイライラするし、「足りてないのかな」と不安になるし、夜泣きをすると家族でも申し訳なくて気を遣うので「一人の方が気楽だな」と思うのに、自宅に戻って一人で育児をしていると気が狂いそうで「いったいどうしたらいいんだ?」とわけがわからなくなりました。実家にも自宅にも居場所がないような気がしました。


【感想】
   ぜひ、今回の記事のURLをクリックして、育児の大変さを表現した漫画を見てください。ぜひお父さん方にぜひ見ていただきたい記事です。
   お伝えしたいことは、もちろん育児の地獄のような大変さです。家でも一人、実家でも一人。「自分の居場所」がない状態というのは、精神的に最高に参っている状態で、この時に自殺を考える方がいても不思議はないのです。
   でも、漫画の最後に登場したお父さんに救われましたね。最後のコマでお母さんがポツリと言った「ありがとう(涙)」がそのことを象徴しています。
   以前、産後うつを予防するために外部機関による「検診」を実施するために公費助成が行われるという以下の記事を投稿しました。
産後うつなどの予防のため産後健診に公費助成? 〜産後うつを救うのは検診の『システム』か?〜

その中で、「検診というシステムでお母さん方の悩みを解決できるとは思えない。解決できるのは、人からの思いやりしかない。」と述べました。今回の記事を読んで、改めてその思いを強くしました。

   育児ママの苦しみ、以前にも以下のように投稿しました。
「『涙の9ヶ月健診』〜心ない医師の言動〜

   この記事からもわかる通り、悩み苦しんでいる人にかける言葉は、「がんばって」「おっぱいが足りないんじゃない?」等の「助言」ではありません。「苦しいね」「たいへんだね」「よくがんばってるよね」という「共感」です。それは、たとえお医者様であってもです。