【今回の記事】
比べることもある-『息子は自閉症。ママのイラスト日記』

 「空に風船が飛んでいれば、追いかけて行って取る気満々です。目の前に怖いものがあれば、どこまででも逃げて行ってしまいます。突然、何の前触れもなくダッシュするこもたろ。衝動的に動いてしまうのです。 」というお母さんのお話ですが、これらの症状は、自閉症によるものではなくて、注意欠陥多動性障害(ADHD=注意欠陥+多動性+衝動性)の多動性や衝動性によるものではないでしょうか?確かに自閉症には強いこだわりと言う特質がありますが、それが多動性や衝動性に結びつくという事はあまり考えられません。
   発達障害(注意欠陥多動性障害+自閉症スペクトラム+学習障害)はただ1つの障害だけを発症するよりも、他の発達障害を合併している場合がほとんどです。ですから、ADHDという見方も含めながら、子供の支援のあり方を考えられた方が良いのではないでしょうか。
   ところで、自閉症スペクトラム、ADHD、学習障害のいずれにおいても感覚がとても敏感であるという特質があります。その特質を考えた場合、お子さん自身、自分の腕を“がっしり”とつかまれたり、自分がハーネスで繋がれたりすることに対して、大きなストレスとそれらに基づく反発心が湧いてくるのではないでしょうか。
   特に感覚過敏という特質を持っている子供さんに対しては、その子の気持ちを安心・安定に導く支援が大切だと思われます。そのための支援が、以前このブログで投稿した「セロトニン5」と言う支援方法です。詳しくは本ブログ中の
全ての子どもの気持ちを安定させるスーパー支援法『セロトニン5』
をご参照ください。
   ちなみに、この方法で接すると健常の子供たちの気持ちも安定に導くことができます。

   気持ちが安定してくれば、余計な反発心も生まれず、子供さんの行動も改善されてくるのではないかと思います。