【今回の記事】
幼児の勘違い、防災のヒントに 幼稚園が27年記録

【記事の概要】
運動会、何か(種目)出るの?」と聞くと「おやつが出るよ」。「よく目を動かして周りの友達をみてごらん」と言うと目玉だけきょろきょろ動かす――。思わず笑って済ませてしまいがちな幼児の勘違い。でも、そもそも大人の話し方がわかりにくいから起きるのではないかと、こうした出来事を27年記録し続けている幼稚園があります。命を左右しかねない災害時の対応にも生かそうとしています。
   京都府宇治市の広野幼稚園では、教諭ら職員が意外に感じた子どもの言葉や行動を記録している。大人の話し方が不十分だったと判断したら、「目的語、修飾語の欠落」といった注意点も記入する。教諭は避難訓練や遠足といった行事の前に、今まで記録した出来事を用語で検索して印刷するなどして、読み返す。

【感想】
さすがは幼稚園の先生!といった感じである。目的語、修飾語の欠落、もっと酷いのは、主語を欠落させてしまう場合がある私たち大人。まだ、空気を読む力が不十分な幼稚園児だからこそ必要な措置なのかも知れない。とてもきめ細やかなご指導に頭が下がる思いである。“より良い指導”に対する意識が高いのだろう。
   その点、1年生から6年生までを広く担任する小学校の教師の中には、自分の言い方の足りなさに気づかず、予想外の子どもの行動に対して「何やってるの!」と叱りとばす先生も多い。叱られた子どもは、当然「キョトン」。「先生に言われた通りにしたのにどうして怒られるの?」と戸惑うばかりである。特に、感覚過敏の特質を持つ自閉症スペクトラムの傾向が強い子どもにとっては、そのギャップの叱責で心に傷を受け、登校を渋るようになることもある。

   この時期、運動会の練習に取り組んでいる学校もあるかもしれない。先生方には、子どもが幼ければ幼いほど、より分かりやすい話し方、指示の出し方をするよう気を付けて頂けると幸いである。(尾木ママもブログで怒ってます。
人権感覚の鈍い先生も大人も困ります!!