【今回の記事】
アラサー社会人としてどうなの!?  実際に職場にいるイタい女子の特徴

【記事の概要】
   職場では人間関係に荒波を立てずに、そこそこの信頼を得ながらうまく渡り歩いていきたいですよね。まさか、まわりにイタいと思われるような女性になりたいなんて人はいないでしょうし、そんな人は避けて通りたいもの。
   今回は「実際に職場にいるイタいアラサー女子のみなさまの特徴」をお届けします。こんな女子がいたら、要警戒!
失敗しても謝らずにひたすら逃げる
上司と自分の待遇を比べて文句を言う
かまってほしいタイミングで相手にされないとすぐにキレる
ミスをしたフォローに対するお礼がない
「私ばっかり!」と号泣する

【感想】
   この記事で述べられているように、周囲から「イタい」と思われるような女性になりたいという人などいません。では、なぜ、このような「イタい」女性がいるのでしょう?答えは簡単です。本人に、そうせざるを得ないわけがあるからです。
   30歳を過ぎても、このような反社会的な行動を取ってしまうということの裏には、必ず疑わなければならないことがあります。それは、発達障害です。大人の発達障害については、このブログでも、以下に取り上げてきました。
大人の発達障害

   さて、この女性に疑われる発達障害とは何でしょうか。それは自閉症スペクトラム障害(ASD)です。「障害」ですから、先天性の特質であり、文字通り、本人にとってはどうしようもないことです。記事にある行動特徴について一つ一つ考えてみましょう。
失敗しても謝らずにひたすら逃げる
   ASDは、特に「不安障害」と言ってもいいくらい、いつも漠然とした不安感に襲われています。自分が仕事でミスをした、ということになれば、その不安感は莫大なものになります。普通ならば「迷惑をかけた同僚や上司に謝る」という行動をとることができますが、もしかしたらあまりにも大きすぎる不安感が邪魔をして、適切な行動をとることができないのかもしれません。
   さらに、ASDは想像力が欠如しています。そのために、目に見えない世の中の常識が理解されていない場合もあります。もしかしたら、この女性の場合も「失敗したら迷惑をかけた人に謝る」という常識が欠けていたのかもしれません。

上司と自分の待遇を比べて文句を言う
   ASDの人は、「木を見て森を見ず」という特質があって、目に見えるものに強く惹きつけられる傾向があります。この女性の場合も、「上司というのは…」という目に見えない常識よりも、目に見えるその人の仕事ぶりばかりが気になるのです。

かまってほしいタイミングで相手にされないとすぐにキレる
   ASDの人には、「見通し」が崩れると問題行動を起こすという特質があります。自分が予想していた通りに事が運べば問題はないのですが、一度、自分の予想外の状況になると、激しく動揺したりパニックに陥ったりするのです。ですから、自分が同僚に食事に誘った時に、予想に反してその誘いを断られると、「食事に誘ったら一緒に行ってくれるだろう」という見通しがくずれ、パニック(キレる)に陥るのです。

ミスをしたフォローに対するお礼がない
   これも、先に紹介した「目に見えないルールや常識が分からない」という特質が影響しています。「助けてもらったらお礼をする」という常識が分からないのです。優しく教えられれば分かるのですが、それまでその女性に教えてくれる人は誰もいなかったのでしょう。

「私ばっかり!」と号泣する
   発達障害の人は失敗をよくします。というより、障害を持っているのですから当たり前です。ところが、本人も自分の特質のことを理解していないと、「どうして自分だけがうまくいかないの?!」という思いが高まってきて、やはりパニックになって時にはこの女性のように号泣することもあります。
   この「号泣する」という記述を見て、すぐに思い出されることがあります。それは、あの「号泣議員」野々村竜太郎氏です。彼も、通常の人から見ると「イタい」人間なのかもしれません。しかし、彼にもそうせざるを得ないわけがあるのです。そのことについては、以下の投稿を見ていただければ分かります。ご参照ください。
知ってほしい野々村竜太郎議員の“わけ”

   何れにしても、大切なことは、自分の周りに、普通と少しずれている人がいたら、その人のわけを理解しようと努力し、共感したり、優しく正しい行動の仕方を教えてあげることです。そのように、本人の周りの人の意識が変われば、発達障害の人たちも落ち着いて通常の行動ができるのです。