http://www.asahi.com/sp/articles/ASJ735GQQJ73UHBI00J.html
(「内相『実行犯は高学歴の裕福な家庭出身』ダッカ事件」)

   なぜ、実行犯は高学歴の裕福な家庭出身なのか?私なりに考えられるわけは二つ。
   一つは、国内に学歴重視の風潮があり、子どもが親から無理矢理勉強させられ、長い間溜まったストレスが誤った方向に爆発した。
   もう一つは、自閉症スペクトラム(ASD)との関係である。ASDの傾向の強い人は、ある特定のジャンルの能力がとても高い。ASDと聞くと、“障害”というイメージがあるが、これまでの研究の結果、「“環境”が彼らに合ったものである場合は、その特殊能力が存分に“才能”として発揮される」と捉えられている。歴史上の偉人にもASDの人は多い。知能指数が160以上と言われるアインシュタインなどは、その最たる例である。⇨http://matome.naver.jp/m/odai/2138665215979186201?page=1
実際に、アメリカのシリコンバレーは、IT産業という特殊技能を必要とされる産業の中心地であるが、ASDの人の割合は10%を超えるそうである。米国の疾病管理予防局の調査では平均的なASDの発症率は約1.1%とというから、偶然の違いなどではなく、明らかな違いが認められる。同じように、バングラデシュの商業工業文化教育の中心地であり、今後の発展の可能性があるダッカにそのような高い技能を持った人たちが集まるのは、ある意味当然のことである。その“特殊能力”で雇われている人たちは間違いなく高給取り、いわゆる富裕層の人間たちである。働いているのは親世代だが、ASDの特質は子どもにも伝承されるケースはとても多い。
   もし、そうだとすれば、ASDの高い才能が正しい方向に発揮されず、誤った方向に導かれた可能性が考えられる。ASDの人は、強いこだわりがあり、誰かに論理的な説明(ASDは“論理性”を好む)で言葉巧みに洗脳された場合、ASD特有の人並み外れた決断力と行動力で信じた方向に突き進むことも充分考えられる。