今、ニュースで取り上げられている「罰として置き去り」。親の証言によると、「公園で他人に石を投げたからその罰として置き去りにした」とのことでした。辞書によると、罰とは「(以後しないようにするために)懲らしめること」「(前同)不快的な刺激を与える事」とあります。
   不快な刺激で行動を抑えようとすると、①その刺激を与えられない場面では行動を抑えられない。②次第に親から気持ちが離れていく(愛着の弱体化)という現象が起きます。与えるべきは「罰」ではなく「指導」や「注意」です。
   つまり投げた石が人の顔や体に当たると、どの位痛いのか、どんな事になるのかに気付かせることです。しかしそこにはより具体的な伝え方が必要です。なぜなら、子供の理解力は大人が思っているほど備わってはいないからです。私なら実際にゴツゴツとした石をその子に見せて考えさせます。子供は「すごく痛い」「血が出る」と気付くでしょう。一方、罰を与えてもその痛さには気付く事はありません。