偕楽園血圧日記 -7ページ目

知識を干天の慈雨のごとくに

 昨日の雨はすごかった。
 とんでもない土砂降りに轟く雷鳴。BSは映らなくなるし何回も停電はあるし。
 台風七号がくるといわれた時の予想よりも、「大気不安定」で起きた昨日の雨の方がすごい。

 この雨は栃木県の方でも降っていたというし、今日もまた昼間に一時かなりの雨があったので、那珂川と鬼怒川流域は明日ぐらいまでまだ気を抜かずにいなくては。


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 最大級の学生街、早稲田からついに書店消える 早大生も落胆「出版物売る所もなくなった」


(写真、産経新聞より。閉店を告知する文禄堂早稲田店)

 日本最大規模の学生街、東京・早稲田から一般書店が姿を消すことになった。電子書籍やネット通販の普及の波にあらがえず、唯一残っていた文禄堂早稲田店(東京都新宿区)が9月16日で閉店>することが今月初旬に告知された。同店では早稲田大学の出版サークルの刊行物を取り扱っていたこともあり、早大生の間では落胆の声も広がる。都の西北でさまざまな発見を提供してきた「知の拠点」の喪失は、近隣の学校や会社に通う多くの人に少なからず影響を与えそうだ。

■35年の歴史に幕
 東京メトロ東西線の早稲田駅前にある同店は、前身の「あゆみBOOKS早稲田店」として平成元年にオープンした。30年12月には、江戸時代に日本橋東中通で栄えた「書肆文禄堂」に由来す>る現店名でリニューアルオープン。45坪の店内では、早大に縁のある著者や作家を招いたイベントを開催するなど、早大だけでなく近隣の早稲田中学や高校の生徒ともコミュニケーションを図れる店舗運営を心掛けてきた。
 しかし、近年のデジタル化の進展による出版業界の構造不況は、小規模な街の本屋ほど受けるダメージが大きい。同店の閉店理由について、運営するNICリテールズは「(同店は)売上高の減少>率が高い不採算店舗になっており、撤退することで業績改善を図る経営判断だった」と説明。新型コロナウイルス禍で遠のいた客足も戻らず、35年間にわたり早稲田の学生と歩んできた小さな書店は静かに幕を下ろすことが決まった。
(後略)
 産経新聞 8/16(金) 15:19

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 いやあ驚いた。
 早稲田のように学生数の多い大学を抱えていても、書店が「(同店は)売上高の減少率が高い不採算店舗になっており」で閉店してしまうのか。

 今の学生は本を読まないのかなぁ。

 水戸市内にも大学が二つあって、そのうち国立茨城大学の方には、校門から出てメインストリートに出てきたところに大資本経営の大きな本屋があるのだが、茨大よりも歴史がある私立常磐大学のまわりには、本屋がない。
 以前は通学路にもなっているバス通りに大きな本屋があったのだが、撤退し、今は100円ショップになっている。
 学生の通学路など、本屋にとっては「ゴールデンロード」になるはずなのに。

 私が学生の頃は用がなくともとりあえず本屋に足を運んでは適当に棚を物色していたものだ。
 市内の本屋では「購入20冊ごとに記念品」キャンペーンなどもやっていたりして。残念ながら100冊到達はできず70冊ぐらいで終わってしまったが、おかげで「いろいろな分野」の本を買った。

 今の学生ライフは、もうそんなことをしないということか。
 それが、ちょっと古めかしい『バンカラ』気風を自慢している早稲田大学でも起きている。

 デジタルは便利だが、検索など「なにを探すか」を知らなければなにも出てこないし、「目的無く見渡す」ができないから、本屋での「まるで興味がない分野の本にちょっと気を引かれた」という出会いは圧倒的に少ない。
 それでは知的好奇心が刺激されることなくさび付いてしまうよ。


 X(旧ツイッター)を見ていたら、「ブロワーを背負ってスケートボードに乗り、ブロワーから出る風を傘で受けて進む動画」に感心しているポストが流れてきた。

 こんなもの高校の物理学を覚えていれば「フェイク」だとすぐわかるのに。
 ブロワーの風が傘を押して前に進もうとする力を生んでも、ブロワー自身はその出している風で後ろ向きの力を受ける。
 この二つが同じスケボーの上にあればそれはただ力が釣り合うだけ。むしろ傘で受けきれず端から漏れる空気の流れで、後ろ向きの力の方が勝る場合もある。

 X(旧ツイッター)は「興味がないものも流れてきて目にする」というところでは「本屋の本棚巡り」に近いものもあるが、その内容をきちんと評価するためには、やはりベースになる知識を貯めておかなくては。
 そのためには、いろいろな本を手に取る経験も必要。

 今もまた自民総裁選がどうたらで「キングメーカーガー」と勝手な妄想を垂れ流している週刊誌が大量に出てきている。
 雑誌ライターが書く適当な話をそのまま信じ込む人たちのおかげで政治が左右されているような現状では、「ムー」のような本を読んで、「なるほど陰謀論はこうやって作っていくのだな」という知識を得るのも大切だ。


 本日の奇祭シリーズ。

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 雨乞いの奇祭「さいれん坊主」 提灯高々、児童ら行進 たつの・恩徳寺で7年ぶり


(写真、神戸新聞NEXTより。竹ざおの先端に提灯を付けた「さいれん坊主」を掲げて境内を練り歩く地元住民ら=たつの市揖西町中垣内)

 今春、県登録無形民俗文化財に指定された伝統行事「さいれん坊主」が15日夜、たつの市揖西町中垣内の恩徳寺であった。「播磨の奇祭」とされる盆の風物 詩で、住民らが先端に丸い提灯が付いた竹ざおを掲げ、輪になって舞う。暗がりに無数の灯ろうの明かりが浮かび上がり、境内は幻想的な雰囲気に包まれた。
 さいれん坊主は、竹ざおの先に和紙を張り、提灯のように加工した道具の名称。もともとの「祭礼坊主」がなまり、行事名にもなったという。

 雨乞いのための火祭りで、諸説あるが、地元では室町時代に嘉吉の乱で敗れた赤松満祐一族を弔うため始まったとされる。例年、近くの井関三神社との2カ所で実施するが、新型コロナウイルス禍や台風などで中止が続き、恩徳寺での開催は7年ぶりとなった。
 夕暮れ時、さいれん坊主を持った児童らが地区内を行進。同寺に着くと鐘や太鼓が響く中、「エンヤー」のかけ声とともに高々と掲げ、境内を練り歩いた。
 地元自治会などでつくる「さいれん坊主保存会」の江藤康弘会長(68)は「寺での実施は久々なのでよかった」と胸をなで下ろし、「県の文化財指定を受け、観衆も例年より多く感じた。過疎化が進む地域だが、この注目を伝統の継承に生かしたい」と力を込めた。(西竹唯太朗)
 神戸新聞NEXT 2024/08/17 19:00

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 サムネイルで見た時には、頭に提灯を載せているのかと思った(笑)。

赤松満祐一族を弔う」が雨乞いになったのは不思議だなぁ。
 赤松一族といえば室町幕府六代将軍義教を殺害したことで教科書に出てくる名。ついでにいえばほとんどの人が室町幕府の将軍でだいたい思い浮かぶのはこの義教あたりまでだろう。
 その「反逆人一族への追悼」がどうして雨乞いになったのだろう? 切腹した日に雨が降ったとかあるのだろうか?

 この頃変な時・所に集中して雨が降ったりするので、雨乞いも「少し気を遣ってくれるよう願う」ことも含めてやってほしいな。


 そういえば大河ドラマ「光る君へ」の中に安倍晴明が雨乞いの儀式をするシーンがあったのだが、あれは「儀式をしたから降った」というよりは「降るまで儀式を続けた」というものだという話がある。
 なるほど命を削るわけだ。

 

携帯から一言

お盆休み明けは夜になってものすごい雷雨になった。

時々停電もするので、今日は更新をお休みさせていただきます。




祖先たちに手向けの花を

 今日も暑い。今年は夜になっても気温が下がらない。
 いつになったら、せめて夜だけでもクーラーなしで過ごせるようになるのだろうか。

 クーラーといえば護国神社の社務所が涼しくなかったなぁ。
 以前は産廃の後に涼んでいられたのだが。
 電気代とか苦しいのだろうか。


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 早田ひな選手「特攻資料館に行きたい」発言が中国で波紋 現地メディア「中国人の感情への冒瀆」…中国選手が“フォロー外し”も

13日、帰国会見を行った卓球日本代表。
しかし、早田ひな選手の発言を巡って「中国人の感情への冒瀆」だとして、中国で波紋が広まっている。

平和を思う気持ちが誤った形で広がる事態に
早田ひな選手(13日会見):鹿児島の特攻資料館に行って、生きていることを、そして自分が卓球をこうやって当たり前にできていることというのは当たり前じゃないというのを感じたい。

南九州市にある、「知覧特攻平和会館」。
79回目の「終戦の日」を迎えた15日も多くの人が訪れていた。
実際に早田選手の会見がきっかけに来訪したという家族も。

来訪した家族:早田選手が言っていたので、家族の日常の幸せをかみしめる意味できょうは来ました。

知覧特攻平和会館  川崎弘一郎館長:早田さんは24歳と若い方で、若い方が特攻資料館というのがどういうものか知っていただくきっかけになったと思います。

しかし、この早田選手の発言、中国では、違った捉えられ方をしていた。

中国メディアは、「特攻」は軍国主義による侵略の歴史の美化だとして、早田選手の発言を「中国人の感情への冒瀆」だと報道。

さらに卓球男子金メダリストの樊振東選手の勧めで8月12日に開設されたばかりの早田選手の中国版SNS・ウェイボにも…。

中国メディアによると、この発言があった翌日、樊選手と女子シングルス銀メダリストの孫穎莎選手が早田選手のフォローを外していたという。

コメント欄には中国語で、早田選手を非難する書き込みが相次いだ。

「侵略者を崇拝することは、私たちの国民感情を傷つけ、受け入れられない」
「この悪名高い場所が軍国主義を呼び起こす場所であることを知っているのか?」

しかし、知覧特攻平和会館は、恒久の平和を祈念し建てられた特別な場所。
早田選手の平和を思う気持ちが誤った形で中国に広がる事態になってしまった。
(「イット!」8月15日放送より)

 FNNプライムオンライン 8/15(木) 18:03

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 パリ五輪メダリストの言葉で、中国がヘイトをぶつけてきている。

 このフジテレビのニュースでは切られているが、早田選手はこの前に「アンパンマンミュージアムに行ってポーチを作りたい」と言っていて、それと対比して「楽しく生きていくことができなかった人たちに思いをはせたい気持ち」として知覧の平和会館を出している。
 これのどこが「侵略の美化」なのか。なぜ「中国人の感情への冒瀆」になるのか。

 まあ、中国人にしてみれば「歴史の展示」は(2006/09/05の記事、見~て~い~ま~しょう)で書いた「○○廟」ような「顕彰する施設」というのがまず頭にくるのだろう。
 あるいは「南京記念館」のようなプロバカセンダ施設として。「平和会館」といって当時のことをそのまま知るための施設だということなどまったく理解できないままに。

 が、そもそも中国は特攻機の攻撃対象ではない。それは主にアメリカの艦船であって、大陸は関係ない。というか。中共はそもそも日中戦争における日本軍の主敵ですらない
(2005/07/10の記事、付き合う必要はない)で引用した「『毛沢東思想万歳』(下)」や「『中国との友好交流二十年の感想』三岡健次郎 平成七年六月三十日 中国政経懇談会」にあるように、かつては「日本が国民党を弱体化させてくれたおかげで我々(中共)は天下を取れた」と言っていたぐらいである。

 それが今では。


 この15日、またもやマスコミは、

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 岸田首相、靖国神社に玉串料を私費で奉納…高市・木原・新藤の3閣僚は参拝


(写真、読売新聞より。靖国神社を参拝した(左から)高市経済安全保障相、木原防衛相、新藤経済再生相(いずれも15日、東京都千代田区で))

 岸田首相は15日午前、終戦記念日に合わせて、東京・九段北の靖国神社に自民党総裁として玉串料を私費で納めた。閣僚では高市経済安全保障相のほか、木原防衛相と新藤経済再生相が同日、靖国神社を参拝した。
 木原氏は参拝後、記者団に「尊い命を犠牲にされた皆様方に哀悼の誠をささげた」と語った。私人の立場で参拝し、玉串料を私費で納めたという。超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」も一斉参拝した。
 読売新聞オンライン 8/15(木) 11:18

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「誰それが靖国に行った!」「総理が玉串を捧げた!」と騒いだが、その中でも「そっち系」のメディアはいちいち、

「木原稔防衛相、終戦の日に靖国神社に参拝 韓国『時代錯誤的』と反発」(朝日新聞デジタル 8/15(木) 9:26)
「防衛相ら3閣僚が靖国参拝 終戦の日、中韓反発も」(共同通信 8/15(木) 12:08)
「木原稔氏らが靖国参拝 現職防衛相の参拝は3例目 中韓反発か」(毎日新聞 8/15(木) 10:47)


「中国がー韓国がー反発がー」という一文を見出しに入れてくれる

 中国が中曽根総理(当時)が「公式参拝」といったからと朝日新聞などが「騒いでください!」とご注進するまで靖国神社のことなどまるで気にしていなかったのは(2013/04/17の記事、自国の文化と歴史を大切にしないようなやつが偉ぶるな!)などで何度も書いている通り。
 韓国に至っては当時日本であり、その王族である李鍝(リ・グウ)中佐は、広島で被爆しこの靖国に祀られている(2016/05/18の記事「歴史に泥を塗らせてはならない」参照)のだから、韓国の大統領は日本の総理とともに玉串を捧げる側なのだ。
 それがただ「戦勝国ファンタジー」で頭をいっぱいにしているから、中国に便乗していちゃもんをつけてきているだけ。

 こんな国々を相手にする必要などない

 こんなことをやっているから、まるで関係のない特攻の話まで「対日カード」にされるのだ。

 知覧に行った人にはまた、靖国神社の遊就館にも足を運んでほしい。

 あそこにも、特高などで散っていった人の手紙や、彼らのための花嫁「人形」などが展示されているから。それを見て先人たちのことを考えてほしい。

「そっち系」は特攻隊員を「無駄死に」と罵ることを常とする。
 まったく。国のためにと命をささげた人たちを冒涜する行為こそ、彼らが望んだ平和に泥を塗ることだと知れ!(怒)


 おまけ。

 上でも書いたように、そもそも韓国には「靖国がどうの」という資格などないのだが、「いちゃもんつけてくる」姿勢だけを見て、

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 木原防衛相の靖国参拝「後ろ向きに見える」 米国務省当局者が見解

 木原稔防衛相が「終戦の日」の15日に靖国神社に参拝したことについて、米国務省の報道担当者は同日、「後ろ向きに見える」とし、日韓関係への影響に懸念を示した。バイデン大統領は、岸田文雄首相の退任表明を受けた声明で、日韓関係を改善させたことを称賛したばかりだった。

 当局者は今回の靖国参拝について「歴史的な問題に触れる際は、すべての当事者の和解と癒やしを促す方法が重要だ」と指摘。「日米韓協力の新たな時代」(バイデン氏)をうたった昨年8月の日米韓首脳会談に触れ「キャンプデービッドの精神(日米韓合意)は前向きだったが、この参拝は後ろ向きに見える。いまは我々を前進させる共通の仕事に取り組むときだ」と強調した。さらに「過去3年間に、我々は(日米韓)3カ国の首脳が示した模範を元に、多くの善意と信頼を築き上げた」とした。(ワシントン=望月洋嗣)
 朝日新聞デジタル 8/16(金) 11:30

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 こんなことを言ってくるアメリカ民主党政権というのは、まったく日本や韓国の歴史に対して「興味がない」のだなぁ。
 オバマ時代に安倍政権が一生懸命レクチャーしていたのに、まったく馬耳東風だったということ。

 韓国が「ファンタジー歴史」で固まっている間は、日米間の間できちんとした協力関係などできはしない。
今は「自国の存続」を第一に考える現代の李完用がトップにいるからなんとかなっているが、彼がいなくなったら途端にこの関係は関ケ原合戦の西軍のように瓦解することになる。

 それを防ぐためには韓国をひっぱたいて夢から覚めさせなければならないのに……。


 本日の送り。

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 ご先祖思って編む「負い縄そうめん」 小豆島に伝わるお盆の風習


(写真、朝日新聞デジタルより。そうめんを編む子ども=2024年8月9日、香川県小豆島町安田、中塚正春氏撮影)

 小豆島(香川県)に伝わるお盆の風習「負い縄そうめん」作りが、小豆島町安田の民家であった=写真、中塚正春撮影。
 先祖の霊が、そうめんでお供え物を背負って帰ることができるようにとの思いが込められている。川崎健司さん(65)方では、帰省した家族らがそうめんを編み込み、仏壇に飾った。
 健司さんの両親の康二さんと綾子さんは、今年に入って相次いで亡くなった。健司さんは「両親から受け継いだ負い縄そうめん作りを、私が元気な間はしっかりと続けたい」と話していた。
 朝日新聞 2024/08/15 10:30

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 初めて聞いた。こんな風習があるんだな。面白い。

 この素麺、踏んだ後に干して乾麺にしてあるのかなぁ。
 パリパリして背負いにくそうな気もしないではないが。

 

その日、日本人は思いだした。地震は決して他人事ではないことを

 右手の指が痛い。
 力が加わったりすると痛い。
 キーボードが打ちづらくてしょうがない。


 南町の方でビルのガラスが割れたりしたが、おおむね水戸は台風の大きに影響なく済んだ。停電もしなかったし。
 神栖の方は風や雨がひどかったからというのは分かるが、なんで日立で停電していたのだろう?
 こういう停電ニュースでは、できれば「○○県では」とか「××市では」といった大雑把なくくりではなく、町名ぐらいまで走らせてほしいな。

 そして台風一過!
 昨日言われていたほどではないが、36℃越えではもう家から出たくないよ。
 その家の中でも冷房のない台所は、コンロを使っていないのに31.5℃もあるし。
 かと思っていたら、夕方は昨日の台風接近時並みの雨。
 どうなっているのやら、令和ちゃん……。


 さて。終戦の日や台風7号に紛れてしまったが、

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 南海トラフ臨時情報、注意呼び掛け終了 日ごろの備えは継続を

 宮崎県沖の日向灘で発生した地震を受けて発表された「南海トラフ地震臨時情報」(巨大地震注意)の呼び掛け期間が、15日夕に終了した。最大震度6弱を観測した日向灘の地震から1週間が過ぎ、>地震活動に特異な変化はみられなかった。特別な注意を求めない平常の態勢に戻るが、国は地震への日ごろの備えを継続するよう求めている。
 松村祥史・防災担当相は記者団に「大規模地震の可能性がなくなるわけではない。いつ発生してもおかしくない大地震に備えてほしい」と述べた。
 気象庁によると、日向灘の地震後、南海トラフ地震の想定震源域では12日までに震度1以上の地震が23回起きたが、13日以降は観測されていない。
(後略)
【島袋太輔】
 毎日新聞 8/15(木) 17:02

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https://ameblo.jp/statesgrow/entry-12863068975.html(2024/08/09の記事、漠然とアナウンスしているだけでは……)で書いた「南海トラフ『巨大地震注意」情報」が解除となった。

 結局大きな地震がくることなくすんで「ほっ」としている人も多いのだろうが、それ以上に、何度も書いている、


https://x.com/Ryosuke_Nishida/status/1821772387685429713

「結局どうしろと?」と思っている人もいるはず。

 そういう人の意識を「政権叩き」に向けようとする

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 旅行控え「予想以上」 キャンセル相次ぎ打撃 巨大地震注意1週間


(写真、朝日新聞デジタルより。南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表されたのを受け、遊泳禁止の看板が設置された青島海水浴場=2024年8月9日午後0時26分、宮崎市、大下美倫氏撮影)

 南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が、15日に解除された。初めてとなる発表から1週間。政府は「地震発生に注意しつつ日常生活を」と呼びかけたが、各地で「旅行控え」がみられた。補>償はなく、地元経済への打撃が懸念されている。

 南海トラフ地震が起きた場合、3分で津波が到達すると想定されている和歌山県串本町。海岸沿いの潜水ガイド店「アーク・ダイビング・ショップ」では、13日までに約60件、計200人分のキャンセルが出た。夏休みのかき入れ時にもかかわらず客は例年の1、2割ほど。少なくとも200万円の損失を見込む。
 オーナーの川田圭太さん(38)は、「不安になる気持ちも分かるが、南海トラフ地震の可能性は今になって言われ始めたことじゃない。ここまで急に来なくなるのは予想以上だ」と話す。巨大地震注意が解除された15日以降の予約もキャンセルされているという。

 政府は臨時情報の発出にあたり、地震の発生に注意しながら日常の生活を送るよう呼びかけた。一方で、海水浴場を閉鎖した自治体も。新幹線が速度を落としたり、特急が運休になったりもした。川田さんは、各地のこうした対応が「旅行控え」につながったとみる。
「何かあったときのために対応するのは理解できるが、明確な基準がない中で様々に自粛したツケが、私たちのような事業者にきている」
 朝日新聞デジタル 8/15(木) 17:14

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 こんな記事を書く新聞社もあるが、そういう時にはとりあえず、

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 臨時情報終了「防災のスタートラインに」 制度設計した専門家


(写真、毎日新聞より。インタビューに答える福和伸夫氏=名古屋市中区で2016年5月16日、兵藤公治氏撮影)

 宮崎県沖の日向灘で起きた地震を受けて発表されていた南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)の呼び掛け期間が、15日夕に終了した。今回の臨時情報を教訓に、私たちは今後どう行動すればいいのか。臨時情報の制度設計にも携わった、福和伸夫・名古屋大名誉教授(地震工学)に聞いた。【聞き手・島袋太輔】

 初めてとなる臨時情報の発表は、壮大な社会実験だった。注意を呼び掛ける1週間という期間は、社会が我慢できる限度だ。
 臨時情報の周知が進まず認知度が低かったので心配していたが、買い占めといった過度な動きやデマの拡散は少なく、比較的落ち着いて対応できた。新型コロナ禍での緊急事態宣言を経験したおかげで、国民に制約を課すような状況下でも冷静に行動できた。

「巨大地震注意」は次の地震が起きることがほとんどない「グレーな情報」だが、対策を促すことに意義がある。甚大な被害が出た後に備蓄品は確保できない。事前の対策がいかに重要か認識し、家具の固定や備蓄品の確保、安否確認の方法などを考えてほしい
(警戒度が上の)「巨大地震警戒」が出ると、事前避難など相当厳しい対応になる。国の存続が危ぶまれ、特別な対応をせざるを得ない。臨時情報の発表で、大地震が起きたことを想像し、事前対策の必要性を実感したと思う。被害を減らす努力を国民がしなければいけない。
 今回で臨時情報の認知度は相当上がり、地震対策は前進した。課題は対応にバラツキがあった点だ。事前の検討の有無で、自治体の対応は分かれたと思う。万一を想定し、一部自治体は海水浴場を閉鎖するなど厳しく対応した。隣接した自治体で対応が異なると社会は混乱する。民間企業でも個別に対応を決めるのではなく業界で考えた方がいい。同じレベルの対応が理想だ。
 
臨時情報でどう動くか議論できるスタートラインにようやく立てた。今回の経験を機に、みんなが次に生かしてほしい。グレーな情報と社会がどう付き合うかの練習が始まる。
 毎日新聞 8/15(木) 17:06

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 この制度の設計に関わった人の言葉を聞こう。

 東日本大震災で被害が出た地に住む者から見ると、西の方の人は地震に対する「他人事」意識が目立つ。
 いや、東京あたりでもたかだか電車が動かなくなっただけで大騒ぎをしているのだから、どこまで実感があるのだか。

 そういう人たちに「危機感」を持たせようというのならば、この情報は「もやもやした引っかかり」を生むことには成功している。
 だがそこで止まっていては、「結局何だったんだ」で終わってしまう。

 学者は「社会実験ができた」でうれしいだろうが、政府はこれで満足してはいけない。
 岸田総理は九月で退任するということだから具体的な行動は次の総理大臣に託されることになるが、その人物には「しっかりしたビジョン」を示してもらわなくては。
「なにがどうなっているの?」では、結局「そうなった時」にパニックになるばかりなのだから。
 きちんと「こうこうなったらこうしてください」という指示をしておくべきだ。
 もっとも、コロナ下での「緊急事態宣言」に関する動きからすれば、そういうことをしたら必ずメディアが揚げ足取りや足引っ張りを行って反政権意識を掻き立てようとするのは目に見えているがな。

 ほらさっそく、

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 倉田真由美さん、「地震予知できないのに、意味ないどころか社会や経済を止める動きが出て損失だけが残る」南海トラフ臨時情報に私見

 漫画家の倉田真由美さんが16日、X(旧ツイッター)に新規投稿。南海トラフ地震の臨時情報(巨大地震注意)が発表され、警戒が呼びかけられたことによる影響について、自身の見解をつづっ>た。
(中略)
 倉田さんは「地震の予知など未だできないのに、なぜこんなことになったのか。危険予測の報道はある程度の確度がないと、意味がないどころか社会や経済を止める動きが出て損失だけが残る」とし、続く投稿でも「地震について我々ができることは普段からの家庭ごとの最低限の備え、そして起きた時にどう行動するかを何となく想定しておくことくらいだろう」と指摘した。
 さらに「地震という大きな天災の前に、人間は無力だという諦観が必要である。これからも日本では地震で亡くなる人が出てくるだろう。それが誰かは誰にも分からない。もちろん、私かもしれない。予知や自粛など、『なんとかできる』というおこがましさの現れでしかない」と私見を記した。
(後略)
 中日スポーツ 8/17(土) 8:00

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「それが起こらなかったことを知っている今の自分」をもって「起こらないことを知らない一週間前の政府」を叩く人間と、それを宣伝するメディアが出てきている。

 こんなものに引っかかって、自分で自分の命を脅かすほど馬鹿らしいことはない。


 本日のまんまる。

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 ふんわり丸々 国営ひたち海浜公園のコキア見ごろ 海風に揺れ


(写真、毎日新聞より。一面を緑に染めたコキアを楽しむ人たち=茨城県ひたちなか市で2024年8月14日、猪飼健史氏撮影)

 茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園で、ふんわり丸々と育ったコキアが海風に揺れている。
 コキアはユーラシア大陸の乾燥地帯を原産とする一年草。同公園では6~7月に約4万本の植え付け作業が行われ、夏の間に80センチほどの高さまで成長するという。10月中旬には紅葉し、赤色に染>まった景色も来園者に人気。
 千葉県柏市から訪れた谷本かおりさん(39)は「小さく丸い姿が可愛い」と話した。【猪飼健史】
 毎日新聞 8/14(水) 19:58

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 見事に丸くなったなぁ、海浜公園のコキア。

 水戸市内に生えているもののは暑さで枯れ欠けてカスカスのやつもあるのに。
 やはりきちんとした世話は大切だ。

 もみじの紅葉には最低気温の低さが大切だというが、コキアの色付きはどうだろう?
 さすがに10月には涼しくなっていてもらいたいなぁ。去年は10月になっても夏日になる日があったけど……。


 

携帯から一言

台風の動きが遅く、思ったほど天気が崩れない。が、それでも時々「ザッ」と降ってくるから侮れない。
南町の方では風でビルのガラスが割れたとか。

18時を過ぎて少し雨が強くなってきた。
停電にならなければいいのだが……。

それにしても、明日の予想最高気温37℃というのはなんなんだ?