ハートマン呼んで鍛えなおしてもらおうぜ | 偕楽園血圧日記

ハートマン呼んで鍛えなおしてもらおうぜ

++++++++++++++++
 イラク日報、空幕にも=3日分3枚発見―防衛省

 防衛省が存在しないとしていた陸上自衛隊イラク派遣部隊の日報が見つかった問題で、小野寺五典防衛相は6日、航空自衛隊派遣部隊の日報が航空幕僚監部に保存されていたことを明らかにした>。
 イラク派遣の日報が陸自以外で確認されたのは初めて。小野寺氏は「日報が残っていたことは大変遺憾だ」と述べた。
 陸自に続き、空自でも情報管理のずさんさが明らかとなり、文民統制(シビリアンコントロール)がさらに問われる事態になりそうだ。小野寺氏は「調査結果次第ではシビリアンコントロールに関わりかねない重大な問題だ。国民の疑念にしっかり応えたい」と全容解明を急ぐ考えを示した。
 小野寺氏によると、確認されたのは2003~09年にイラクで活動した空自部隊からの定時報告。空幕運用支援・情報部が保存しており、電子データで3日分、計3枚見つかった。5日に国会議員から資料要求を受け、探索する過程で同日中に確認されたとしている。 
 時事通信 4/6(金) 9:44

++++++++++++++++

 野党とマスコミ総出で大騒ぎしている自衛隊の日報問題。今度は空自の統幕にも3ページほどあったということだが……なんで全部ではなく3ページだけ?
 自衛隊の文書管理体制は、いったいどうなっているのだ?

 この件ではいつものように、

++++++++++++++++
 「空前絶後の暴挙」野党の追及続く 陸自イラク日報問題

「不存在」としていた陸上自衛隊イラク派遣部隊の日報が陸自内に保管されていた問題は5日、国会で野党から政府に対し「空前絶後の暴挙だ」などと激しい追及が続き、問題は拡大の一途をたどった。公文書をめぐる不祥事を繰り返す防衛省について、専門家からは「こういう組織が日本の防衛を担うのはまずい」との声が上がる一方、性質の違う日報を通常の行政文書と同じ扱いとすることを疑問視する見方も出ている。
(中略)
 これまでも防衛省や自衛隊の公文書をめぐる不祥事は後を絶たない。
 昭和63年に発生した海自潜水艦「なだしお」の衝突事故では直後に航泊日誌を改竄し、平成元年に発覚。その後も旧防衛庁の装備品納入をめぐる背任事件で、東京地検の家宅捜索が入る前に組織ぐるみで証拠隠滅を行うなどした。
 昨年には当初は「存在しない」とされた南スーダンPKOの日報が、1カ月以上後に公表されるという隠蔽問題も発覚。当時の稲田防衛相が監督責任を取り、辞任に追い込まれる事態となったが、教訓は生かされなかった。
 東洋大の早川和宏教授(行政法)は「報告や連絡ができないような、現場の声が上に届かない組織が日本の防衛を担っているのはとてもまずい。財務省の文書改竄問題も踏まえ、決裁後の文書は発行した省庁とは別の機関が集中管理するような仕組みがあってもいいのではないか」と話している。
 産経新聞 4/6(金) 7:00

++++++++++++++++

空前絶後の暴挙」と大げさな言葉で騒いでいるが、こんなものは「疑惑疑惑といい続けるしかない森友での国民騙し効力が切れてきた時に、本当の政府の不祥事として叩ける機会が出てきた」とばかりに飛びついているだけのもので、

++++++++++++++++
 「森友問題よりタチが悪い」…6野党が攻勢  陸自イラク日報問題

 立憲民主、希望、民進、共産、自由、社民の6野党は5日、陸上自衛隊のイラク派遣時の日報が陸自内に保管されていた問題を安倍晋三政権追及の好機とみて、一気に攻勢を強めた。
「隠蔽、圧力、権力乱用が安倍政権の特徴だ」
 民進党の大塚耕平代表は記者会見で、防衛、財務、厚生労働各省での相次ぐ問題発覚を批判した。立憲民主党の枝野幸男代表も党会合で「隠蔽、改竄が各所で行われている。国会審議のやりようがない。不退転の決意で臨んでいきたい」と対決姿勢を鮮明にした。
 立憲民主党国対幹部は「日報問題は、タチの悪さでは学校法人『森友学園』の問題より上だ」と読む。
(中略)
 日報問題に絡めて、首相が目指す憲法改正の動きを牽制する発言も出た。大塚氏は記者会見で「現行憲法の基本を守る姿勢がなければ憲法改正論議など成り立たない」と訴え、共産党の志位和夫委員長も会見で「改竄・隠蔽政権に憲法を語る資格なし」と断じた。
 社民党の吉川元(はじめ)幹事長は記者会見で「安倍政権の下では事実解明と再発防止はできない。直ちに退陣すべきだ」と述べた。
 産経新聞 4/6(金) 7:05

++++++++++++++++

 結局また「安倍辞めろ」しか言わないのだから無視していていい。

 彼らはいつものように「論点の混濁によるごまかし」で政権叩きをしているが、ここはきちんと「論点整理」をしなければ。
 そこでまずしっかりと押さえておかなくてはならないのは、派遣部隊の日報は「報告後破棄」ということを民主党の野田政権時代に決めたということ。だから本来ならば「あった」ということの方が内閣の方針に反しているのだ。
 その上で、今回「あった」といっているのは小泉政権時代のもので、安倍内閣に関係するものではないということ。ここを見失って「安倍が隠蔽」というほど恥ずかしいことはない。
「戦闘という単語がどうこうだから安倍が隠した」といっている人間もいるようだが、日報に「戦闘」という単語があってもそれはいわゆる「戦争行為」ではないとするというのもまた野田政権の時にやられているのだから、それを引き継いだ政権が踏襲するのは当たり前。朝日新聞など「安保法制」が出てきた時にさんざん「前の政権が決めたことを変えるな!」といっていたではないか(苦笑)。
 野党の中には「自衛隊が米兵を運んで~」と、時間を十年前に巻き戻そうとしている人間もいるが、(2008/04/19の記事、またもや司法の政治利用が行われている)などで行われた「判決文の傍論」論をまた蒸し返すつもりなのだろうか。そんなことをやりたいならばバッジを外して、テレビででも小泉元総理とガチャガチャやってくれ!

 会社勤めの人には、今回の話は「十年以上前に営業部に出された出張報告書が『ない』といわれていたのに、マーケティング部や社内の保健室の書類入れにあった」ということで、今の社長にその十年間には取締役会を占めたこともある人間が辞任を迫っているといえばわかりやすいのではないだろうか?
 そんなことで騒いだからといって、書類の扱いに対する社内システムの改善には何もつながらないこともよくわかるだろう。しかもその前社長派は、「組織改編のために社則を変えるなどやらせんぞ!」というのである。

 この話は、(2018/04/03の記事、ついでにスパイもあぶりだそうぜ)でも書いたように、その「あった」という報告が統幕や大臣に上がるまであまりに時間がかかっているということが問題の本質で、そこを「どうしてか」と突かなくては何にもならない。
 上記エントリーで書いたように、自衛隊の中にいる「公安監視対象の共産党」シンパの存在もあるかもしれない。「大臣が舐められていた」というのも、考えたくはないがあるのかもしれない。
 これを改めようというのならば、ここは自衛隊をより厳しい組織にしていくしかない。
 そのための一番の方法は、憲法を変えて自衛隊の軍としての地位を確定し、軍法を定め、反軍的行為は「公務員法」よりも厳しい軍法会議で裁けるようにすること。同時に日報のような文書は、時には軍事機密などにかかわる記載もあるのだから、特定秘密指定をしっかりして、「50年間保管、非公開」とするような原則を作り、そのための部署をしっかりと作ること、である。

 朝日新聞は調子に乗って、

 

++++++++++++++++

 (社説)イラク日報隠蔽疑惑 安保政策の土台が崩れる

「ない」と言っていた公文書が見つかっただけではなく、その存在に1年前から気づいていたのに、大臣にも報告せず、ずっと伏せていたというのだから、驚き、あきれるほかない。
 陸上自衛隊のイラク派遣時の日報のことである。
 国会や国民を欺く重大な背信行為であり、シビリアンコントロール(文民統制)の不全は目を覆うばかりだ。防衛省は徹底的に事実関係を調査し、すべてを公表するよう強く求める。
(中略)
■改憲を論じる前に
 国民の「知る権利」に反して、政府が不都合な情報を隠す恐れが指摘される特定秘密保護法の制定。歴代政権が一貫して認めてこなかった集団的自衛権の行使に道を開いた安全保障関連法の整備。そして今、安倍首相は憲法9条に自衛隊の存在を明記する憲法改正に強い意欲を示している。
 文民統制が機能しているのか、多くの国民に疑念を抱かせた今回の問題は、自衛隊の活動の舞台を拡大してきた安倍政権の安全保障政策の土台を崩すものでもある。
 安保法の国会審議で、首相は国会や国民への丁寧な説明を「約束」したはずだ。しかし、この間の公文書のずさんな管理や、説明責任に対する後ろ向きな姿勢を見るにつけ、その言葉がおよそ信頼に足るものでないことは明らかだ。
 国民の生命にかかわり、国の将来を左右する安保政策は、丁寧な説明と幅広いコンセンサス、何よりも政権への一定の信頼がなければ成り立たない。ましてや、戦争への深い反省に立って、戦後の日本が築いてきた路線を大きく変えようというのであれば、なおさらである。
 政権・与党は9条論議の前になすべきことがある。自衛隊の隠蔽体質を一掃し、文民統制を機能させることだ。その立脚点なしに、国民の幅広い理解を必要とする9条論議などできないということを、首相は肝に銘じるべきだ。
 朝日新聞デジタル 2018年4月6日05時00分

++++++++++++++++

「自衛隊はたるんでいるし安倍は嘘つきだから憲法改正などとんでもない」とすり替え社説を書いて、上で引用した記事にある共産党委員長と同様、彼らの本当の狙いがどこにあるか自白してくれているが、そもそも今の憲法下で「軍」として認められてもいない自衛隊に対して「シビリアンコントロール」をいうほどナンセンスな話はない

「シビリアンコントロール」をいうのならば、まずは「自衛隊は軍事組織」であることを認めなければ。
 他の省庁と同様の「公務員法」しか縛るものがない相手に対して、ここでだけ「軍的なコントロール」を求めるなど、身勝手にもほどがある。


 本日の反射。

++++++++++++++++
 キラキラと進化する道路塗装 事故防止へビーズ入り白線


(写真、朝日新聞デジタルより。日本ライナーが使っている特殊ビーズ。より反射が強い)

 滑りにくい赤い舗装に、反射力の高いビーズを入れた白線――。昨年、全国で169人が命を落とした高速道路の事故を減らそうと、舗装や塗装の新技術が各地で導入されている。運転中にじっくり見ることはできないが、効果ははっきり見えるという。
 名古屋の中心部を走る名古屋高速都心環状線。事故多発地点だった12の急カーブで、事故件数がわずか数年で3分の1に激減した。秘密は赤い舗装「透水性レジンモルタル」。樹脂とセラミックを混ぜたもので、バスレーンなどを目立たせるのにも使われる。視覚面だけでなく、タイヤとの接地部分が増えることで滑り止めの効果もある。
 名古屋高速道路公社(名古屋市)によると、急カーブは半径約90メートルで、時速50キロに制限されている。環状線は時計回りの一方通行なので、追い越し車線は走行車線よりもカーブがきつい。速度も出がちだ。そこで、2009年の1カ所を皮切りに、13年ごろから追い越し車線に赤い舗装を施したところ、事故が14年度の227件から15年度は103件にまで半減。16年度はさらに76件に減ったという。
(中略)
    ◇
 白線も進化している。日本ライナー(東京)の新製品「スリットラインプラス9」には、オーストリアにある、クリスタルガラス「スワロフスキー」創業者の子孫の会社が製造した道路標識用のビーズが入っている。
 通常、白線に使われる塗料には、光を反射する小さなガラスビーズが混ぜられ、乾く前にもビーズをふりかけて反射を強める。日本ライナーではここで、小さなビーズを無数に固めた特殊ビーズを使っている。
 ビーズの数は多いほど光を反射するため、輝きは従来品の約3倍。路面がぬれていても、従来品の晴天時より反射性能は高く、視認性は良いという。確かに光を当てるとギラギラ感が強い。日本ライナー商品グループの田中慎吾さんは「今までになく輝度が高い」と話す。
 価格は従来品の約2倍だが、新東名高速などでは、霧が多く発生する地点やトンネルの出入り口などで採用され始めている。(田中恭太)
 朝日新聞デジタル 4/4(水) 11:25

++++++++++++++++

「あ階層」ではないが、水戸市内でも透水性の舗装のしてあるところが何か所かある。雨の日でも路面が光って見えにくくなることもないし、タイヤも滑りにくくていいのだが、時間がたつとタイヤかすなどのせいか透水性が落ちて大きな水たまりができてしまうのが難点だ。
 改良で何とかなるかなぁ。
 それともこまめに道路掃除をしていくしか手はないのだろうか。

「光る白線」も、メイン通りでもところによっては外套のないようなところではありがたいから、一般道でもどんどん普及してくれないものか。
 街灯の少ない道路では白線がヘッドライトの光で派手に光ってくれると、とても助かる。