これはよくないものだ | 偕楽園血圧日記

これはよくないものだ

 正月のテレビはつまらないなぁ。
「日本人のルーツをシベリアに~」なんて番組もやっているが、日本人のルーツは、少なくともその本流のルーツはシベリアになんかない。それを探すのならばチベットから東南アジアに向かうべきだ。
「アイヌはシベリアから来た」と刷り込まれている人もまだ多くいるからこんな番組が作られるのだろうが、アイヌはまごうことなき縄文人の末裔。彼らを「大和民族とは違うルーツ」とするのは、古代に東北や関東に住んでいた縄文系の強い集団を「蝦夷」と呼んで討伐の対象にしていた京都朝廷史観にとらわれ過ぎているからである。


 この正月を利用して、OSのアップデートをやってみた。Windows10である。
「使い勝手は変わらない」ということだが……ファンクションキーが効かなくなってしまったぞ? 
 めったに使う機能ではないが、アップデートでディスプレイの明るさが最大になっているので地味に困る。

 スタートメニューからディスプレイ設定をいちいち呼び出さなくてはならないのは面倒くさい。しかもそのメニューボックスには、いらない「パネル」がずらずらと並んでいるのだから……これをいちいち消していかなければなんらないのかと思うとため息が出る。
 ここにあった検索ボックスもなくなっているのだが、コマンドで呼び出す必要が出たときにはどうすればいいのだろう?
 ほかにも設定をきちんと引き継いでいないものもあるようで、いわれているほど「そのまま使える」ではないようだ。
 メモ帳で書いた文章の一部をシフトキーで再変換指定しようとすると応答なしになってしまうのも、厄介だ。

 新しく開発したブラウザを推すつもりなのか、IEの背景が真っ白にされてしまったのは、ただの嫌がらせだろうか。
 そのIEでアメーバを開いたときに左上のリンクから各ピグゲームに飛べないのは、OSのせいなのかアメーバのせいなのか。

 なにより困ったことは、内臓DVDドライブも認識されていないこと。
 くデバイスマネージャーに乗っているのに、トレイを開けるにはどうすればいいのだろう? いちいちDVD視聴アプリを開き、その中で操作しなければならないのだろうか。CDを聞きたいときとかデータ転送の時には、トレイを開くためだけにいちいちアプリを立ち上げないといけないというのか。


 確かにフォルダ内のファイルはそのままの位置にあって使えるが、つけておいた名前のカタカナ部分が半角になってしまっているのは、見た目に醜い。
 Windows10は「軽く」を目指して作られたようだが、全体の印象までが「軽く」というか「軽薄」になってしまったように感じてならない。
 体感できるほど7より早いとも感じないし、はじめからこのOSを使うように構築されたシステムならばいいのだろう。が、いま7なり8なりを使っていて不便を感じていない人がわざわざアップデートするほどのものではないというのが私の感想である。

 これは7に戻したほうがよさそうだな。このパソコンが予定されている2020年の7サポート終了まで壊れずに使えるとは思えないし。