ヘタ打つ考え休みに似たり | 偕楽園血圧日記

ヘタ打つ考え休みに似たり

 先週末の土曜日、NHK教育で「分解!巨大メカ」と題されたイギリス制作の番組が放映されていた。
 前半は747「ジャンボ」、後半は北海で運行されるフェリーの完全整備の様子を記録したものなのだが、後者の千人乗り大型フェリーは「25年前に日本で造られたもの」とのこと。それを完全整備することで、イギリス人はほとんど新造船のままの性能を保っているわけで。
 転覆事故を起こしたら「古い日本船だからなんたら」と責任を日本に押し付けようとするような声が上がる国とは大違いである。


 さて、船の転覆事故でなぜか会社のオーナーが腐乱死体になって発見されたり、その長男を「横領」で拘束したりと斜め上の捜査を続けている韓国を、舛添東京都知事が訪問した。

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 「都市外交」に自信=3日間の訪韓終える―舛添都知事

【ソウル時事】東京都の舛添要一知事は25日夕、ソウルのホテルで記者会見し、「都市外交で一定の成果があった」と韓国での3日間の訪問日程を総括した。都知事として18年ぶりに韓国を公式訪問した舛添知事は、23日に朴元淳ソウル市長と会談。25日には朴槿恵大統領とも会談した。
 歴史問題などをめぐり日韓関係が冷え込む中での訪韓だったが、「いてついた関係は暖かい太陽で解かす必要がある。その一筋の光になれれば幸い。都市外交は外交を補完できる」と自信を示した。
 時事通信 7月25日(金)19時40分

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 本人は韓国大統領とまで会談が持てたとご満悦だが、ソウル市長と話をするのはともかく、国家元首にまで「都知事」として話をしに行くというのは、「二元外交」どころか「三元外交」。
 国会議員になる前の「国際政治学者」の肩書を名乗っていた頃の舛添氏ならば絶対に批判の対象にするだろうことを自身がやって、しかもその影響すら測れなくなってしまうとは……海江田氏もそうだが、永田町というのはそれほど人を劣化させるところなのだろうか。

 日本のメディアの中には、「親韓派・首相特使…訪韓の舛添知事を好意的紹介」(読売新聞 7月26日(土)6時31分配信)と、韓国メディアがいい感じと書くところもあるが、実際には、

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【ソウル=加藤達也】韓国の聯合ニュースは25日、舛添要一東京都知事が朴槿恵(パク・クネ)大統領との会談で「日韓関係の改善のために努力する」とする安倍晋三首相のメッセージを伝えたことを速報した。韓国メディアの報道からは、安倍政権側が朴政権に折れ、冷え込んだ日韓関係の改善に乗り出しているかのように印象付ける狙いも垣間見える。
 産経新聞 7月26日(土)7時55分配信 「「折れた安倍政権」印象付け 韓国メディア、舛添氏の低姿勢強調」より

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 と、いつもながらの「自分たちの方が上」という意識を満たそうと頑張っているだけ。

 いくらメディアが「日本が頭を下げてきた」イメージを作ったところで、「会談順位」における外交プロトコルを超越した待遇をしたとなれば、韓国のネットで、

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 舛添都知事と朴大統領が会談、韓国では批判の声「本性を現したな!」「国民は放ったらかしか?」

 2014年7月25日、東京都の舛添要一知事と韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の会談について、韓国ネットユーザーがさまざまな反応を見せている。
 舛添都知事はソウル市の招待により、東京都知事としては18年ぶりに公式訪韓中。23日には姉妹都市の交流という名目でソウルを訪問し、朴元淳(パク・ウォンスン)市長と会談した。
 舛添都知事は「安倍首相のメッセージを預かってきた」とし、韓国側に朴大統領との会談を要請。25日にソウルで朴大統領と会談した。
 舛添都知事の訪韓について、韓国のネットユーザーは次のような反応を示している。
「国賓待遇になりそうだ」
「父親が仕えたお国からの特使となると、一都市の知事にも大喜びで会うんですね」

「大統領がそろそろ、『高木正雄(父親の日本名)』の娘としての本性を現しましたね」
「この際、父親が日帝時代に独立軍を打ちのめした英雄だと言って、国家功労者の指定も受けるがいい」

「都知事相手にこの待遇では、見下されても仕方がない」
「オバマが会えと指令を送ったんだろう」

「その熱意で、国民と対話しろ」
「大統領、『セウォル号』事件を差し置いて、そんな時間があるんですか?」

「涙も枯れ果てた『セウォル号』遺族には知らんぷりで、『知事の希望に応えて』接見ですか?」
「日本の集団的自衛権に反対しながら、日韓合同で軍事演習。二枚舌は今に始まったことではない」

「ソウル市長はなぜ、東京都知事を招待したんだ?」
「招待したソウル市長が相手すれば十分だろう」
「日本という隣国を、いつまでも敵に回して無視するわけにはいかない」(翻訳・編集/雲間草)
 Record China 7月25日(金)16時57分

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 と、「格下」の地方自治体の長をもてなしたことに対する罵りの声があふれるばかりになるのは当たり前だろう。

 ネットの声を「ネトウヨ」といって無視しようとする日本と違い、これが政治に干渉するまで高まるのが韓国という国である。はっきりいってパク大統領は「ヘタを打った」のだ
 これを挽回するためにますます「意固地」になるのは目に見えているのだから、舛添氏には猛省してもらう必要があるだろう。


(2014/07/24の記事、日本人は嘘で他人を貶すやつが嫌いなのだ) でも書いたことだが、そもそもこういうことをする人間が思い描く「正常な日韓関係」というはどういうものなのだろうか?
 不思議なことにそれを語ってくれる人はいないし、彼らが人に「思い込ませよう」としている「仲良くしようぜ」的なものは、韓国本国の「国民の声」がはっきりと否定してくれているのだから、話にならない。

 今回舛添氏も、

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 朴大統領「歴史認識きちんと」…舛添知事と会談

【ソウル=吉良敦岐】韓国を訪問中の舛添要一・東京都知事は25日午前、ソウルの大統領府で朴槿恵(パククネ)大統領と会談した。
 舛添知事が、日韓関係の改善を図りたいとする安倍首相のメッセージを伝えたのに対し、朴大統領は「歴史認識をきちんとすることが、親善の第一歩」と主張するなど、従来の立場を繰り返した。
 会談の冒頭、朴大統領は舛添知事に「政治的に困難な状況になり、国民の心まで遠くなっていくようで残念に思う。正しい歴史認識を共有しつつ関係を発展できるよう、知事が尽力してほしい」と述べた。さらに、いわゆる従軍慰安婦問題にも触れ、「両国間の問題だけでなく、普遍的な人権に関する問題だ。(日本側の)誠実な努力で解決できると思う」と語った。
 これに対し、舛添知事は、旅客船セウォル号沈没事故への弔意を伝えた後、朴大統領に、安倍首相から口頭で預かった「日韓関係を改善したい」とのメッセージを伝達。会談後に記者会見した舛添知事は、朴大統領からの返答について、「首相に直接伝える」と、内容を明らかにしなかった。
 読売新聞 7月25日(金)11時56分


 韓国、朴氏は「慰安婦問題でボール投げ返した」

【ソウル=豊浦潤一】韓国を訪問中の舛添要一・東京都知事は25日、ソウルの大統領府で会談した朴槿恵(パククネ)韓国大統領に対し、「日韓関係改善のため努力する」との安倍首相のメッセージを伝えた。
 大統領府が発表した。朴大統領は、いわゆる従軍慰安婦問題を取り上げ、「日本が誠意ある努力をしてうまく解決していくことを期待する」と注文した。
 日韓国交正常化50周年を来年に控えていることもあり、安倍首相は、朴大統領との会談実現に一貫して前向きな考えを発信してきたが、この日の朴大統領の発言は、「慰安婦問題の解決策を早く示すようボールを投げ返した」(韓国政府関係者)ものだ。
 舛添知事は会談で、訪韓前に会った安倍首相に「日韓関係は非常に重要で、未来志向的に発展させなければならない」と求めたところ、「自分もそう思っている。関係改善のため努力するという意思を伝えてほしい」と頼まれたことを紹介。安倍首相からのメッセージも伝えた。
 読売新聞 7月25日(金)21時30分

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「歴史だ慰安婦だ」といわれるままになっている。

 それで何か韓国人は「日本にボールを投げた」つもりになっているようだが、「歴史」は何度も書くように韓国が「自分たちも日本の一員として大東亜戦争を戦って敗れた」ということを認めない限りスタートラインにも立たないし、「慰安婦」もよくあるただの「軍とその手の商売」の話でしかないのはいうまでもない。韓国は官民一体となってこれを「人さらい」であるかのような嘘として世界中でばらまいているのだから、それを止めることでしか「話が解決」することはない。

 パク氏がいつまでも同じことを繰り返したところで、

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 菅義偉(すがよしひで)官房長官は25日の記者会見で、舛添、朴両氏の会談について「日韓には難しい問題があるが、さまざまなレベルで意思疎通を図ることは極めて大事だ」と評価した。岸田文雄外相も「歓迎すべきことだ」と述べた。
(中略)
 菅氏は記者会見で、朴氏の発言について「いつも言っていることであり、特段『えーっ』という思いは全くない。前提条件なしに両首脳が会うことが極めて大事であり、大局的観点から未来志向の日韓関係を築くことが極めて大事だ」と述べ、朴氏に対し首脳会談に応じるよう促した。
 産経新聞 7月26日(土)7時55分配信 「朴氏『歴史認識』固執 首脳会談なお遠く」より

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 というのが「日本のことを考える日本人のとるべき態度」であり、

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 河野談話検証批判の韓国に打開策検討は「ない」 菅官房長官

 菅義偉(すが・よしひで)官房長官は23日の記者会見で、慰安婦をめぐる河野洋平官房長官談話の検証を批判する韓国側に対し、日本政府として丁寧に説明する以外に、別の打開策を検討する考えがないことを明言した。同時に「韓国側の反応は残念。検証結果を冷静にみてほしい」と述べた。
 産経新聞 7月23日(水)23時16分

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「特にこちらから何か譲歩する必要もない」のだ。


 韓国人は日本の援助で国力が伸びたことを「幸せ回路」で自分の手腕と変換し、増長し、その「権勢症候群的文化」を全開にして「韓国が上」という体制を作ろうと画策している。
 韓国はもう、昔の人が間違って覚えていたような「人情厚い素朴な国」ではないのだ。
 彼らはもう「そういう姿」を偽る気もなくしているのだから、日本人の方も彼らに対する考えを切り替え、態度もまた改めるべきなのだ。


 おまけ。

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 北極海の海氷溶解、アジアの石油拠点目指す韓国に追い風

 7月23日(ブルームバーグ):北極の海氷の溶解により欧州からアジアへ石油を運搬する船舶の航路が拡大しており、アジアの石油貯蔵・取引拠点を目指す韓国の野心を後押ししている。
 中国やロシア、日本に近い韓国は、北極海を経由する石油運搬ルートの目的地として理想的だ。韓国は、2020年までに原油と石油精製品合わせて約6000万バレルの貯蔵能力を確保するためタンクを増設することを計画している。この量は、シンガポールの現在の貯蔵能力にほぼ匹敵する。
 世界の気温は上昇しており、北極の海氷溶解に伴って、例年7-10月の北極海航路を利用できる期間が毎年延びている。このため、欧州からの石油の輸送先として韓国の魅力が高まっている。取引各社は、韓国から他のアジアの国々へと輸送できる可能性もある。
 タンカー110隻を運航するスウェーデンのステナ・バルクのエリック・ハネル最高経営責任者(CEO)は9日の電話インタビューで「貿易ルートが大きく異なってきていると認識している。中国の輸入量は増えており、極東アジアの全ての国々が輸入を大幅に増やしつつある。北極圏の石油開発と中国の需要拡大において、韓国は地理的に非常に有利な立場にある」と指摘した。
 Bloomberg 7月23日(水)12時54分

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 地球温暖化で北極の海氷が薄くなっているという話はよくされるが、それで採算が取れるようになるだろうと予想される「北極航路」の利用で、韓国がはしゃいでいるという。
 このブルームバーグの記事ではその「はしゃぎ」の主体が政府なのか民間なのかよく分からないのだが、それはともかく、こういう「絵にかいた餅」で先走る韓国の国民性というところに、日本はつけ込む隙をみるべきだろう。

 つけ込む、といっても「それに噛ませろ」というのではない。相手を干上がらせるためにその戦略を潰せというのだ。
 北極海航路の経済性が下がる恩恵は、韓国だけが受けるわけではない。北極海から見て日本海の奥にある韓国に比べると、よほど立地的に優れた港を我が国は持っている
 室蘭には石油の精製施設もあるのだ。

 北方領土もまた。朝鮮半島に比べるとはるかに北極通行に有利な拠点になる。
 こういうところを生かすことで彼らの「狸算用」を帳消しにすることで力をそぐことは、その増長を抑えることに繋がるのだ。
 長い目で見た場合、その方がよほど「日韓関係を安定」させることに寄与しよう。

 もっともその前に、韓国は採算ベースに乗せられるような石油精製能力がなかったはずなので、そもそもこの構想自体がただの空想で終わりそうなところが問題になるのだが(笑)。


 本日の「ナイト50」。

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 「朝からブンブンだぜ!」エンジンの感情を翻訳するアプリ、ヤマハが配信開始

 ヤマハ発動機は、エンジンの感情を表現するスマートフォン向け無料アプリ「Rev Translator(レヴトランスレーター)」をApp StoreとGoogle Playで7月23日から配信を開始した。
 新しいアプリは、世界初の「エンジン音」を翻訳するアプリ。翻訳キャラクターは、性格別に6種類でセリフは1億通り以上の組み合わせがある。エンジン音によって喜怒哀楽が表示され、時間や天気でもセリフが異なる。
 Google Playのアプリ紹介欄では、翻訳後のエンジン音を紹介している。「朝からブンブンだぜ!! いつかこうして話せる時が来るかなと思って、ずーっと楽しみにしていたんだ。でも、いざチャンスがやってくると何もできないものだなあ。」、「こんばんは…。夜だからって、遊びすぎないでね…。世界が明るく見えるのよ。そう、恋をしているみたい。うふふ、エンジンが恋だなんて、おかしい?」など、個性豊かな台詞が用意される。
 アプリを使い続けるとポイントがたまり、ヤマハ製品をデフォルメしたレアなキャラクターがプレゼントされる特典がある。
「Revs your Heart」は、ヤマハ発動機が掲げるブランドスローガンで、「Rev」には、エンジンの回転を上げる、わくわくさせる、高ぶらせるとの意味がある。
 同社では「感動創造企業」として、エンジンの回転を上げるように、顧客の心が躍る瞬間を提供していきたいとしている。
《レスポンス 編集部》
 レスポンス 7月23日(水)18時30分

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 バイク乗りにはこんなものなくとも自分のバイクのエンジンの「声」が聞こえるのだが(笑)。

 ちょっとお喋り過ぎだし、性格が「自分設定」と合っていないと興醒めになるから、これはジョグとかに乗っているような高校生向けというところかな?