いっそエイジシステムを奪われる展開にした方が…… | 偕楽園血圧日記

いっそエイジシステムを奪われる展開にした方が……

 25年前にも「暗礁宙域」のようなところを抜けている最中に襲われたのに、それでも似たようなところを通らなければならない。いきなり「地上の4割」をヴェイガンに占領されたという話といい、世界の状況がどうなっているかの説明がなっていないなぁ、「ガンダムエイジ」。

 そのフリットたちを襲ってきた宇宙海賊の首領は、アセム? なんだか髪の色が変わっているようだけど? いや、髪の色以上に変わっているのがその性格で、キオが生まれた時に抱いていた「この子には戦争させないような世界を」という思いはどこに行ってしまったのだろう?
「キオの力を試す」といい、「エイジシステムを託すに足りる」と満足していたが、いったい宇宙で暮らしている間に何があったのか。そもそも、生きていたならなぜすぐに原隊復帰しなかったのか。今のままではアセムは逃亡兵扱いになってしまうだけだが。(フリットとキオ以外の人間がそれに気付いているか、によるが)
 来週の予告でロディ・マッドーナの顔が出ていたので、彼との絡みでそのあたりの「なぜ?」が分かるようになるのだろうか?
 そういうキャラの絡みになると途端にだめになるのが今までの「ガンダムエイジ」だったのであまり期待しない方がいいのかもしれないが。(ディーヴァにはフリットの娘でありアセムの妹であるユノアも乗っているのに、まったく「空気」になってしまっているしなぁ)

「連邦の中でヴェイガンに通じている部隊を潰してきた」というアセムは、結局のところアセム編時代にオヤジとともにやっていたことを続けているともいえるが、ならば彼らビシディアンの存在を知っているフリットが、その動きの背後にある動機を読めていないというのも不自然である。
 そもそも彼の「粛清委員会」はどうなっているのだろうか? 彼の退役と同時に解消された? ヴェイガンがいる限り、小さいところではシャナルアの件に見るように、いくらでも「裏工作」はあり得るのに。
 やはり以前にも書いたようにアセム編の展開は「フリット編でヤーク・ドレが暗躍していた裏組織」との戦いをメインにした構成にしておくべきだったのではないだろうか。その中で今の海賊仲間との関係ができるような伏線を張っておけば、キオ編で彼らが出てくることに説得力も出るし、物語に深みも出たというのに。

 その「黒いアセム(笑)」が乗るモビルスーツを見て「エイジツーに似た~」とフリットが呟いていたが、ここは「外装などに変化はあるが、あの機体構造は間違いなくエイジツーだ」ぐらいのことは言わせてほしかったなぁ。彼は「天才モビルスーツ鍛冶」という設定なのだから、一目でそれぐらい見抜いてしまうぐらいの方がキャラづけになる。


 それにしても、ファントム3は仲間が倒された恨みを抱いてまだ北米の砂漠でぐちぐちやっているのかと思っていたら、いきなり宇宙の部隊で出てくるとは。いったいヴェイガン軍の構成というのはどうなっているのだろう? 中世日本の戦国時代のように、イゼルカントが命令して、指揮官それぞれに直接兵がつけられるのかなぁ。
 そんなシステマチックなところができていない軍隊に負けるとは、なるほど、よほど連邦軍も「ダメな組織」だ(苦笑)。

 せっかく宇宙での戦闘になったというのに、無重量下での戦闘経験のあるオブライトがまったく生きていなかったのも、いつものことといえ、残念なことである。出撃前にキオが抱いていた「不安感」を解消させるいい指導役になったはずなのに。


 おまけ。

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 <野田首相>「4日に内閣改造」表明

 野田佳彦首相は3日、民主党の小沢一郎元代表との会談終了後、内閣改造について「明日行うと(小沢元代表に)伝えた」と述べ、4日に内閣改造を行うと明言した。改造を行う理由については「内閣の機能強化」と説明した。首相公邸前で記者団に語った。
 自民党は消費増税法案に協力する前提として参院で問責を受けた2閣僚の交代を求めている。改造に伴って2閣僚を交代させることで、法案成立に協力を得る狙いがある。
 首相は問責を受けた前田武志国土交通相、田中直紀防衛相のほか、在日中国大使館1等書記官への機密文書漏えい疑惑で自民党が追及姿勢を強めている鹿野道彦農相、国会で競馬サイトを見ていた小川敏夫法相の交代も検討している。
 毎日新聞 6月3日(日)13時15分


【内閣改造】
「今国会中に私はこの一体改革法案を成立させるということを言ってきた。政治生命をかけると言ってきた。当然ながら衆院における採決の環境整備をするにはきちっと政党間の協議をしなければいけない。特に野党第1党、自民党との協議はしっかりやらなければいけない。協議は進めさせていただくと申し上げた。そのことについては、それは執行部のご判断ですということだった。そのうえで、内閣改造についても明日行うと申し上げた。規模等はこれから私が人選を含めて考える」
 読売新聞 6月3日(日)14時16分配信 「『内閣改造、あす行う』…首相の発言要旨」より

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 ほんの二日前の国会答弁で「大臣を変える気持ちはない」と答えていたのに、その舌の根も乾かないうちにこれか。
 本当に嘘つきが集まっているな、民主党というのは。

 で、野田総理がそれほど突然に決意を固めたのは、問責大臣の処遇がどうこういうよりは、マスコミが大きくならないよう努めている農水大臣・副大臣の「中国人との癒着」隠しの思惑の方が強いのではないか?
 菅総理(当時)が「辞めるとはっきりいったことはない」と言を左右し、「退陣三条件」だ何だとやってまでしがみついていた総理の椅子を降りたのも、「めざす会」のような北朝鮮との繋がりのある組織への寄付問題での追及が厳しくなりそうになってきた時期であったし。またここで「追及されるだろう大臣」を行政官の椅子から降ろしてしまえば、政府はそれについて直接答弁することから逃げられる。あとは国会が中で喚問をするとかどうかという話になるが、そういうところはマスコミが「癒着事件」の矮小化と「会期末が迫っているのだから、野党は国会審議をちゃんとやれ!」攻撃をやってくれるだろうから何とかできると踏んでいるのでは?

 もう結果は分かっている小沢氏との会談をわざわざまたやったあたりも、何か「示し合わせ」があったことを臭わせるが、そんなつもりでいるのならば、まったく。有権者を愚弄すること甚だしい!(怒)