首を洗って待っていろ! | 偕楽園血圧日記

首を洗って待っていろ!

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 菅首相「2法案成立で退陣」と改めて表明

 菅直人首相は11日午前の参院予算委員会で、自身の退陣条件に掲げた特例公債法案と再生エネルギー特別措置法案の成立後に「民主党代表の選任手続きに入り、新しい代表が選任された段階で首相を辞する」と述べ、辞職する意向を重ねて示した。「月内退陣」かどうかについては「『(特例公債法案などが)成立した時点で』と申し上げている。曖昧なことを申し上げているわけではない」と述べた。
 また、運転停止中の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)については、「今後どのような形で続けるのか、あるいは見直しのか、しっかりと検討したい」と廃炉も含めて検討する意向を改めて表明した。枝野幸男官房長官も「東京電力福島第1原発事故を踏まえ原子力を含むエネルギー政策全体の見直し中で、(もんじゅの)あり方についてゼロベースで検討されるべきだ」と述べた。
 自民党の小坂憲次氏と民主党の平山誠氏への答弁。
 産経新聞 8月11日(木)11時36分

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 三日前には、「次の代表が決まれば私自身が内閣総理大臣として身を処すことが必要になる。そういう段階に入っていくと認識している」と微妙に言葉を濁していた菅総理
(2011/08/10の記事、「政治は春闘ではない!」参照 )が、ようやく「辞する」という単語を口にした

 まだ「代表選が行われて新しい代表が選任されれば」という逃げ道も作っているが、「辞」という単語を使わせた心境の変化を起こしたのは何かといえば、昨日行われた参院予算委員会での答弁原稿が上がってきたことなのだろう。

 昨日の予算委員会の質疑では、

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 外国人献金、検察が捜査と法務省局長=菅首相は返却領収書を開示せず―参院予算委

 西川克行法務省刑事局長は11日午後の参院予算委員会で、菅直人首相の資金管理団体「草志会」が在日外国人から計104万円の献金を受けていた問題に関し「検察当局が(市民団体からの)告発を受理し、捜査中だ」と説明した。首相は「(対応は)すべて弁護士に任せている」と述べ、自身や関係者が聴取を受けたかどうか明らかにしなかった。自民党の西田昌司氏への答弁。
 また首相は「3月14日に弁護士が当事者に会って現金で返却した」と改めて説明。西田氏は「同10日に返却したとの情報がある」として返却の領収書を直ちに開示するよう求めたが、首相は「総務省に一定の手続きの下で提出する。それを待っていただければ公開される」と応じなかった。
 時事通信 8月11日(木)17時3分


 首相の外国人献金「捜査中」…法務省刑事局長

 法務省の西川克行刑事局長は11日の参院予算委員会で、菅首相の資金管理団体「草志会」が在日韓国人から政治献金を受け取っていた問題に関し、「検察当局で告発を受理し捜査中だ」と述べ、外国人からの献金を禁止した政治資金規正法違反容疑で捜査を行っていることを明らかにした。
 自民党の西田昌司氏の質問に答えた。
 首相は自身や関係者が聴取を受けているかどうかについて、「弁護士に全てを任せている」と述べるにとどめた。
 一方、首相は、民主党代表選で在日外国人にも党員・サポーター投票の資格を認めている現在の党規約を見直すべきだとの考えを表明した。首相は現在の規約について、「(規約制定時は)野党しか経験していなかった」としたうえで「党員・サポーターを含む代表選は来年9月なので、それまでにそうした指摘も踏まえた規則をきちんと作りたい」と述べた
 読売新聞 8月11日(木)21時45分

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 三月の震災前に明らかになっていた外国人からの献金問題が、告発に基づいて検察の捜査中だということが明らかにされただけではなく、その後明らかになった北朝鮮との関係が濃厚な元過激派政治団体への献金問題で、

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 「存在しないカネどこから」菅首相団体、規正法違反か

 菅直人首相の資金管理団体「草志会」が、日本人拉致事件容疑者の長男(28)が所属する政治団体「市民の党」(酒井剛代表)から派生した政治団体に巨額献金していた問題で、草志会が平成19年、派生団体に5000万円を寄付した際、帳簿上、一時的に現金が足りず、寄付が不可能な状態に陥っていたことが11日、分かった。自民党の西田昌司参院議員が予算委員会で指摘した。
 予算委で、西田氏は「残高がマイナスになることはありえず、収支報告書の記載はでたらめだ」と政治資金規正法の虚偽記載にあたる可能性を指摘。菅首相は「立て替えということもあり、必要であれば調べて報告する」などと答弁した。
 西田事務所が、草志会の提出した政治資金収支報告書をもとに、収支を日付順に並び替えたところ、矛盾が発覚した。
 西田事務所や報告書によると、草志会は19年4月15日~12月28日、派生団体の「政権交代をめざす市民の会」に対し、計8回にわけて計5千万円を政治献金した。だが、5月25日に原資となりうる民主党本部からの3千万円の寄付を受領するまでは現金が足りず、5月8日に行った派生団体への500万円の寄付は「事実上、不可能だった計算になる」(同事務所)という。
 帳簿上の不足金額は5月8日時点で357万1033円。その後も不足額は拡大し、5月14日には最大の658万5593円にのぼった。草志会の報告書には借入金などの記載はなく、西田氏は「存在しないカネをどこから持ってきたのか、明らかにすべきだ」と指摘している。
 日大法学部の岩井奉信(ともあき)教授(政治学)の話「社会通念上、数百万円を『立て替え』の一言で処理するのには問題がある。借入金としてきちんと処理し、報告書に記載すべきであり、不記載の恐れがある」
 産経新聞 8月11日(木)21時46分

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 なんと寄付金の一部が「赤字」を生んだ、というか正確には産経の書くように「存在しない金を菅氏は寄付していた」としか言いようのない不可思議な現象が起きていたことまで暴露されたのだから。

 いつもの参議院インターネット中継
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php から8/11の予算委員会、発言者一覧から西田昌司自民党議員の発言中継を観てもらいたい。
 少々長い(献金関係は約40分。だが決して飽きさせない)が、菅総理がいかに外国人献金で逃げ回り、また寄付問題でとぼけまくっているかを見て腹が立たない人はいまい。なんと上記の「寄付合計が収入を超えるなどおかしいだろう?」という指摘に対して、菅総理は「どうして?」と返しているのだ
 あまりにとぼけがひどいので産経の記事ですらもそのあたりははしょっているが、不都合をごまかすために間抜けを演じているつもりならば、間抜けに行政最高責任者は務まらないという当然の事実すら見えないほど追いつめられているということだろう。
 鳩山前総理もそうやってことをごまかそうとするところがあったが、確かに「天然」が入っている彼と違い、菅氏の場合はそういう補正がつかないのでただただ醜い。

 西田議員は親切にも質問の中で「あなたが総理を辞めた後も議員を続けられるのならばすべてを明らかにしておいた方がいい」と忠告し、菅総理は「そんな心配大きなお世話だ」といっていたが、まさに「その後」を考えての「逃亡策」が冒頭の「辞する」という単語を口に出させたものなのだろう。


 総理は昨日の答弁の中で
(2011/07/14の記事、文句を言う前に仕事しろ!) で取り上げた「寄付の原資に民主党の金、つまり政党助成金が流れている。誰がそれを決めたのか」と問われ、「党の手続きに則って受け取った」と逃げるばかりで、「ではその党の手続きを行ったのは誰か」と聞いてもはぐらかすばかりでまともに答えようとしていない(上記参議院インターネット中継「8/11予算委員会 西田昌司」でおよそ16分あたり)。

 が、民主党からは、

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 市民の党に100万円個人献金 城島・民主政調会長代理が平成19年

 菅直人首相の資金管理団体が、日本人拉致事件の容疑者の長男が所属する政治団体「市民の党」から派生した政治団体「政権交代をめざす市民の会」に巨額の政治献金をしていた問題で、民主党の城島光力(こうりき)政調会長代理が平成19年に市民の党へ100万円を個人献金していたことが8日、産経新聞の調べで分かった。国会議員個人から市民の党への献金が判明したのは初めて
 政治資金収支報告書などによると、城島氏は19年11月に本名である「城島正光」名義で市民の党に100万円を寄付。収支報告書に記載された住所は、城島氏の川崎市の事務所となっていた。献金当時は17年の衆院選で落選した後だったため、献金者の職業欄は「無職」となっている。
 城島氏は味の素労働組合委員長などを経て、8年に初当選。落選から返り咲いた後の21年9月~22年6月にかけ、衆院拉致問題特別委員会の委員長を務めた。現在は政調会長代理や、東日本大震災の復興財源確保を検討する党特別チーム座長の立場にある。
 これまでの産経新聞の調べによると、菅首相の資金管理団体「草志会」は、めざす会に計6250万円を献金。鷲尾英一郎衆院議員の政治団体も市民の党とめざす会に計3276万円を提供するなど、民主党側から市民の党とめざす会への資金提供総額は、判明分だけで計1億5千万円を超えている。
 菅首相は政府の拉致問題対策本部長、鷲尾氏は衆院拉致問題特別委理事をそれぞれ務めている。城島氏も含め、拉致問題解決に向けてかじを取る立場にある民主党議員側が、市民の党側に相次いで資金提供していたことになる。
 献金について、城島氏の事務所からは期限までに回答がなかった。
 一方、自民党の古屋圭司議員は8日の衆院予算委員会で、菅首相と市民の党の関係を追及、「この問題のキーマンである」として、市民の党の酒井剛代表の証人喚問を求めた。
 今後、理事会で実施の是非を協議する。
 産経新聞 8月9日(火)1時39分

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 さらにこんな寄付行為があったことまで暴露されている。

 また、西田氏の質問、23:30秒あたりから触れられ、月曜の衆議院予算委員会でも、

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 「市民の党」代表の証人喚問を要求「これだけの献金、摩訶不思議」

 菅直人首相の資金管理団体が、日本人拉致事件容疑者の長男(28)が所属する政治団体「市民の党」(酒井剛代表)から派生した政治団体に計6250万円を政治献金していた問題で、自民党の古屋圭司議員は8日の衆院予算委員会で、菅首相との関係を追及、「この問題のキーマンだ」として、市民の党の酒井代表の証人喚問を求めた。今後理事会で実施の是非を協議する。
 古屋氏は予算委で、市民の党や派生団体に対する所属議員16人からの個人献金額が3年で計1億円を超す実態を指摘。月額報酬50万円台の地方議員が年500万円以上献金しているケースもあるとし、「これだけの献金をできること自体が摩訶(まか)不思議だ」と寄付金の原資に疑問を呈した。
 また、地方議員らは、民主党議員の国会議員関係政治団体など複数の政治団体を通じて、一団体に対する個人献金の年間上限額の150万円を超える献金を行っており、「(民主党の団体を使った)迂回(うかい)献金に当たるのではないか」との見解を示した。
 産経新聞 8月8日(月)13時37分

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 このように指摘された「市民の党議員から民主党議員への所得に不釣り合いな献金」と「民主党議員から市民の党(めざす会)への寄付」というマネーロンダリング的な異常な金の流れもある。

 西田議員が質問の34分あたりでも言っているように、民主党と、北朝鮮と関係の深い元過激派政治団体との関係は、ただ菅総理一人のものではない
 菅総理は何とかこの問題が大きくならないように、辞任して矮小化ができるのならばと図っているのかもしれないが、自民党にはぜひこの証人喚問を行って、その思惑を打ち砕いてもらいたい。

 ついでに、ここまで突っ込んだ質問が行われているのにいまだにまったく報道しようとしないNHKをはじめとしたテレビ業界を支配している闇も、日の下に引きずり出してもらえれば万々歳だ。


 おまけ。

(2011/07/05の記事、問題点はまだまだある) で取り上げた「めざす会」から献金を受け取っていた民主党議員の中には政府三役に就いている人間もいるのだが、

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 「市民の党」献金の黒岩法務政務官 拉致被害者家族へ謝罪せず 衆院法務委

 菅直人首相の資金管理団体が、日本人拉致事件容疑者の長男(28)が所属する政治団体「市民の党」から派生した政治団体に計6250万円を政治献金していた問題に絡み、市民の党に計392万円を献金していた黒岩宇洋法務政務官は9日、衆院法務委員会で拉致被害者家族への謝罪を促されたが「拉致実行犯の息子について知らなかった。今後拉致問題に一層取り組む」とだけ述べ、応じなかった。自民党の稲田朋美議員の質問に答えた。
 黒岩政務官は、市民の党が自身の国会議員関係政治団体に登録されていたことについて、「登録は抹消した。今後の付き合いは控えたい」と回答。稲田議員は黒岩政務官の罷免についても言及したが、江田五月法相は「(献金先の選定に)ルーズな部分があったのは事実だが、政務官としては信頼している」と擁護した。
 菅首相は7月21日の参院予算委員会で「もしそういうこと(拉致実行犯と近い関係)があったとすれば、大変申し訳ない」と拉致被害者家族に謝罪している。
 産経新聞 8月9日(火)17時48分

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「知らなかったのだから謝る必要はない」というふざけた態度をとった。
 この人間が法律を扱う省庁の監督に当たっているのである

 さすがは自分の主義で大臣としての仕事放棄を宣言する法相
(2011/08/03の記事、「ゾンビ法案が人を襲う」 参照)の部下だけのことはあるともいえるが、この人物が、話によると座右の銘として「全て潔く」を挙げているというのだから恐れ入る(冷笑)。
 ちなみに、この黒岩議員は平成15年の第156通常国会に、あの岡崎トミ子氏が提出した「戦時性的強制被害者問題解決促進法案」に無所属ながら共同提案者として名を連ねた人物である。

 本当に民主党政権になってからの法務・公安関係の左巻きによる破壊は酷いものがあるな!


 本日の陰影。

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 <雑記帳>旧商家で「和紙あかり」展示会

偕楽園血圧日記-和紙明かり
(写真、毎日新聞より。幻想的な世界を演出した「白石和紙あかり」=宮城県白石市で、豊田英夫氏撮影)

 宮城県白石市の市街地にある旧商家「壽丸(すまる)屋敷」で11日、同市特産の白石和紙と、木のつるや竹ひごなどを使って作製した「白石和紙あかり」の展示会が行われた。
 白石地方は、和紙作りの原料と水質に恵まれ、ふくよかで丈夫な和紙の産地として知られる。古里の伝統技術を生かそうと、県内の主婦や白石二小の児童らが6~7月、和紙あかり作りに取り組んだ。
 趣ある座敷に置かれた和紙あかりは約50点。ほのかな明かりが座敷を柔らかく照らし、幻想的な世界を演出。東日本大震災から5カ月を迎えたこの日は、慰霊の灯籠(とうろう)流しのようにも映った。【豊田英夫】
 毎日新聞 8月11日(木)20時31分

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 なかなか雰囲気があっていいんだが、こういうものの問題は「普段使いではない」というところだろうな。

 以前どこかのニュース配信に「ヨーロッパの家は日本に比べてずっと暗い。日本も節電というなら家の中を暗くして楽しもう」という西洋かぶれの記事があったが、自宅を料亭やバーにしたい人というのは、日本ではあまりいないのだ(笑)。