日本は文明国のかほり高くあれ | 偕楽園血圧日記

日本は文明国のかほり高くあれ

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 首相、被災地視察を中止

 菅直人首相は、21日に予定していた東日本大震災の被災地視察を天候不良のため中止した。福島第1原発の事故対応で作業拠点となっている「Jヴィレッジ」(福島県楢葉町、広野町)や宮城県石巻市を視察する予定だった。
 産経新聞 3月21日(月)6時7分

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 役に立たない人間というのは、どこまでも役に立たないのだなぁ。元気に雨の中を歩いてその後服の処理のところまで見せれば人々に対応策を示すこともできるというのに。これではまた「反核野郎」が「ほれ見たことか!」と嵩にかかるだけだ。

 彼らが流すデマのおかげで、

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 役員家族の避難はない=東電副社長

 東京電力の藤本孝副社長は20日夕の記者会見で、東日本大震災で被災した福島第1原発の事故に関連して「(同社)役員の家族が地方や海外に避難していることはあり得ない」と強調した。インターネット上では事故後、放射能汚染への懸念から、同社関係者の家族が福島県から離れた地方に避難したとのうわさが流れていた。
 時事通信 3月20日(日)21時0分

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 こんな下らないことまで東電は会見で言わなければならないほどになっているというのに(ため息)。


 昼間にニュースを見ていたら、東北から障碍者が船で大勢神奈川県に避難してくるシーンが流れていた。
 自然界に暮らす獣ならば、危ない状況になれば真っ先に見捨てられるのが彼らなのだが、人類は逆に「健常者は多少不便でも我慢できるから、まずは……」と彼らを助け出す。これが民度というものであり、動物と一線を引く文明社会を持つ人間というものだろう。
 その中でも「略奪が起きないのはどうして?」といわれるほどの意識の高さを見せたのがわが国だというのに……、

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 <ガソリン盗>災害対応の公用車が被害 千葉

 20日午前6時ごろ、千葉市若葉区の同市若葉区役所の屋外駐車場で、公用車2台の給油口がこじ開けられているのを巡回中の警備員が発見し、県警千葉東署に通報した。同署によると、ガソリン計75リットル(約1万1250円相当)が抜き取られており、窃盗事件として捜査している。
 同区役所総務課によると、2台は職員が日常業務に使う普通ライトバンで、給油口をバール状のものでこじ開けたような跡があったという。他に駐車していた5台に被害はなかった。被害にあったうちの1台はガソリンを満タンにしており、同課は「災害への対応などに使う車だ。とんでもないことをする」と怒っている。【味澤由妃】
 毎日新聞 3月20日(日)18時44分


 遊ぶ金ほしい…女子高生コンビニ震災募金箱盗む

 東日本巨大地震の被災者支援のため、コンビニエンス店に置かれていた募金箱を盗んだとして、相模原署は20日、相模原市中央区の女子高生(16)を窃盗の疑いで緊急逮捕した。
 発表によると、女子高生は同日午前2時45分頃、同区並木のコンビニ「セブン―イレブン相模原並木2丁目店」のレジカウンターに置かれていた現金約5000円入りの募金箱を盗んだ疑い。
 同署幹部によると、店員が募金箱がなくなっているのに気付いて同署に通報。防犯ビデオの映像などから女子高生を突き止めた。調べに対し「遊ぶ金がほしかった」と話し、署員が「こういうお金を盗むとバチがあたるよ」と諭すと、「そうだね」と答えたという。
 読売新聞 3月20日(日)19時42分


 給油所で割り込み、男を逮捕=恐喝容疑で―栃木県警

 栃木県足利市のガソリンスタンド店で、給油待ちの車の列に割り込み、店員を脅してガソリンを入れさせたとして、県警足利署は20日までに、恐喝容疑で、土木作業員間下久義容疑者(40)=同市鹿島町=を逮捕した。同署によると、容疑を認めているという。
 逮捕容疑は18日午前1時10分ごろ、同市久保田町の同店で、給油待ちで並んでいる車の列に割り込み、「車に燃料を入れろ。つべこべ言うな。店をつぶすぞ」と店員を脅して、ガソリン計24リットルを車などに入れさせた疑い。
 時事通信 3月20日(日)20時14分

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 ここにきてこんな話がちょろちょろ出るようになってきた。

 情けない。しかもこういうことが起こっているのが被災地ではなく、その後背地なのだから本当に情けない。というか浅ましい。
 こういうやつらを「撃ち殺してもいい」といった芸人がいたようだが、それは極端にしろ、例えば最後のやつなど恐喝罪の限度いっぱいの量刑を求めるなどしてしめしをつけるべきだろう。

 被災地でも空き巣・窃盗が起きているようで、

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 東日本大震災 「夜警団」が活動開始 岩手・陸前高田

偕楽園血圧日記-夜警団
(写真、毎日新聞より。夜警団の菊地兼さん(左)と菅野千春さん。真冬並みの冷え込みも苦にしない=岩手県陸前高田市広田町で2011年3月17日午後8時6分、狩野智彦氏撮影)

 約200世帯のうち半数が津波に流された岩手県陸前高田市の広田町泊地区で、被災者による「夜警団」が活動を始めている。住民が2人1組で懐中電灯を手に地区内を歩き、不審者に目を光らせている。
 泊地区にある広田漁港の背に広がる中組集落。1晩1回午後8時から、約1.5キロを30分かけて巡回している。17日の当番は、避難所になった慈恩寺に身を寄せる菅野千春さん(62)と菊地兼さん(34)。月明かりの下、がれきの山や住民がいない家屋を懐中電灯で照らして回った。
 停電が続く集落では車のライトがまぶしく、近くまで寄らないと誰だか確認できない。約30分間の巡回中、車4台とすれ違ったが、確認できたのは自衛隊と市役所の2台だった。菅野さんは「顔見知りも知らない人もいるが、疑ったら切りがない。巡回するだけで役立つはず」と話す。
 泊地区とその周辺からは、津波に流された軽自動車からガソリンが抜き取られるなど、放置された物品が盗まれているという話が発生2日目から伝わってきた。被災した住宅の敷地に入り込み、草刈り機やプロパンガスボンベ、家庭用タンク内の灯油などを盗む例もあったという。
 そのため、地区の自主防災対策委員長を務める菅野徳一さん(66)の提案で夜警が始まった。無断持ち出しを見つけても警告する程度だが、徳一さんは夜警団の活動が少しでも防犯につながればいいと願う。「盗むというより拾うという意識なのかもしれない。同じ被災者だとしたら寂しい」と漏らした。【狩野智彦】
 毎日新聞 3月18日(金)10時46分

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 こんな動きが始まっているようだが、片付けも進まない中、こういうところでマンパワーを使うことほど馬鹿らしいことはない。

 それを知っているから、日本人は震災後もマナーを守っていたはずだが、これでは「単にショックを受けて判断力を失っていただけか」と呆れる国も出てこよう。
 そうなれば復興支援の手も鈍る。少数の馬鹿が全体の足を引っ張ることになるのだ。

 デマでもそうだが、百の正しい行動・言葉よりも、一つの悪意の方が人の視線を引く。それは危機を避けたい生物の本能ゆえ仕方がないことなのだが、だからこそ、こういう時に悪意を持って動く人間は許せない(怒)。


 悪意を自覚しないまま、デマの拡散などに追従していないかも気をつけるべきだろう。
 繰り返し流されているACのコマーシャルの中にも、「それでいいのか君の生き方?」と悪友に引きずられて迷惑行為をやってしまう少年を描いたものがあるが、まさに今、そういう視線をみんなが持つべき時だ。