ふるえて眠る | 偕楽園血圧日記

ふるえて眠る

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 盧前大統領死亡 「自ら飛び降りた」と側近

【ソウル=水沼啓子】韓国の聯合ニュースによると、韓国警察が23日午前8時半ごろ、盧武鉉前大統領が登山中に滑落して死亡したことを確認したと報じた。遺書も発見されたもようで、前大統領は自殺を図ったとみられる。
 盧前大統領はこの日午前6時半過ぎに、韓国南部・慶尚南道金海市郊外の自宅近くの山に警護を1人連れて登山中に滑落。頭部に重傷を負い、病院に運ばれたが死亡した。病院に到着したときはすでに意識不明の重体だったという。
 聯合ニュースによると、前大統領の側近は「盧前大統領は遺書を残していた」とし、「遺書が発見されたことからみて盧前大統領が登山中に滑落したのではなく、自殺したと判断される」と話した。また、側近は「正確な状況が把握され次第、われわれの立場を公式に明らかにする」と伝えたという。
 韓国最高検は、有力後援者が前大統領の家族らに提供した計600万ドル(約5億7000万円)の資金が実質的に前大統領へのわいろに当たるとみて、収賄容疑で前大統領を4月30日に事情聴取した。最高検は近く前大統領の逮捕状を請求するか、在宅起訴にするかの最終的な判断を下す方針だった。
 前大統領は先月、ホームページを通じて、自ら「政治的死亡宣告」を表明し、家族や関係者が相次いで取り調べるを受けていることに対する苦しい心境をつづっていた。
 フランス通信(AFP)によると、韓国の盧武鉉前大統領の側近、文在寅弁護士は23日、記者団に対し、「前大統領は登山中に自ら飛び降りた」と語った。
 産経新聞 5月23日11時49分


 投身直前「たばこはあるか」=盧前大統領

【ソウル23日時事】聯合ニュースは23日、韓国の盧武鉉前大統領が山から飛び降りる直前に、同行していた警護官に「たばこはあるか」と尋ねたと伝えた。警護官が「持って来ましょうか」と答えると、前大統領は「取りに行く必要はない」と応じたという。与党関係者の話として伝えた。
 盧氏が死亡したのは慶尚南道金海市の自宅から直線距離で約200メートル離れた場所。早朝、散策のため警護官と山に入った盧氏は「あそこに人が通っているね」と淡々と話した直後に飛び降りた。
 時事通信 5月23日15時15分


 <盧前大統領逝去>遺書全文

【ソウル23日聯合ニュース】23日午前、登山中に岩から飛び降り亡くなった盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領は、慶尚南道金海市・ポンハ集落の自宅を出る30分ほど前にパソコンに遺書を残していた。最終保存日時は23日午前5時21分となっている。以下はその全文。

 非常に多くの人に面倒をかけた。
 わたしにより多くの人々が受けた苦痛は非常に大きい。この先、受ける苦痛も察することができない。
 余生も他人に荷物となることしかない。
 健康状態が良くなく、何もできない。本を読むことも、文字を書くこともできない。
 あまり悲しむな。生と死はすべて自然のひとかけらではないか。
 申し訳なく思うな。だれも恨むな。運命だ。
 火葬してほしい。そして家の近くにごく小さい碑石をひとつだけ残せ。昔から考えていたことだ。
 聯合ニュース 2009年5月23日(土)15:30


 盧氏支持者、首相の弔問を拒否=韓国

【ソウル23日時事】聯合ニュースによると、23日に死亡した盧武鉉前韓国大統領の弔問のため盧氏の自宅を訪れた韓昇洙首相の乗ったバスが盧氏の支持者らに通行を拒まれ、韓首相は弔問できないまま引き返した。首相のほか野党党首らも同様に弔問を拒まれた。
 韓首相は23日午後10時ごろ、バスで盧氏の自宅のある慶尚南道金海市に到着。しかし、盧氏の自宅近くで盧氏の支援者や周辺住民が「立ち去れ」と叫び、スクラムを組みバスの進入を阻止。韓首相は盧氏の自宅を警備する警察官の宿舎で約10分待機したが、結局、帰らざるを得なかった。
 時事通信 5月23日23時36分

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 韓国のノ元大統領が自殺した。不正資金提供疑惑で側近に逮捕状請求の話が出るなど、追い詰められていたのだろう。
(同行していた警護官も韓国人であるから、「責任の絡んだ場面」での証言がどこまで信用できるか疑問だが)そういう背景があることや、遺書が自筆ではなくパソコンの中にあったというところから陰謀説も囁かれているが、この行為は鬱病的なものによる行動と考えた方がいいと思う。

 彼は日本を「仮想敵国」と公言し、ことあるごとにイチャモン付けを行なうなどさんざん迷惑をかけてくれたが、おかげで韓国人の根源にある反日意識を知る日本人が増えたことを考えると、日韓関係の「正常化」という意味では重要な人物であったといえるだろう。
 今は安らかに眠ってもらいたい……のだが、どうも韓国人は彼を静かに眠らせてはくれないようだ。死んでまで政治的騒動の種にされるのだから(ため息)。

 このような活動が行われるのも、韓国における「政治」はそのまま「権力」に結びついているものであり、「権力」はそれを手にしたものに対してミダス王の手を約束するものという認識があるからだろう。韓国人が「地位」を得ると、一族郎党がそれにぶら下がってくるというのは指摘されていることであり、韓国人自身も、それがおかしなことだとは思っていない。「頑張って得た地位なのだから利用して何が悪い」という感覚があるのだ。
 韓国の大統領が退職後に必ず「不正追求」されるのはそういう土壌があるからだが、かといって目先の利益を何より大切にする彼らの社会では、そういう慣習を変えていこうという話は出てこない(「俺ならうまくやれる」と思ってしまうのだろう)。ノ元大統領はそういう慣習を改めるかのイメージを作って(当初は)人気を得たのだが、結局はそこから抜け出せなかったのだ。


 椅子に座る者が変わることで、その後ろにくっついている者が変わる。その過程で、「自分たちの利権を確立する」ために前の構造を否定し、糾弾する。まあ見ようによっては「政権交代で不正が暴かれ、腐敗が一掃されている」かのように見えるかもしれない(冷笑)が、実のところは「中の人」が入れ替わるだけで腐敗を生んだ構造はそのまま継承されるのだから、同じことを繰り返しているだけ。朝鮮は李朝時代からこれをやっている。

 そして、それはまた日本の「誇張された姿」でもある。日本の中にもこの利権構造はあり、それが社会の中に息づいているのだ。

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 国会延長を批判=「解散先延ばし、ぐずな総理」-民主・小沢氏

 民主党の小沢一郎代表は23日、沖縄県南城市での会合であいさつし、政府・与党が今国会の大幅な会期延長を検討していることについて「(麻生太郎首相が)衆院解散をずらして(7月の)サミット(主要国首脳会議)に出席したいというのが本音だ。自分たちの権力をいかに守るか、保身にきゅうきゅうとしている」と批判した。
 小沢氏は、首相について「ぐずぐず解散を先延ばしする、ぐずな総理」と酷評。「国民に目を向けた政治を実現するには、皆さんの1票1票で政権を代える以外にない」と強調した。
 時事通信 5月23日21時12分

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「権力の座」に対していまだに「サミットに出たいのだろう」という低俗なことしか言えないこの人物などその代表といってもいい。(もちろん、彼はあくまで「一番目立っている」存在というだけで、選挙のたびに「万歳万歳」とやっている映像が流される議員は皆同じ穴の狢である)

 小沢代表筆頭代表代行は「サミットに出る」事を、「名前を売る」というレベルでしか捉えていないから、昨年のG20からの一連の「対経済危機協議」の中で麻生総理や中川前財務相らが果たしてきた役割が見えない。これらの会議で麻生総理が示したリーダーシップがアフリカなどの新興国をどれだけ救っているか、彼には見えない。そういうことを理解する能力がない。
 ここでいきなり「外貨準備を半減させて国内にばら撒く」「ドルは基軸通貨の価値がないと言って無用な円高を呼んでしまう」人間たちが財務関係を勤める党の人間が入れ替わってこの会合に出るとなったら、世界の経済は再び混乱し、人々の暮らしを困窮させるだろう。「ドル機軸体制」を批判しながら、それが崩れることで影響を受ける国のことなど何も考えていないと言ったサルコジ仏大統領をやりこめた麻生総理のようなことが、「友愛」だけで済ませてしまおうという鳩山代表にできるだろうか?

 民主党は「中味はどうでもいい。政権交代すればすべてうまくいく」と主張するが、それはただ韓国の「政権交代」と同じ「利権の入れ替え」の繰り返しをカモフラージュしているだけである。鳩山代表がぶら下がりインタビューで「友愛を持って(麻生内閣を)攻めているのはすばらしい」と言ったことがそのすべてを語っている。

「二大政党」に夢を持っている人はマスコミなどに騙されているだけなのだ。
 二大政党は対立する階級のある階層社会が生むもの。対立する階級が利益争いをすることで社会構造に変化が生まれる原動力になるが、日本のように社会的に固定された階層のない社会ではそんなダイナミズムは生まれない。韓国と同じ路線を進むことになるだけである。
 そこを見誤って「階層代表」ではない「組織代表」の「二大政党」を台頭させてしまうと、結局は「利権構造」に乗っかれない大多数の人間が不利益をこうむることになるだけだ。


 ところで、

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 <熊谷組献金>系列会社通じ500万円 「小沢氏側の要求」

 準大手ゼネコン「熊谷組」のダミー献金問題で、民主党の小沢一郎前代表の資金管理団体などが96~00年、ダミーの政治団体以外に熊谷組子会社などの系列会社からも500万円の献金を受けていたことが毎日新聞の取材で分かった。熊谷組関係者によると、献金は小沢氏側からの要求で、同社が子会社などに指示していたという。西松建設の違法献金事件でも、小沢氏側に子会社などを使って献金させており、社名を隠して献金を分散させるゼネコン共通の手口が明らかになった。【杉本修作、長野宏美、山本太一】
◇西松事件と手口共通
 政治資金収支報告書などによると、この当時、新進党や自由党の党首だった小沢氏の資金管理団体「陸山会」は、熊谷組のOBが代表を務めていた「都市開発研究会」から98年に50万円、99年に150万円の献金を受けた。このほか96~00年に熊谷組の子会社「ガイアートクマガイ」(東京都新宿区、現ガイアートT・K)が陸山会に計250万円献金。関連会社「笹島建設」(港区)も、陸山会や小沢氏の政党支部に計250万円を献金していた。
 熊谷組関係者によると、献金は小沢氏側からの依頼だったという。このため同社は、子会社や関連会社、複数の下請け会社に献金を指示し、不足分はダミー団体を使って補っていたという。あるゼネコン関係者は「小沢氏側への献金は東北で仕事をするための『ショバ代』みたいなものだった。当時は多くのゼネコンが、横並びで1000万円程度を献金していた」と証言する。
 毎日新聞の取材に、ガイアートT・K総務部は「昔の話で答えられない」と回答、笹島建設総務部は「会社の方針で一切答えられない」と話している。
 こうした献金について、小沢事務所は「当時の担当者が退職していること、関係書類が当局に押収されていることもあり、詳細については分からない」とコメントしている。
 小沢氏側への献金を巡っては、西松建設が政治団体や子会社、下請け会社などの名義で年間2500万円の献金をしていたことが、東京地検特捜部の調べで明らかになっている。熊谷組関係者は毎日新聞の取材に「小沢氏は一番怖い。仕事をもらうってわけではなく、邪魔されるのは嫌なので、日常的に横並び的に献金していた」と話している。
◇社員からも集金 OB証言
 熊谷組は子会社や下請け会社などに対し、政治家の資金管理団体への直接献金のほか、ダミーの政治団体が献金をするための資金提供も指示していた。さらに社員にも資金の供出を命じていた。複数の業者や熊谷組OBが、毎日新聞の取材に組織的な集金の実態を明らかにした。
 京都府内の下請け業者は90年代後半、熊谷組関西支店幹部から、都市開発研究会(東京都杉並区)に100万円を寄付するよう依頼された。直前に熊谷組から大規模な仕事を下請けしていたため「仕事を回したから(寄付を)頼むわ。現場監督の顔をつぶさないで」と懇願されたという。業者は「指定された口座に振り込んだ。何に使われたかは知らない」と説明した。
 福井県内の熊谷組OBの男性は「課長職から上の人間は、年1回決められた額を北陸経済研究会(福井市)に寄付した」と証言。OBは北陸研の運営にも携わっていたが、集めた寄付について「東京(本社)が管理していた。使途は聞いていない」と答えた。
 また福井県内の別のOBは「上司に声をかけられたので、同僚と話し合って北陸研に2、3万円出した」と話している。
 毎日新聞 5月24日2時31分

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 またこんな話が出てきたが、小沢筆頭代表代行はいつまで「ぐずぐず」と責任を取ることから逃げ回っているのだろうか?(冷笑)


 本日の冷蔵庫。

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 今もひんやり天然冷蔵庫 小岩井農場が一般公開

偕楽園血圧日記-氷室
(写真、産経新聞より。ツアーで初公開される「天然冷蔵庫」。積雪時を考慮し、階段を上って室内へ。内部は年間を通じて10度前後しかない=岩手県雫石町の小岩井農場)

 118年の歴史を持つ小岩井農場(岩手県雫石町)で24日から、「天然冷蔵庫」が初めて一般公開される。電気がなかった時代に、チーズの保管やバターのびん詰め作業に使っていた施設で、農場の成り立ちを有料で案内する「プレミアムツアー」の最大の見どころだ。地元でもあまり知られてなく、“大人の社会科見学”として注目を集めそうだ。(中川真)
 この「天然冷蔵庫」は、小山を掘り抜いた低温貯蔵庫で、明治38(1905)年に建設された。草が生えて丸みを帯びた外観は、古墳のような印象だ。入ってみると、冷気は心地よいものの、壁や足元には水滴が目立つ。
 昭和27年まで使われ、その後も「古いものは壊さず残そう」という農場の方針で倉庫として利用され、平成8年、国の登録有形文化財に指定された。
 ツアーは主にシニア層向けに企画。約2時間半、観光客が立ち入れない牛舎の施設見学などもあり、知的好奇心を満たしてくれる。「親子で勤務し、ずっと農場内で暮らしている」という展示資料館の野沢裕美館長(37)がガイドを務める。今月20日、地元の人を対象に行ったモニターツアーで、参加者から「農場に何度も遊びに来ているが、こんな冷蔵庫があるとはびっくり」などの声が相次いだ。
 今季は10月18日まで日曜を中心に予定。農場産の食材で調理したランチ込みで、1人6000円(要予約)。問い合わせは(電)019・692・4321。
 産経新聞 5月24日7時56分

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 いわゆる「氷室」というやつだな。明治時代後期に作られたというのはずいぶんと新しいが、これも「その当時はまだ大規模な保冷設備を作るだけの技術がなかった」ということを知るいい資料になるだろう。

 ところで、小岩井農場といえば、「小岩井レーズン アンド バター」が思い浮かぶ。その頃は「バターをそのまま食べる」ことなど無かっただけに、これが出たときは驚いたものだ。
 食べてみると、「なかなかうまいな」というものだったが、いつの間にか食べなくなっているのは……やはり「油をそのまま食べる」習慣がないからだろうなぁ。イタリア人がオリーブオイルをそのまま飲んだりしているのを見るとそれだけで胸焼けしそうな気がするし(でもロース肉などの縁についている脂身を取ってしまう肉屋は許せない(笑))。