隠れた構図 | 偕楽園血圧日記

隠れた構図

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 【千葉知事選】森田健作氏が初当選 吉田平氏ら4人を破る

 無所属新人5氏が争った任期満了に伴う千葉県知事選は29日投開票され、俳優の森田健作氏(59)が、元鉄道会社社長の吉田平氏(49)=民主、社民、国民新、新党日本推薦=ら4人を破り初当選した。「政治とカネ」の問題が与野党に波及する中で、森田氏は政党色を排して挑み、約6000票差で惜敗した4年前の雪辱を果たした。
 2期務めた堂本暁子知事(76)の引退表明を受けた選挙戦で、自主投票の自民は国会議員や県議の支持が森田氏と関西大教授の白石真澄氏(50)、吉田氏に3分裂。公明は白石氏を支持した。
 森田氏は自民県議の約半数の支援を受けたものの、「政党のためでなく県民のための政治」を掲げ、圧倒的な知名度で無党派や民主党支持層の一部にも食い込んだ。
 堂本知事が後継指名した吉田氏は4野党のほか連合千葉などが支援したが、民主の小沢一郎代表の公設秘書逮捕も逆風となり及ばなかった。白石氏と、共産推薦で社会福祉法人理事長の八田英之氏(64)、自民を離党して出馬した前県議の西尾憲一氏(58)も票を伸ばせなかった。
 産経新聞 3月29日20時28分

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 千葉県知事選で森田健作氏が当選した。
 さっそく一部マスメディアが「無党派なんて嘘! あいつは自民の手先!」という記事を書いているが、この結果に「今までの色」がついた既存候補に有権者が飽き飽きしていることを感じないようではどうにもならないだろう。「吉田氏の方が具体的なマニフェストを示していたのに知名度が」という声もあるが、マニフェスト以前の政治姿勢というものも大切なのだ。


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 千葉知事選勝敗と代表責任は無関係 民主・鳩山氏

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は28日、山口市で記者会見し、同党が推薦候補を立てている千葉県知事選(29日投開票)に関連し「(選挙結果で)直接的に小沢一郎代表の責任問題が生じることはない」と述べた。
 小沢氏は同日、知事選推薦候補の事務所を激励に訪れ、「大変ご心配をかけたが私も元気で今後とも頑張る」などと語った。
 一方、岡田克也副代表は同日夜の大分市での講演で「われわれが選んだ代表が(続投の意思を)示された以上、最大限尊重されるべきだ」と述べた。
 産経新聞 3月29日7時57分

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 事前に「この選挙は小沢代表の進退に関係しない」と予防線を張っていた民主党だが、内閣支持率低下で自己保身に走った自民党議員たちと同じ事を民主党がこれから経験することになるのだろう

 で、

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 小沢氏辞任なら「共同責任」=鳩山民主幹事長が表明

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は29日午前のテレビ朝日の番組で、公設秘書が政治資金規正法違反罪で起訴された小沢一郎代表が辞任した場合の対応について「執行部メンバーは(続投を)党議で決めたわけだから、共同責任だ。幹事長は最も重い」と述べ、自らも幹事長から退く考えを表明した。
 鳩山氏はまた、小沢氏が代表にとどまることで次期衆院選での政権交代が厳しい状況になれば、共に辞任することを同氏と確認していることも明らかにした。これに関連し、鳩山氏は番組終了後、記者団に対し、26日に党本部で小沢氏と会った際、「続投の決断を支えて政権交代を成し遂げたいが、それが難しいと判断したとき、お互いに責任を取ろう」と進言し、小沢氏も「分かった」と応じたことを紹介した。
 時事通信 3月29日12時37分

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 小沢代表が辞任したら鳩山幹事長も辞めてくれるというが……輿石参院会長や菅代表代行は?
 私は小沢代表が居座ってくれる方が民主党に疑問を持つ人間が増えていいと思うが、「小沢シンパ」と「小沢が頼みとした左巻き軍団」を引き連れて消えてくれるのならが今すぐ消えてくれてもいいなぁ。
 とはいえ、民主党内の売国一派である「リベラルの会」のようなところは生き残ろうと代表との距離を測りだしているから……。


 辞任といえば、小沢代表の陰に隠れてしまったが、先週二つの辞任・更迭劇があった。

 一つ目は、

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 平田財務副大臣が辞任、6億円の株売却で引責

 自民党の平田耕一財務副大臣(60)(衆院比例東海ブロック)が今月、保有していたジャスダック上場の石こうボードメーカー「チヨダウーテ」(三重県四日市市)の株式を、自身のオーナー企業に約6億円で売却していたことが分かった。
 民主党は、閣僚や副大臣の在任中の株取引自粛などを求めた「大臣規範」に抵触するとして平田氏の辞任を要求。平田氏は26日夜、財務省で記者会見し、「国会の審議が滞れば国民に多大な迷惑をかける」と述べ、辞任する考えを表明した。
 これを受け、政府は26日夜に持ち回り閣議を開いて平田氏の辞任を認めた。
 平田氏が株を売却した先は、石油製品販売会社「ゼロシステム」(四日市市)。
 平田氏とゼロ社が東海財務局に提出した大量保有報告書によると、平田副大臣は今月2日、保有していたチヨダウーテ株112万株(発行済み株式数の8・68%)を1株当たり550円でゼロ社に市場外取引で売却。売却額は計6億1600万円だった。ジャスダックで売買が直近で成立した2月27日現在の終値は290円で、平田副大臣は市場で売却するよりも、単純計算で2億9120万円多くの代金を得た形になる。
 2001年に閣議決定された「大臣規範」は、閣僚と副大臣、政務官について、「在任期間中は株式などの有価証券、不動産、ゴルフ会員権などの取引を自粛する」と定めている。民主党は26日の参院財政金融委員会で、平田氏が辞任しなければ27日に同委で予定される2009年度税制改正関連法案などの採決に応じない姿勢を示し、自民党内でも平田氏に辞任を促す声が強まった。
 平田氏は自民党津島派所属。1995年7月の参院選で初当選したが、衆院選出馬のため2000年5月に任期途中で辞職。03年11月に衆院選で初当選し、現在2期目。
 読売新聞 3月26日17時20分

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 副大臣が大臣規範というルールに抵触したとして辞職したもの。
 法的な瑕疵はないものの、一応自粛がルールとなっているのだし、しかも平田元副大臣は抵触の警告を受けていながらという事なので、「ならば辞めろ」というのは当然のことだろう。
 が、ここで気をつけるべきは、なぜわざわざ大臣規範に抵触してまで株の売却をしたのかというところ。平田氏は「経営基盤強化」を挙げているが、石工ボード業界二位の「チヨダウーテ」株だからといって、いきなり市場の二倍近い価格で売却というのは不可思議に過ぎる。同社にTOBが掛けられているという話も聞かないし、そこまでの価格をつけるのは不自然。下手をすると「ゼロシステム」の他の株主から経営陣が背任で告訴される可能性もないではない(同社は株式会社になっているものの、他の株主も皆「身内」なのかもしれないが)。
 ならばこれは「平田氏が何らかの理由で現金を必要とした」という事ではないだろうか。
 なぜ金を必要としたか。
 この時期を考えれば、九月までにある選挙のための資金と考えるのが普通だろう。「選挙より政策」を掲げる内閣の中に、選挙のことを優先(大臣規範に反してまで!)して動く人間がいては仕事に支障も出よう。平田氏の副大臣「クビ」は当然である。


 二つ目は、

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 農水省秘書課長が文書改ざん、ヤミ専従隠しで更迭へ

 農林水産省のヤミ専従疑惑で、職員142人に疑惑が浮上したことを隠蔽(いんぺい)するため、同省秘書課が関係文書を改ざんしていたことが25日分かった。
 松島浩道秘書課長が改ざんの事実を認めたことから、同省は26日付で松島課長と西浦博之・同課調査官を更迭する。松島課長は省内の調査に対し、「省のためを思ってやった」と話しているという。26日、井出道雄次官が記者会見で発表する。
 改ざんされたのは、昨年4月に作成された文書の少なくとも13枚で、今年1月に読売新聞の取材を受けて以降、松島課長の指示で課員がパソコンなどを使って改ざんしたという。
 昨年4月1日現在の勤務状況に関する調査で、142人にヤミ専従の疑いがあると報告されたことを隠すため、この調査について書かれた文書の日付を「4月9日」から「1日」に改ざん。また「今回調査を行うことについては全農林中央本部に連絡済み」とした部分を削ったほか、ヤミ専従調査と分かるただし書きや回答欄の一部を消していた。
 松島課長は読売新聞に改ざんの事実を認めた上で、「(最終的に0人にしたという結果だけ示し)途中経過の説明を伏せるという取材対応の方針は、井出次官や佐藤正典官房長にも説明し、了解を得ていた」と話している。井出次官と佐藤官房長は「漠然とした説明しか受けておらず、142人の調査結果を隠していることは知らなかった」と話している。
 松島課長は省内の調査に「142人にヤミ専従の疑いが生じるということは大変なことで、省の信用失墜を防ごうと思い、やってしまった」と説明している。
 一方、石破農相は25日夜、省内に発足したヤミ専従問題の専属チームで、秘書課の隠蔽行為についても検証するよう指示した。松島課長は1982年入省のキャリア官僚で、大臣官房予算課課長補佐などを経て、2007年7月から現職。
 読売新聞 3月26日3時10分

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 農水省の秘書課長が嘘の報告書を作ったとして更迭されたもの。

 ご多分に漏れずこの事件でも官僚叩きの声があふれているが、ここで気をつけるべきは更迭になった人間の肩書きであろう。「秘書課課長」というのは民間聞企業ならば部長相当の職であり、当然組合の人間ではない。(農水省の闇専従ネタは中旬から書こうと思っていたものだが、やっと触れられる(笑))

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 ヤミ専従隠し「改ざん、自分の判断」と農水省課長

 農林水産省のヤミ専従疑惑は、「将来の次官候補」とも目されたエリート官僚の更迭に発展した。
 142人の職員に疑惑が浮上した調査の存在を、関係文書を改ざんしてまで隠そうとした松島浩道秘書課長は、「つじつま合わせのため」「改ざんはすべて自分の判断だった」とうなだれた。
「組合幹部の勤務状況調査であって、ヤミ専従調査ではない」。今年1月、読売新聞の取材に松島課長はこう繰り返した。
 数日後、昨年4月1日付の調査報告書として同課が示してきたのが、「48人」にヤミ専従疑惑があるとした文書だった。しかし、これは1日付の調査の後、組合側に通告した上でやり直した同9日付の調査結果で、1日付調査の「142人」という数字を隠すため日付を改ざんしたものだった。
 このほかにも、ヤミ専従調査であることを隠すため、調査項目の中から、「無許可専従」「認められている交渉や協議のみ」「専従許可あり」などの表現を削除したり、組合に通告したことを示すただし書きを消したりしていた。
「偽文書では」と指摘した後も、「昨年4月に作成した実物だ」と主張し続けてきたが、松島課長は今月24日になって、読売新聞に改ざんを認めた。その際の主な一問一答は次の通り。
--なぜ隠蔽(いんぺい)しようと思ったのか
「(昨年4月の調査は)内部調査だったこともあり、過程をすべて明らかにするにはためらいがあった」
--文書改ざんに至った経緯は
「つじつまを合わせるため結果的に不誠実な対応となった。深くおわびしたい」
--改ざんは次官も了承していたのか
「すべて自分の判断。(何度も行っている調査の)途中経過を説明しないということだけは、井出道雄次官や佐藤正典官房長にも説明し、了解を得ていた」
--改ざんはどのように行われたのか
「詳細は勘弁してもらいたい。不誠実な対応になったことは事実だ。心からおわびしたい」
 読売新聞 3月26日10時19分

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 松島課長(「元」をつけるべきかな?)はこういうことを言っているが、中旬に「闇専従」が明らかになったときの報道を引っ張り出してくると、

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 農水省142人ヤミ専従…組合に再調査告げ事実上いんぺい

 農林水産省が昨年4月、国家公務員法で禁じられている労働組合のヤミ専従調査を行い、全国の地方農政局などから職員計142人に疑いがあるとの報告を受けていたことが分かった。
 その後、同省は組合側に確認調査の日付を教えるなどし、当日、無許可で組合活動をする職員が「ゼロ」になるまで調査を繰り返した。省を挙げた事実上のヤミ専従隠しとみられ、石破農相は読売新聞の取材に「確認作業に問題があった」と認め、142人の調査をやり直すよう関係部局に指示した。
 調査は昨年3月に匿名の通報があったことがきっかけで、秘書課が全国46の地方農政局・事務所などに対し、組合幹部全1395人について4月1日の勤務実態を照会。その結果、通常の業務をしていた職員は1人もおらず、全員が同日中に何らかの組合活動をしていたことが判明した。
 このうち事前に許可を得ていた職員は17人だけ。1236人は「事前の許可がなくても認められる範囲の内容」などと見なされたが、142人はヤミ専従の疑いがあると報告された。
 報告がまとまった直後の同月4日、松島浩道秘書課長が、同省職員で作る全農林労働組合(組合員数約1万9000人)の書記長に会い、確認調査を行うと伝えた。それを踏まえ、秘書課は9日付で142人の勤務状況を報告するよう求めた。この調査でも、17農政事務所から計48人がヤミ専従であるとの報告があった。このため秘書課は21日、全農林に23日に再度の調査を行うことを伝えるとともに、対象者の氏名や具体的な調査方法までも明かした。その結果、48人は調査日に全員が自席で勤務していたり、「短期専従許可」を取ったりしていたという。
 読売新聞の取材に、複数の農政事務所幹部が「正直に回答したが、本省の調査はヤミ専従の隠匿が目的だったと思う」と語った。社会保険庁でのヤミ専従発覚を受け、総務省が昨年5月に全省庁に報告を求めた際、農水省は1人もいなかったと回答していた。
 松島秘書課長の話「事実関係を詰めなかったことはおかしいかもしれないが、調査の狙いは問題を是正させること。調査前に組合に連絡したのは現場の混乱を避けるためだった」
 福田精一・全農林中央執行委員長の話「ヤミ専従はないと思っている」
◆ヤミ専従=公務員が勤務時間帯に無許可で組合活動を行うこと。所属長の許可があれば組合活動が認められるが、その間の給与は支払われない。社会保険庁では、ヤミ専従をしていた30人に給与約8億3000万円を返還させ、40人を背任容疑で告発。東京地検は今年2月、全員を不起訴(起訴猶予)とした。
 読売新聞 3月15日3時13分


 「組合怖い」農水省ヤミ専従黙認…組織率97%、管理職威圧

「社会保険庁と同じことを農林水産省もやっている」。1通のメールから、霞が関のヤミ専従問題がまたも浮かび上がった。
 職員142人に疑惑が持ち上がったにもかかわらず、不自然な調査を重ねて「問題なし」と片づけていた農水省。地方の事務所では管理職を組合役員の部下が罵倒(ばとう)して、労組の力を誇示する姿も見られるという。省内では「組合が怖いあまり、国民への説明責任を放棄した」と自省の声があがっている。
 ヤミ専従を告発するメールが農水省に届いた翌日の昨年3月19日。本省から組合幹部の勤務実態を報告するよう求められたある農政事務所長は「正直に回答した」。だが、その後全く音沙汰(さた)がない。しばらくして本省に集められた会議で、大臣官房の幹部が「(ヤミ専従は)農水省ではなかった。肝に銘じるように」と発言。この事務所長は「なかったことにするぞ、という意味なんだな」と思い、その後の調査はすべて「ゼロ」と答えるようにした。
 九州の事務所の幹部は「現場にはヤミ専従が悪いという感覚はない」と明かす。勤務時間に組合の事務室にこもったままになったり、職場の机で組合の書類を作成したり。「そんな光景は日常茶飯事だが、ほとんどの幹部が黙認している」。会合などで県外に出る場合には、出発前に出勤簿などに鉛筆で「年休」と書き、戻ってきてから消しゴムで消す「ヤミ年休」も常態化しているという。
 こうした現状が放置されてきた理由について、同省幹部らは、全農林労働組合(全農林)への怖さからでは、と口をそろえる。昨年3月末現在、全農林の組織率は97・0%。社会保険庁を含む厚生労働省の組合組織率は76・6%、財務省も72・5%で大きく引き離す
 関東地方の事務所幹部は「地方に赴任する際は『まず組合にあいさつをしろ』と先輩から引き継がれた」と明かす。中部地方の事務所では、「カギ当番」は管理職の仕事。事務所長らが交代で朝早く出勤して事務所のカギを開け、組合員が全員帰るのを待って施錠する。2年ほど前までは、管理職が年に1度、部下の勤務評定をする時期になると、逆に組合側が管理職一人一人の「成績表」を作り、役所の壁に張り出す「逆評定」も行われていた
 今でも執行委員になった途端、管理職に威圧的な態度を取ったり、人前でどなりつけたりする職員が絶えないという。これまでもヤミ専従の実態を告発する文書がしばしば出回ったが、本省はその都度、「問題はない」ことにしていた。
 読売新聞 3月15日3時13分


 農水省ヤミ専従、秘書課長が口止め?「組織維持できない」

 農林水産省が農政事務所の職員などによる組合のヤミ専従疑惑を隠していた問題で、組合対応などを担当する本省の秘書課長が昨年4月、全国の農政事務所長ら46の出先機関の幹部を前に、「このようなことが明るみにでたら地方組織は維持できない」などと発言していたことがわかった。
 発言があったのは、同課が内部調査で、全国で142人の職員にヤミ専従の疑いがあるとの結果を得た4日後。発言を「口止め」と感じた事務所長もおり、同課が直後に「再調査」したところ、疑惑対象の職員数をゼロと報告した事務所長もいた。
 問題の発言をしたのは松島浩道秘書課長(51)。
 複数の関係者によると、昨年4月7日、東京・霞が関の本省で、全国の7の農政局や39の農政事務所の幹部を集め、出先機関の職員の配置転換計画などを説明する会議が開かれた後、農政局の総務部長や農政事務所長が残された。
 この席では、農政事務所長らに、社会保険庁のヤミ専従について報じた新聞記事のコピーが配布され、松島課長が「他省庁に『農水省にもヤミ専従がある』という投書があったので調査をしたところ、地方の驚くべき実態が明らかになった」などと発言。政府の地方分権改革推進委員会などで、地方農政局を含めた国の出先機関の統廃合案が議論されていることを受け、「このようなことが明るみにでたら、とても地方組織を維持していくことはできない」などと話したという。
 この数日前、同課では各農政局と各農政事務所に対し、4月1日時点での全農林労働組合(全農林)幹部の勤務実態を報告するよう指示。それをもとに、同月3日には142人の職員にヤミ専従の疑いがあるという結果を得ていた。このため翌4日、松島課長が、全農林に「再調査」することを予告したうえで、同課が9日付で全国の農政局と農政事務所に「再調査」をするよう文書で指示していた。
 松島課長の発言について、農政事務所長の一人は「ヤミ専従について実態に近い数を報告されて、怒りながら困っているという感じだった。あれでは、本当の報告はするなという圧力と受け取っても仕方がないだろう」と話し、別の事務所長も「その後の再調査ではゼロと答えた」としている。
 この指摘に対し、松島課長は「発言の内容を詳細に覚えているわけではないが、ヤミ専従は是正する必要があるという趣旨だった。もし、口止めと受け取った人がいたとしたら本意ではない」と釈明している。
 読売新聞 3月16日14時40分

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「全農林労働組合」が管理職すらコントロールするほどの「力」を持っているという事実が浮かび上がってくる。
 一連の読売の記事が示唆するように、松島秘書課長は調査結果偽造をせざるを得なかった。この「組合」の力の強さというものを有権者は忘れてはいけない。課長を更迭したところで、この圧力の元に手を入れなければ何も解決しない
「全農林労働組合」は、そのサイト
http://www.zennorin.jp/ から辿ってもらえば分かるように、国公総連を通して連合の一員になっている。つまりはこの「闇専従を行い」「課長に圧力をかけて調査結果を隠蔽させた」組織は民主党の支持母体なのである。
 この構図を頭に入れておかないと、民主党の舌先三寸に騙されて、彼らが公務員改革をしてくれるという幻想」に捉われることになる。ここで課長更迭だけに目を向けて「やっぱり自公はダメだ。民主党に政権を取らせて改革してもらおう」などとやってしまうと、それは「隠蔽を行なわせた主犯」に力を持たせることになるのだ!(鳩山幹事長が「(政権取ったら)課長以上には辞表を書いてもらって、我我の政策に従わないときにはそれを発効させてもらう」といったのも、この構図を踏まえた上での「脅し」なのだ)

 既に一度、社保庁の年金記録不備問題の時に「ポイントのすりかえ」にはまった有権者が参議院選挙で民主党を勝たせるという愚挙を犯している(その時は自治労の幹部が民主党の比例名簿一位にいたというのに、そんなことも見えなかったのだ)。それを繰り返すことがあってはならない。
 民主党は「天下り」を象徴的に使って上級公務員叩きをすることで公務員の問題をごく小さなものに矮小化しているが、事は官僚だけを叩いていれば解決するものではないのだ。


 本日の破壊。

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 <掘り出しニュース>「いもジィ」無残、何者かが壊す-JR東海駅

偕楽園血圧日記-いもジィ
(写真、毎日新聞より。無残に壊されたいもジィ=東海村提供)

【茨城】JR東海駅東口に東海村が設置したばかりの村のキャラクター「いもジィ」の御影石製モニュメントが壊されていたことが分かった。26日夕、右手に持っていた「転ばぬ先のつえ」と右腕、両足が割られ、地面に落ちた状態で発見された。18日夜にも、しっぽが折られる被害に遭っており、同村では「防犯体制の整った場所に移すしかない」と残念がっている。
 東海村特産のイモを老人にみたてたユニークな姿で全長62センチ。昨年10月、同村で開催された「介護保険推進全国サミット」のキャラクターとして誕生。元気な高齢者の象徴になればと、今月17日に同駅に設置された。同村では警察に被害を届け出た。【山内真弓】
 毎日新聞 3月28日18時44分

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 しばらく前に水戸駅南口にある「納豆記念碑」が傷つけられる事件があった。千波湖の白鳥虐殺事件(こちらは犯人検挙済み)もあったし、茨城県民のモラルがずいぶん低下し、しかも暴力的になってきているようで嘆かわしいばかりである。
 やはり道徳教育は必要だな。